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Darvish primed for breakout in sophomore season

マット・ハリソンが開幕投手に予定されることで、ユウ・ダルビッシュは4月2日に行われるシーズン2戦目のアストロズ戦に先発する予定になる。

レンジャーズはまだ、ローテーションについての正式発表をしていないが、ハリソンとダルビッシュが1番手と2番手になることは、秘密ではない。そしてレンジャーズは、シーズン開始のローテーションをハリソン、ダルビッシュの順番にする準備をしている。

ハリソンは土曜日にサプライズで行われるドジャース戦に登板予定だ。もし彼が、今春の残りを5日毎に投げれば、3月21日のエンゼルス戦、26日のカブス戦、そして31日にヒューストンで行われるアストロズ戦となる。

ダルビッシュは、月曜日にサプライズで行われるロイヤルズ戦に登板予定だ。もし彼が、今春の残りを5日毎に投げれば、3月23日のレッズ戦、28日にボールパーク・イン・アーリントンで行われるメキシコ・シティ戦になる。そして4月2日に行われるシーズン2戦目のアストロズ戦で投げるペースとなる。

レンジャーズは、3月31日と4月2日、3日に行われるアストロズとの三連戦でシーズンの幕を開ける。デレク・ホランドかアレクシー・オガンドのいずれかが、ヒューストンの3戦目で投げるだろう。レンジャーズは4月5日に行われるエンゼルスとの本拠地開幕戦の前に1日休みが入る。

分からないのは、レンジャーズが本拠地開幕戦にハリソンを送るのか、ホランドかオガンドを投げさせるのかだ。なぜならレンジャーズは、最初の週に2日の休みがあり、4月9日のレイズ戦まで、5人目の先発が必要ないからである。

参考記事: Harrison, Yu on schedule to start first two games By T.R. Sullivan / MLB.com


Darvish looks to improve in 2013

レンジャーズのユウ・ダルビッシュ投手は、バスター・ポージーとの対戦に大きな意味があったことを認めた。ジョー・ネーサンの場合、そのジャイアンツのオールスター捕手との対戦は、連続三塁打を打たれた事によるイライラほどではなかった。

「確かに、少し腹を立てていた」ネーサンは言った。「最終的には十分だったと思う。こんなものかな、みたいな感じ。今現在の、良いところを悪いところを見つけようって思っていた。まだ時間がたっぷりあることは分かっているけど、少なくとも今の状態を確かめたかった」

月曜日午後に行われたカクタス・リーグの試合で、ナショナル・リーグMVPに対する2打席は、ダルビッシュとネーサンに闘争心をもたらした。ジャイアンツが2対1で勝利した試合は、オープン戦ではあったが、ポージーが打席にたった時のダルビッシュとネーサンからは、レギュラーシーズン並の気迫が感じられた。

「彼との対戦を、ほんとうに楽しみにしていた」ダルビッシュは言った。「すごい打者だって聞いていたし知っていたけど、その通りだなって。すごく良い打者」

カクタス・リーグで3度目の先発をしたダルビッシュは、最初の2回を無失点に抑え、3回の最初の打者だったフランシスコ・ペゲーロも三振にとった。そしてケンスケ・タナカが打った打球は、ダルビッシュのグローブをかすめて、センター前ヒットになった。次の打者アンドレ・トレスがカウント3-2から三振になった時、タナカはセカンドへ盗塁した。その後トニー・アブレイユの内野安打で三塁に進んだ。

続いたハンター・ペンスの二塁打でタナカがホームインして、ツーアウト、ランナー2,3塁になった。その状況が、最初の打席でダルビッシュに三振を喫していたポージーを奮い立たせた。今回は、同じようにはさせなかった。

ポージーは90マイルのファストボールを、ファウルにした。そして続けてきた内角高めの90マイルのファストボールを、ポージーは見逃した。

「彼はフロントドアのカッターを狙ったのかもしれないけど、そう確かに、高めの厳しいところだった」ポージーは言った。

その後ダルビッシュは、スライダーでポージーからストライクを取った。今日のダルビッシュは、スライダーが素晴らしかった。

「今日の彼は、すごいスライダーを投げていた」レンジャーズのロン・ワシントン監督は言った。「今日の彼は、一日中闘争心が溢れ出ていたと思う」

ダルビッシュはその後、ファストボールの球速を95マイルに上げて、ポージーはそれをライト線際のファウルにした。次にダルビッシュが投げた62マイルのスローカーブに、ポージーは動けなかった。しかし主審のマイク・ムチリンスキは、それをボールと判定した。

ダルビッシュは再度ファストボールを投げ、ポージーは、それをライト側へ強烈なライナーで打ち返した。しかし外野でプレーしていた本来三塁手のマイク・オルトが、猛烈なダッシュと素晴らしいダイビングキャッチを見せて、その回は終わった。

「本当にすごいキャッチだったね」二塁手のイアン・キンスラーは言った。「彼は謙遜していたけど、ダグアウトはとても盛り上がった」

試合後のダルビッシュは、そのプレーについて笑顔を見せた。

「彼って内野手だよね?」ダルビッシュは言った。「外野の方が、向いているんじゃないの」

そのキャッチが、ワシントンが言うところの「素晴らしい打席」を終わらせたが、ポージーはダルビッシュとの対戦をとても楽しんだようだった。

「楽しかったよ」ポージーは言った。「彼のような投手との対戦、それにネーサンとの最後の打席なんかは、スプリングトレーニングで経験しておきたいことなんだ。彼らのベスト・ピッチを見ておきたいから」

ポージーは2イニング後に、ネーサンのベスト・ピッチを見ることができた。ダルビッシュは64球を投げて、4回ツーアウトで交代した。コティ・ウッズが満塁でトレスから三振を奪い、その回を終わらせた。トレスはダグアウトに戻るまでに、怒りながら2回バットを叩きつけた。そしてネーサンが5回に登板したとき、ジャイアンツは1対0でリードしていた。

彼はアブレイユとペンスに連続で三塁打を打たれ、ジャイアンツに2点のリードを許した。そのことが、ネーサンにレギュラーシーズン・モードを呼び起こさせた。

「それが彼の考え方」キンスラーは言った。「スプリングトレーニングであっても、彼は結果がほしいんだ」

ネーサンは最高のスライダーを投じて、仕事を全うした。ポージーを3球三振にとり、ブランドン・ベルトを5球で片付けた。そしてネーサンは、ブランドン・クロフォードを4球で三振に仕留め、その回を終わらせた。

「今年のスプリングトレーニングで、一番良いスライダーだった」ネーサンは言った。「最高のスライダーを投げられるようになってきていて、それを続けられた。いつだって僕は、最高のスライダーを投げることで、トップクラスの打者たちから空振りを奪ってきたけど、それを投げられるようになってきた。正しい方向に進んでいる」

レンジャーズの連勝は5で終わった。ジャイアンツが2対1で勝利したが、それは重要度が低いカクタス・リーグの中で、すぐに忘れられるだろう。しかしダルビッシュとネーサンにとって、特にMVP選手と対戦したことは、違う意味を持つように思えた。

参考記事: Posey brings out best in Darvish, Nathan By T.R. Sullivan / MLB.com

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彼の美学的に、それは美しいものではなかったのかもしれない。しかしカクタス・リーグ2度目の先発を無傷で終えたユウ・ダルビッシュの、今春の無安打は続いている。

そのレンジャーズの右腕は3回で39球を投げ、うち23球がストライク。2つの四球を与えたが、パドレスを無失点に抑えた。

「調子が悪い時でもアウトが取れるのが、良い投手だと思う。今日はそれができたと思う」ダルビッシュは通訳のケンジ・ニムラを通して言った。

月曜日のダルビッシュは、全体的に球が上手く握れなかった。彼が唯一納得したのはスライダーで、いつもより多く投げたと言った。ダルビッシュのその日のハイライトは2回、パドレスの一塁手カイル・ブランクをカウント1-2に追い込んだ後、腰から膝もとに鋭く落ちるスライダーで三振を奪った。

「彼は投げにくいって言っていた」レンジャーズのキャッチャー、A.J.ピアジンスキーは言った。このシーズンオフにテキサスと契約した彼は、ダルビッシュとコンビを組みはじめたばかりだ。「だけど3回を無安打で無失点だったから、とても良かったんじゃないかな」

ダルビッシュは、その元ホワイトソックスのキャッチャーを相手に投げたのは2度目だったが、投げやすかったと言った。

「良い人だし、コミュニケーションも上手いから、彼にはとても投げやすい」ダルビッシュは言った。

ダルビッシュはチェンジアップを少し試しており、月曜日は1球だけ投げた。しかし重要な場面では、しばらく投げるつもりはないと彼は言った。

参考記事: Darvish keeps spring hitless streak intact By AJ Cassavell / MLB.com


Darvish tosses intrasquad inning

火曜日、ユウ・ダルビッシュは、紅白戦で1イニング投げて、この春のデビューを飾った。彼は24球を投げて1失点だったが、それをすべてショートのエルビス・アンドロスのせいにした。

「全体的に良かったし、リラックスできた」ダルビッシュは言った。「だけどあの名前も知らないショートの選手が普通のゴロをエラーして、僕は彼の名前さえ知らないんだけど、彼のエラーのせいで、たくさん投げることになった」

ダルビッシュは初め、ジュリクソン・プロファーに四球を与え、彼は盗塁して2塁に進んだ。そしてアンドロスが当たり前のプレーをミスしたことで、クレイグ・ジェントリーが続いて出塁した。

「あれは、シングルヒットだ」アンドロスは笑いながら言った。「ジェントリーは、足が速いね」

ロン・ワシントン監督は、彼の意見を却下した。

「エラーだ」ワシントンは言った。「エルビスのね。彼はそれを認めていた」

プロファーはその後三塁に進み、ジョバニー・ソトの犠牲フライで得点した。ダルビッシュは続いた二人の打者をアウトにとった。彼はアンドロスにも、同じ冗談を言っていた。

「彼は君たちに話したことを、僕にも話した」アンドロスは言った。「もしスプリングトレーニングで、全部のエラーをしておくことができるなら、僕はそうするよ」

イアン・キンズラーが付け加えた。「最初の試合で、うちのショート選手がボールを取り損なってエラーをしたことを心配するなら、それは心配のしすぎだ」

昨年のダルビッシュの紅白戦の初登板は、日本で中継された。今回はそのような特別なことはなかった。

「残念だね」キャッチャーのA.J.ピアジンスキーは言った。「俺は日本で有名なんだ。スポンサーは、がっかりしたに違いない」 

参考記事:Darvish pitches one inning in spring debut By T.R. Sullivan / MLB.com


Rangers gear up for a new season

レンジャーズのロン・ワシントン監督は、開幕戦の投手をマット・ハリソンかユウ・ダルビッシュのどちらかにしようと考えている。しかし発表するのは控えている。

「どちらを行かせるのかは、パフォーマンス、経験、対戦相手で決まる」

レンジャーズのシーズンは、中部時間の3月31日、午後7時5分開始のアストロズ戦で開幕する。

「投げろって言われれば、いつでも投げる」ダルビッシュは言った。「それは僕には、特別な意味があるものではないから」

一つのヒントは、ダルビッシュが投げる時、ジョバニー・ソトが球を受けることが多くなることだ。それはもしA.J.ピアジンスキーが開幕戦のラインアップに名を連ねるなら、ハリソンがマウンドに上がることを意味する。

もう一つ興味深いのは、シーズン最初の1周間のローテーションを、ワシントンがどのようにアレンジするのかだ。レンジャーズは、日曜日のアストロズ戦で開幕した後、月曜日は休みになる。彼らは火曜日と水曜日にプレーして、木曜日にもう一度休みが入った後、4月5日に本拠地開幕戦でエンゼルスと対戦する。

それはワシントンに柔軟性を与える。開幕投手は4日間の休みの後、本拠地開幕戦でも投げることができる。例えばハリソンが開幕投手になったら、ダルビッシュとデレク・ホランドが、アストロズとの残り2戦で投げる。そしてワシントンは、ハリソン、アレクシー・オガンド、そしてダルビッシュをボールパーク・イン・アーリントンでのエンゼルスとの3連戦で投げさせることができる。

そして4月8日のレイズ戦でホランドが投げれば、レンジャーズに5人目の先発投手が必要になるのは4月9日となる。

「スケジュールは、すべてのことを考えて決める必要があるんだ」ワシントンは、そう語った。

ソトはダルビッシュの専属キャッチャー

ユウ・ダルビッシュは日曜日、ジョバニー・ソトを捕手にして打撃練習で27球を投げた。ダルビッシュはこれまでに3回のブルペンセッションを行い、ソトはうち2回で捕手を務めた。A.J.ピアジンスキーは、最初の一回で球を受けた。

ワシントンは、ソトをダルビッシュの専属キャッチャーにするとまだ決めていないが、二人の間の信頼関係を好ましく思っている。ソトは昨年のダルビッシュの最後の12登板で捕手を務め、その間のダルビッシュの成績は5勝1敗、防御率2.35だった。

「僕が上手くいったのは、彼によるところが大きいから」ダルビッシュは言った。「僕たちは、最初からコミュニケーションが上手く取れていた」

レンジャーズは7月30日にカブスからソトを獲得した。その後、彼が球を受けた時の投手陣の防御率は3.90だった。しかしダルビッシュと彼のコンビをワシントンは認めている。

「僕たちには良い相互作用があったし、お互いを理解している」ソトは言った。「彼は素晴らしい能力を持っていて、野球のことが良く分かっている。僕が分かったことで一番大きかったのは、彼が一息つく必要がある時には、マウンドに行って彼をリラックスさせること」

ダルビッシュとオガンドは火曜日に行われる最初の紅白戦で先発する予定だ。試合は正午に、ノーラン・ライアン・フィールドで始まる。

参考記事:Harrison, Darvish both Opening Night options By T.R. Sullivan / MLB.com


Darvish looks to improve in 2013

レンジャーズの公式練習の初日だった水曜日、キャッチャーのA.J.ピアジンスキーは、ピッチャーのユウ・ダルビッシュとの信頼関係を築くための大きな一歩を踏み出した。

「今晩どこに食べに行くんだって話をしたんだ」ピアジンスキーは言った。「マクドナルド。彼は僕をマクドナルドに連れて行ってくれるって」

彼らはビッグマックを食べながら、ロイス・ボーリンジャーについて話すのかもしれない。昨年のドラフトでレンジャーズに6巡目指名された彼は昨年、1Aスポケーンで266打席に立ち、わずか1本塁打だった。ボーリンジャーは水曜日の打撃練習で、ダルビッシュと対戦した3人のマイナーリーガーのうちの一人だった。

ボーリンジャーはその練習の途中、すっぽ抜けのカーブボールをレフト側フェンスの向こう側まで運んだ。

「ひとつびっくりしたのは、ブルペンで投げるだけだと思っていたのに、打撃練習だって言われたから」ダルビッシュは言った。「油断してたところを打たれた」

ボーリンジャーの一発以外、ダルビッシュの最初のブルペンセッションは順調だった。

「良い球が来ていたし、ストライクを投げていた」ピアジンスキーは言った。「感じは良かったって、彼も言っていた。選手が持っているものを1日目に判断するのは難しいよ。だって初日なんだから」

今年のダルビッシュの大活躍を期待するレンジャースには、それは第一歩だった。彼の最初のシーズンは紆余曲折だった。彼はアメリカに合わせるために必要なことのすべてをして、そして良い形で2012年を終えることができた。 彼はアメリカン・リーグ・ワイルドカード・プレーオフでオリオールズに敗れる前の最後の8先発で5勝1敗、防御率2.35を記録した。

レンジャーズは今年のダルビッシュが、その成功を続けることを期待している。

「シーズン終盤のそれらの先発で、彼は自分自身を見つけたんだと思う」レンジャーズのロン・ワシントン監督は言った。「彼はできること、そしてそれをどうやってするのかを理解し始めた。修正することがたくさんあって、それをした。彼の自信は、そこから生まれている。今の彼は、普通にスプリングトレーニングをこなして、そして前に進んでいる」

「彼はテキサスを知っているし、私たちはユウを知っている。彼は私たちがどうやって物事を進めるのかを知っているし、私たちは彼が物事をどうやって進めるのかを知っている。もし何かが必要なら、彼は話せば良いということが分かっている」

ダルビッシュの最初のシーズンは、単純に成績で見れば、全体的に良い物だった。彼は191イニングを投げて16勝9敗、防御率3.90、221奪三振だった。被打率は.220で、コントロールはシーズンが進むに連れて良くなった。オールスター休暇前の彼は、9イニングあたり4.64個の四球を出したが、最後の8先発では2.35に下がった。

それは今シーズンのダルビッシュがさらに良くなるという良い兆候だ。しかし彼はまた、ア・リーグの打者たちが今年、彼に慣れてくる可能性も計算しなければならない。

「今の僕の目標は、ケガをしないで良いスプリングトレーニングを送ること」ダルビッシュは言った。「僕はそれが、シーズンの行方を決めると思っている。良くなるのか、悪くなるのか、変わらないのか、僕には分からないけど、ケガさえしなければ良いシーズンを送ることができると思っている」

レンジャーズは、先発ローテーションがさらに強力になることを期待している。そして今、ダルビッシュとマット・ハリソンがエース格だ。2012年の彼らは合わせて34勝を挙げて、レイズのデビッド・プライスとジェームス・シールズの35勝に続いてア・リーグ2位の合計の勝利数だった。

「最終的な目標はチャンピオンだから、エースどうこうっていうのは本当に分からない」ダルビッシュは言った。「もしローテーションの最初っていうことなら、それはエースを意味しない。だけど一番重要なのは、ローテーションの全員がケガをせずに、それを10月まで守ってチャンピオンになること。それが僕の目標」

「僕がしなくてはならないことは、スプリングトレーニングの間に自分の仕事をして、シーズンを通してベストな状態でいること。そしてシーズンの結果がどんなでも、それは僕の責任」

彼は監督のために働くだろう。

「キャリアを通して身につけたことを、彼がしているところを私は見ている」ワシントンは言った。「すばらしい能力と、ものすごいプロ意識をもったうちの投手である彼を私は見ている。彼は成功すること以外を考えていない。彼が私たちのために試合に勝ってくれると、本当に信じている。その上に目標の成績を挙げることなんで、私にはできないよ」

参考記事:Yu takes first step toward building on '12 success By T.R. Sullivan / MLB.com

2012年レギュラーシーズンの最後の8回の先発が、ユウ・ダルビッシュを2013年のチームのトップ投手にのし上げた。それはダルビッシュにとって変化と適応の一年だった。彼は、彼の動きの一挙手一投足を追いかける日本の記者と共に、注目されながらスプリングトレーニングにやってきた。

彼は前半戦コントロールに苦しんだが、それでも勝利を重ねた。彼は最終ファン投票でア・リーグのオールスターチームに選ばれたが、試合では投げることはなかった。そしてボストンで行われたロン・ワシントン監督との話し合いは、ダルビッシュが良い方向へ向かうのと同時に行われた。その時ワシントンは、ダルビッシュは彼自身を信じており、していることに自信を持っていると語った。成績は大きな変化があったことを反映している。

8月6日(ボストン戦)の前:21先発、11勝8敗、防御率4.57、与四球74(1先発あたり3.5)、154奪三振(134イニング)、被打率.238

8月6日の先発以降:8先発、5勝1敗、防御率2.35、与四球15(1先発あたり1.8)、67奪三振(57 1/3イニング)、被打率.176

私が考えるに一番大きなことは、四球が減ったことだった。ダルビッシュは簡単には打たれない。しかし彼がトラブルに見舞われるのは、決まって四球絡みだった。彼は好調になってから、1回の先発で四球を約2個に減らすことで、ダメージを最小限に抑えた。彼はまた、長い回を投げることができたので、チームが勝つチャンスを安定的にもたらした。他の言い方をするならば、彼はエースのような投球をしていた。

私はシーズンはじめのダルビッシュが、メジャーリーグの打者に対して警戒しすぎていたと思う。彼はシンプルに投げるよりも、持ち球のすべてを使おうとしていた。好調になってからのダルビッシュは、ファストボールを減らして、得意のスライダーを使うことと、(絶妙なタイミングのスローカーブのように)スピードを変えた球で打者のバランスを崩し続けた。ダルビッシュはアグレッシブな投球で有利なカウントに持っていき、多くの打者をダグアウトに送り返した。

約1週間前にダルビッシュは、シーズンに満足していて、それをもとに頑張りたいと言った。

「昨年と比べると、とても気楽です」ダルビッシュは言った。「1年目が終わって、選手やコーチ、フロントオフィスの全員のことを知ることができた。今はチームの一員だと感じている。去年とは全く違う感じ」

ダルビッシュは5日ごとに投げたときの体の状態、メジャーリーグで投げること、そしてレンジャーズのためにプレーすることを知って、2013年のシーズンに向かう。これらはもはや新しいことではない。彼はシーズンオフの練習を組み立てるのが簡単だったと言った。

「僕の予定は、リラックスして自分のやり方で準備すること」ダルビッシュは言った。「去年はもっと速いペースで準備することで忙しかったから。けがをしないように、自分のペースで練習する。シーズンオフの練習は、とても上手くいっている」

ダルビッシュは成長することに集中していて、2012年の後半のような成績を2013年のシーズンのほとんどで残すことを望んでいる。2012年の最後の数ヶ月の彼は、メジャーリーグでもトップの投手の一人でけがもなかった。そしてそれは、スプリングトレーニングでおこなう一つ一つのこと、最初のブルペン投球から紅白戦、そしてカクタスリーグが始まるまでの、彼の助けになる。これらのすべてのことは初めてではなく、昨年のような混乱は起こらないだろう。彼がもの凄く警戒されるのは疑いようがないが、今の彼は何が起こるのかを知っている。それを役立てなければならない。

私は2013年のダルビッシュに本当に期待している。彼はジョバニー・ソトと組むだろう。ソトはダルビッシュが好調だったときに捕手を務めていた。ダルビッシュは成長することにハングリーで、そしてその1年の経験は、彼をより良くするに違いない。

参考記事:Surprise position outlook: No. 1 starter By Richard Durrett | ESPNDallas.com

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