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ブルージェイズの内野手、川崎宗則は、ほとんどにおいて、チームで最も楽しい選手である。しかし彼は、4対2でレッドソックスに勝利した土曜日の試合中に、珍しく怒った姿を見せた。

川崎は8回に一塁塁審のエリック・クーパーの判定に抗議を示して、退場になった。それはファンに愛される川崎が今シーズン初めて見せた姿で、それを予想もしていなかったチームメイトの心をつかんだ。

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トロントでのムネノリ・カワサキの時間は、少なくとも現時点では、終わりを告げた。しかし火曜日夜のブルージェイズのクラブハウスには、事前にそのような雰囲気は存在しなかった。

レイズに5対1で負けた試合後にカワサキは、ホセ・レイエスの場所を空けるために、3Aバッファローに送られた。表面上は普通の入れ替えだが、クラブハウスの中では、それ以上のものだった。

ブルージェイズのジョン・ギボンズ監督は、試合後にミーティングを開き、球団の決定をチームに伝えた。それはとても珍しいことだが、これまでの誰よりも選手とファンに愛された選手に対しては、むしろ当たり前のことだった。

「これは嫌なことだけど、野球の一部なんだ」ブルージェイズの先発投手のマーク・バーリーは言った。「ファン、そしてここにいる選手、みんなが彼のことを大好きなんだ。彼がきて、みんなが彼のすべてを気に入って、もっとそうなるはずだった」

「彼のことは大好きだし、素晴らしい男だ。これまでに会ったことがないようなね。チームミーティングのことは、あまり話したくないんだけど、ギビーがみんなを集めて、彼が降格するって伝えたんだ。そんなの見るのは初めてだよ。ふつうは次の日に来て、その選手のロッカーを見て、"ああ彼は降格して、こいつがやってきたんだ"みたいな感じなんだ」

ブルージェイズが、4月中旬にバッファローからカワサキを昇格させた時、彼は左足首を捻挫したレイエスの短期間の代わりだと考えられていた。 アレックス・アンソポウロスGMは、球団の外からの補充を考えていることを隠しもしなかった。しかし日が経つに連れて、彼の考えは変わった。

カワサキは、グラウンドでのプレーで、ファンと球団の見方を変えた。60試合で打率.225、9本の長打と、その成績は最高からは程遠いが、彼の素早い動きと明るい性格は、彼を特別な人間にした。

そしていくつかの、忘れがたい素晴らしい瞬間もあった。彼は5月下旬のオリオールズ戦でさよなら二塁打を放ち、そして今月始めのボルティモア戦の7回にはキャリア初となるツーランホームランを放って、ブルージェイスの勝利に貢献した。

「2か月の間、良いファンと最高のチームメイトに恵まれました。僕には、最高の経験でした」カワサキは、通訳を通して語った。「ファンと選手の全員に感謝しています。彼らは2か月間、僕を助けてくれました」

「ファンと選手に受け入れてもらえたことが、本当に信じられません。変な日本人がここに来て、それを受け入れてもらえたのは、信じられない経験です」

トロントでのカワサキの活躍がありながら、レイエスの復帰の準備ができれば、彼が押し出されるであろうことは、ここ数週間で明らかになっていた。チームは、ブルペンを7人体制にする選択肢もあったが、その代わりにカワサキをバッファローに送った。

32歳の彼は、シーズンオフに日本に戻る選択肢もあったが、ブルージェイスとのマイナー契約を選んだ。ロジャースセンターで数えきれないほどのスタンディングオベーションを受け、打席に立つと"カ・ワ・サ・キ"の応援を受けた彼は、そのことを少しも後悔していない。

カワサキのブルージェイスでの時間は、わずかに2か月だったが、それでおしまいではない。彼はバッファローにいて、もし誰かがケガをした時には、チームに戻ってくるだろう。彼の降格のニュースが流れた時、カナダのソーシャルメディアは、その話題でいっぱいになった。そしてその反応を聞いた彼は、微笑まざるを得なかった。

「死んだわけではないので」出塁率.337を記録したカワサキは言った。「まだ野球選手なんで、明日は違う所で野球をします。だけど僕は近くにいるし、チームが必要とすれば、僕は戻ってきます。本当に凄い経験だったし、みんなに感謝しているし、みんなが大好きです」

参考記事: Kawasaki optioned to make room for Reyes By Gregor Chisholm / MLB.com



1週間前、もしムネノリ・カワサキの評判に疑いがあったのなら、それはそれ以降に完全に無くなった。

カワサキは金曜日、試合を同点にするホームランを放ち、ロジャースセンターの観客に衝撃を与え、もうしばらくロスターに残るべきであるという理由を作った。トロント・ブルージェイズの彼のチームメイトもまた、彼のことを本当に気に入っている様だ。

エドウィン・エンカーナシオンはファンと一緒に、週末を通してカワサキの名前を叫びながら応援し、ホセ・バティスタは、試合後のカワサキの勝利のダンスのビデオを公開し、マーク・バーリーはそのショート選手のことを、これまでで一番のチームメイトだと呼んだ。

バーリーは地元紙の取材を受けた時、ファン視点から見て興味深い発言をした。それは今週ホセ・レイエスがチームに戻ってきても、ブルージェイズはカワサキを残して欲しいというものだ。

「僕たちは、本当にそう思っている」その時バーリーは語った。「レイエスが戻ってきた時にどうなるのか分からないけど、ここにいる多くの選手が、彼の給料をみんなで出しあったって良いと思っている」

それは素晴らしいオファーだが、これはお金の話ではない。

それはむしろロスター構成の話で、レイエスが戻ってきた時、カワサキと他の選手(それはおそらくリリーフ投手だが)のどちらを25人枠に残すのがベストなのかなのだ。レイエスは、今週の木曜日に戻ってくることが予想されるので、ブルージェイスはまもなく、その決断をしなくてはならない。

カワサキの役目:グラウンド上のカワサキが、期待以上だったことは疑いがない。打率は平均以下の守備の選手だが、.341という出塁率は、平均を上回っている。

今、アレックス・アンソポウロスGMは、カワサキの将来のチームへの貢献度と、チームの他の選手の将来の貢献度を比較しなければならない。

それでもその議論の中で、カワサキの目に見えない力が、否定されることはない。スキップ・シューマッカーやエリック・ソガードといった似たようなユーティリティ内野手が、人間関係という面では、同じようになることはとても難しだろう。

「選手はマイナーとの間を、何回も行ったり来たりするけど、それは"グッドラック"ってだけなんだ」バーリーはそのインタビューで語った。「彼の場合は、もし下げられたら、悲しいとか泣き叫ぶとかではないけども、ここ2か月で彼がチームにもたらしたものを考えると、より感情的になるよね」

カワサキは、控え選手タイプではないが、もしブルージェイズが、誰かにその役目を与えるのなら、彼がその選手かもしれない。

ブルペンの状況:もしブルージェイズが、ブルペン投手を7人にすることでカワサキを残すことを決断すれば、彼らの選択肢は広がる。しかしそれらには、それぞれに問題がある。

ブルージェイスは、長年にわたってダスティン・マゴワンを育てている。そしてオプションが残っていないその右腕を降格させるためにウェーバーにかけることは望まないだろう。しかしマゴワンは、2013年と2014年にそれぞれ1.5百万ドルを受け取るので、ウェーバーを通過するのは簡単かもしれない。

マゴワンが、現時点でチームのブルペンにとって重要な投手でないことは明らかだ。彼はチームの11連勝中に2度しか登板していない。6対1の試合の9回と13対4の試合の9回だ。 

これらは確かに、重要なイニングではない。しかしそれは、ブルージェイズが最近の試合で、ブルペンをあまり必要としなかったことを意味する。そしてマゴワンのような8人目のブルペン投手は、ジョン・ギボンズ監督が確実に前に進むために、かなりの安心感を与えている。

オプションが残っていない左腕のホワン・ペレスは、ブルージェイズが彼をマイナーリーグに送るときに、ウェーバーでクレームされることを覚悟しなければならない。アーロン・ループやニール・ワグナーらを下げることは、彼らの投球がどれだけ貢献しているかを考慮すれば、考えにくい。

カワサキに対する決断は、ギボンズとアンソポウロスにとって、決して簡単なものではない。簡単な解決策がないことは、その日が近づくにつれて明らかになってきている。 

参考記事: Kawasaki decision gets more difficult daily BEN NICHOLSON-SMITH SPORTSNET

17ブルージェイズは、ホセ・レイエスが左足首のケガから最終的に戻ってきた時に、ショートのムネノリ・カワサキをどうするのかの最終決定をまだしていない。

カワサキは、4月の第2週にレイエスがケガをした時に、フルタイムの仕事を手に入れた。レイエスは6月後半の復帰が予定されいるが、ブルージェイスはその時まで、カワサキに対する最終決断をしないだろう。

「レイエスが実際に戻ってくるまでは、すべてが時期尚早だ。だけど一つ分かっているのは、彼がとても良いプレーをしているということだ」ジョン・ギボンズ監督は語った。「その時が来ても、私たちは彼にいて欲しい。これは本当のことだ。それにレイエスがいつ戻ってくるのか、まだ分からないしね」

カワサキはトロントに来て、すぐにファンのお気に入りになった。そして彼はまた、その明るい性格でクラブハウスも射止めた。日本生まれの彼は、強い肩を持っているわけでも、強力な打撃を持っているわけでもないが、今シーズンの彼は、印象的な場面を演出している。

日曜日に6対5で勝利したボルチモア戦が良い例で、彼はレフト・センター間にサヨナラの二塁打を放った。その後彼は、グラウンドで行われたとても楽しい試合後のインタビューで、ノートにメモしたコメントを読み上げてファンを魅了した。

これらの瞬間は、とても素晴らしい出来事だが、ギボンズとアレックス・アンソポウロスGMが、最終的にロスターの決断をするときに、これらのことは役に立たないだろう。エミリオ・ボナファシオ、複数年契約を結んでいるマイセル・イズタリス、そしてマーク・デローザが、すでにロスターにいる中で、カワサキがメジャーリーグロスターの中に居場所を見つけるのは、簡単なことではない。

しかしギボンズは、その心配はまだ先の話で、その時までチームは、カワサキを可能な限り使うだろうと語った。

「彼は常に、正しいことをするんだ」ギボンズは言った。「すべてで、望んだ結果が出るわけではないのは、他の選手と同じだ。だけど彼は、正しいアプローチをするんだ。走塁とかの基本的なこと、連携プレー、正しい時に正しい方向へ打つ。彼はこれらのことを、すべてを正しくやっているんだ」

カワサキは今シーズン、月曜日夜の試合前までに37試合に出場して、打率.247,出塁率.345、長打を5本記録している。

参考記事:Kawasaki making case to stay long-term By Gregor Chisholm / MLB.com

ブルージェイズは、今日行われたオリオールズとのシリーズ最終戦で、9回裏まで5対2で負けていた。しかし彼らはクローザーのジム・ジョンソンを攻め立てた。J.P.アレンシビアのタイムイリーヒットと、マーク・デ・ローサのタイムリー内野ゴロ、そしてツーアウトからムネノリ・カワサキが、レフト・センター間にさよなら2点タイムリー二塁打を放った。

カワサキはすでに、メジャーリーグでも元気にあふれた選手として、その名前を轟かせている。そしてこれは、試合後のインタビューの中でも、最高のものの一つだろう。

 

インタビュアー:ところでマーク、君はいつもムネノリ・カワサキが何を話しているのか分からないって言っていたけど、今日の彼は凄かったね?

マーク・デ・ローサ:彼のプレーは、素晴らしかったよ、本当に。ムネ!! こっちに来いよ! インタビューされるのは、彼だよ。

インタビュアー:なにか話して

カワサキ:サンキュー ベリーマッチ!! ワタシノナマエハ、ムネノリ・カワサキデス。ニホンカラキマシタ。オレハ、ニホンジンダーッ!!

マーク・デ・ローサ:あとは、任せたよ。

インタビュアー:なにかメモしているんだ? それ見ながらなにか話す?

カワサキ:チームメイトが、チャンスを作ってくれたから、なんとかしたかった!

ジェイズのそのショート選手は今年、今日の試合まででOPSが.627と、打撃はあまり良くないが、ホセ・レイエスの不在の中で、素晴らしい守備を見せている。

参考記事: Munenori Kawasaki’s incredible post-game interview Bill Baer  NBC Sports

mlb_g_kawasaki11_200トロント・ブルージェイズの新しいショート選手ムネノリ・カワサキは、
打席でするべきことを十分理解しており、守備に関するすべてのことに熟達している。そして彼の止まらない勢いと情熱、そして野球の本能は、眼を見張るような肉体持たない彼を補っている。

そして確かなことがある。その男は、踊るのだ。

31歳のカワサキは最近、チームの専用機で新しいダンスを披露した時、たくさんの笑いを引き起こした。本拠地での6連戦のうち4試合を落としたところだったブルージェイズは、彼のおどけた姿でムードが明るくなった。社交的、そして少し変わった性格で瞬く間にクラブハウスの人気者になったカワサキにとって、それは特別なことではない。執拗なほどの試合前のストレッチの一部として、逆立ちをしながらいろいろな方法で体中を動かす彼の姿を見るチームメイトは、笑いに包まれる。そして試合の間ずっとダグアウトから叫ぶ姿は、たとえ彼がなにを言っているかよく分からないとしても、チームメイトにさらなる笑いを引き起こす。

「彼は一服の清涼剤だ」トロントのジョン・ギボンズ監督は語った。「彼は雰囲気を良くしてくれる。勢いをつけてくれる。それに楽しませてもくれる。英語があまり話せなくて、アメリカに来てから間もないのに、選手は彼に惹きつけられる。彼のキャラクターにね」

カワサキがクラブハウスをより楽しませ、そしてその光景に馴染むほど、彼がホセ・レイエスではないという事実が、みんなの心をよぎる。そして順位表を見たブルージェイズは、現実に引き戻されてショックを受ける。

2013年のポストシーズン進出へ向けて冬の間に大補強をおこなったジェイズは、レイエス、マーク・バーリー、ジョシュ・ジョンソン、R.A.ディッキー、エミリオ・ボナファシオ、そしてメルキー・カブレラを獲得したが、彼らは9勝14敗と苦しいスタートとなった。彼らのチーム打率は.224で、得点圏打率は.197だ。ホセ・バティスタは5本塁打と4本のシングルヒット、そしてJ.P.アレンシビアとコルビー・ラスムスは、三振数でリーグの上位を走っている。ジェイズはリーグ最多の16失策を喫し、ダブルプレーはリーグ最低の14個、そして彼ら自慢の先発ローテーションは、5勝8敗、防御率5.34だ。

ジェイズの運命は、最終的に彼らの忍耐力で決まるだろう。彼らは守備の要で、打線に勢いを与えるリードオフ選手で、チームを引っ張ることを期待された選手がいない中で、3か月の現実をチェックする初期の段階にいる。

レイエスのシーズンは残念なものとなり、予期しない方向へ進んだ。それは4月12日の夜のカンサスシティで、セカンドへのスライディングを失敗した時だった。テレビカメラは、レイエスがカートに乗せられてグラウンドを去る前に、彼の頬に涙が伝わる姿を映しだした。その後のMRI検査で足首の重度の捻挫が判明したレイエスは、オールスター休暇明けまで戻ってくることができない。そのニュースにジェイズは、少しだけ安心した。手術をすれば、シーズン全休になる可能性があったからだ。

レイエスのチームメイトの最初の反応は、ショックだった。そして全員が、「これからどうなるんだろう?」と思った。

トロントの勇敢なGMアレックス・アンソポウロスは、その状況を切り抜けるための動きを模索した。代わりのショート選手として予想されたのは、ミルウォーキーのアレックス・ゴンザレスとユニエスキー・ベタンコート、そしてアトランタのポール・ジャニッシュとテイラー・パストニッキーだった。

アンソポウロスはトレードの可能性を決して諦めなかったが、その時点でジェイズがインパクトのある動きをするチャンスは少なかったと認めた。

「4月にトレードをするのは難しい」アンソポウロスは言った。「シーズンは始まったばかり。彼らは自分たちの選手を見極めたい。そしてシーズンが始まった時に、ショート選手は豊富なポジションではない。良い打撃をするそのポジションの選手は、すでにオールスターになっている。内部の選択肢よりも、良い選手が誰かいたかい? もしいたとしても、それはわずかに良いに過ぎなかっただろう。それに、失うものも考えなくてはならない。今回のケガは短期的なものなので、それはあまり大きな問題ではない」

チームは、軸になる選手の深刻なケガの現実と心理的なダメージに、完全に準備することは決してできない。2011年の5月、サンフランシスコのキャッチャー、バスター・ポージーは、マーリンズのスコット・カズンズとホーム付近で激突して、キャリアを危ぶまれるほとのケガを負った。その時5割を6ゲーム上まっわっていたジャイアンツは、8月までナ・リーグ西地区の1位をキープした。しかし彼らはその後勢いを失い、アリゾナに8ゲーム差の地区2位で終えた。彼らはポージーがいた時は27勝21敗で、彼がケガをしてエリ・ホワイトサイドとクリス・スチュワートがキャッチャーのポジションを分けたあった後は、59勝55敗だった。

サンフランシスコでプレーしていたトロントの内野手マーク・デ・ラ・ロサは、ケガによってスター選手の不在が長くなった時、チームはそれを段階的に受け入れると言った。

「初めは、選手のことを思う。戻ってくるためにリハビリや精神的な苦難があるから」デ・ラ・ロサは言った。「それから、チームのことが心配になる。彼らがチームになにを意味するのかを実感することになるから。一番きついのは、ホセやバスターが松葉杖を使ってクラブハウスを歩いている姿を見ることだね。彼らは、チームが成功するために欠かせない選手であることが分かっているから」

「最初の2,3日は厳しいけど、シーズンが進むに連れて、彼らが帰ってくるのが楽しみになる。この世界には、必要なことだ。ラインアップが変わっても試合は続く。時間は止まらないし、前に進み続けなくてはならない。忘れる以外の選択肢はないんだ」

ジェイズには、一時的な代わりのショート選手になれる選手が何人かいた。マイセル・イズタリスの、ベストポジションはセカンドだが、キャリアで164試合ショートで先発出場している。そしてボナファシオはメジャーで81試合をショートで先発している。

ギボンズは、ショートのポジションを複数の選手で分け合うことを嫌った。それは継続性が必要なポジションだからだ。ショート選手は守備の要で、毎晩ラインアップに違う名前が書いてあると、流れを保つのが難しくなる。

mlb_g_kawa88_cr_300カワサキは、メジャリーグ経験の足りなさを埋めるだけの国際試合の経験を持っている。彼は2006年と2009年のワールド・ベースボール・クラッシックに出場し、2008年の北京オリンピックに出場し、日本の福岡ソフトバンクホークスで8回オールスターに選ばれ、2回ゴールドグラブに輝いている。61試合の出場で打率.192だった昨シーズンのカワサキは、シアトル・マリナーズを放出された。そしてトロントのアシスタントGMであるアンドリュー・ティニッシュはスプリング・トレーニングで、選手層を厚くするために彼の名前を挙げた。彼は3月中旬にマイナーリーグ契約を結び、トロントの3Aバッファローでシーズン開幕を迎えた。

レイエスが好調なスタート(38打数15安打、打率.395)をきったリードオフのポジションで、カワサキとボナファシオ、そしてラジャイ・デービスは、合わせて54打数10安打(.185)だ。しかしカワサキは、バントとヒット・エンド・ラン、そしてきわどい球を見極める能力を見せて、スモール・ベースボールができることを証明した。彼は少ないデーターではあるが、1打席あたり平均4.61球を投げさせている。

ブルージェイズがレイエスの不在を乗り越えようとしているのなら、大物選手たちはその穴を埋めるために、彼ららしい試合をしなければならない。それはバティスタ、エドウイン・エンカーナシオン、ラスムス、アレンシビアがより多くのパワーを発揮して、ブレット・ローリーとカブレラは、エネルギッシュなプレーとより多くのライナーを打つことを意味する。

ギブソンは、最近の2試合で退場となることで、チームを引き締める姿勢を見せた。そして彼は、苦難を切り抜けることが必要なこのチームを、コントロールするのに適任に見える。簡単に言えば、彼はジェイズですでに一度クビになっている。なので彼は、スロースタートとレイエスのケガという二重の苦難に対してパニックに陥ることはない。

「こんなことがおこった最初のチームだったのなら、ちょっと違ったかも知れないけど」ギボンズは言った。「だけどこれも野球の一部だ。ヤンキースを見てみなよ。誰も、実力通り打っていない。だけど彼らは、良い野球をしている。良いチームはそれを乗り越える。ホセが中心選手の一人なことは疑いようがないけど、シーズンが進む中で、私たちはそれを生き残るための方策を考えなくてはならない。”厳しい"などと考えてはならない。

ジェイズのロスターには、ポストシーズンの経験が豊富な選手はいない。しかしダレン・オリバー、ディッキー、バーリー、デ・ラ・ロサ、そしてバティスタは、長いシーズンにチャレンジするだけの十分な経験を持っているようにみえる。

「これまでに、その経験がある多くの選手がうちにはいる」バティスタは言った。「彼らには初めてのことではない。うちは全体的に、より完成されて成熟したチームになった。そしてこれまでに僕がプレーしていたチームとは、まったく違うものになった。困難を跳ね返すだけの力を持った選手が揃っている」

その小柄なショート選手は、その中にフィットしている。トロントのファンは、カワサキの異文化の魅力をすぐに気に入り、彼らのお気に入りの一人にした。ファンは試合の間を通して、彼の名前を叫んで応援し、そして球場のおみやげ屋では、彼のユニフォームを探している。彼はわずかなチャンスであっても、ファンの顔を笑顔にするまれな能力を持っている。打率.203のメジャーリーガーである彼は、その動きのなかで、彼が生き残る道を見つけた。

「ある日僕が三塁で、彼がショート、そしてマイセル・イズタリスがセカンドで、投手交代があったんだ」デ・ラ・ロサは言った。「理解するのが、少し難しかった。この広い世界で、僕たちみたいな3人が集まって、どうやって話をするんだ?」

ホセ・レイエスがいない中で、どんなことでも起こる可能性がある。現在のマウンド上で話をするのは、アイビー・リーグ出身の三塁手、ベネズエラ人の二塁手、そして日本人ショート選手だ。もしジェイズが不安定なスタートを生き残り、20年間で初めてのプレーオフ進出を果たすのなら、10月の彼らはそこで大笑いしているかも知れない。

参考記事:Toronto falling short early By Jerry Crasnick | ESPN.com

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ブルージェイズのジョン・ギボンズ監督は、日曜日のヤンキースとのシリーズ最終戦で、新しいラインアップを披露した。それはショートのムネノリ・カワサキをリードオフに据えたラインアップだ。

カワサキはブルージェイズのユニフォームを着た最初の8試合は、9番だった。日曜日、ホセ・バティスタがライトに戻ってきたことで、ラジャイ・デービスがベンチに下がり、彼の打順が繰り上がった。

31歳のカワサキは、今月初めにホセ・レイエスが足首の故障で欠場して以来、驚きをもたらして、ロスターのスポットを確実に掴んだようだ。

「ラジャイがいない時は、彼がパーフェクトチョイスだと思っている」日曜日午後の試合前に、ギブソンは言った。

「毎回良い打席をしているし、彼は良いプレーをしている。彼は塁に出る。ラジャイがいない時は、彼がそこだ。塁に出て、勢いをつける。彼はそこでも、やってくれると思っている」

カワサキは、右に打つのが得意な打者として知られているが、カウントを稼ぐ能力も持っている。彼は日曜日の試合前で打率.263(19打数5安打)、2打点、そしてショートで堅実な守備を見せている。

日曜日の8対4の勝利の中で、彼は4打数1安打、1本の犠牲フライを放ち、1打点。ブルージェイスの先頭打者として流れをつくり出した。

「彼は今日も、一日中チームの中心だった」ギブソンは言った。「彼と(ブレット・)ローリーを見てみなよ。彼らは盛り上げてくれる、エネルギーを与えてくれる。彼は彼のやり方で、私たちに素晴らしい仕事をしてくれている」

バティスタは当初の予定よりも、1日早くライトに戻ってきた。そのトロントのスラッガーは、金曜日と土曜日に指名打者としてラインアップに戻ってくる前に、腰を痛めて今週初めの4試合を欠場していた。

バティスタがライトに戻ってきたことがブルージェイズに意味することは、アダム・リンドに再びスポットが与えられるということだ。そのベテラン一塁手兼指名打者は、日曜日の試合の前までの11打席で5安打にもかからわず、最近の試合ではベンチとなっていた。

目的は、チームが得点力に苦しむ中で、できるだけ攻撃的なラインアップを組むことである。

「リンドを使うという道もある」ギブソンは、バティスタの先発ライトについて語った。「前から彼は、とても良いスイングをしていたから。彼にはちょっと可哀想だったね」

参考記事:Kawasaki moves to leadoff spot, provides lift By Gregor Chisholm and Evan Peaslee / MLB.com

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