カテゴリ: インディアンス

カクタスリーグの試合が始まる数分前にクリーブランド・インディアンスのダグアウトの前に立っていたブラッド・ミルズは、笑顔と共にテリー・フランコナを指さした。

「なぜ彼について、悪いことを書かないんだ?」インディアンスのベンチコーチを務めるミルズは、そのクリーブランドの監督について言った。「彼のことを、誰も悪く書かないんだ。君たちは、彼が完璧な人間だと思っているんだろ」

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松坂大輔ダイスケ・マツザカが火曜日にインディアンスから契約解除されたのは、彼が要求して受け入れられたものだった。そして彼は数日中に、メジャーリーグ復帰へ繋がる契約を結ぶ見込みだ。

「Dice-Kに、今すぐに与えるチャンスはなかった」インディアンスのクリス・アントネッティGMは、火曜日の午後に語った。「彼は3Aで好投していたし、もっと良いチャンスがあると考えたんだろう」

マツザカは、すぐにラインアップに入ることはないと分かっていたと、アントネッティは言った。状況を良く知る人物によれば、多くのチームがマツザカの代理人であるスコット・ボラスに接触している。

マツザカは、4月に契約を破棄できる契約をインディアンスと結んでいたが、トミー・ジョン手術からの復帰と続いた脇腹の故障で、復帰が遅れた。インディアンスとボラスはその後、契約破棄の時期を7月に動かすことで同意していた。しかしその時になっても、マツザカはまたメジャーリーグに昇格する準備ができておらず、両者は再度、その時期を8月にずらしていた。

マツザカは3Aコロンバスで19回先発し、103回1/3で5勝8敗、防御率3.93を記録していた。アントネッティは、彼がメジャーリーグに復帰する準備がほぼできていることを示唆したが、火曜日の夜のエンゼルス戦には新人のダニー・サラザーが先発する。そして「続けてローテーションで使っていく」とGMは語った。

2007年のレッドソックスのワールドシリーズ制覇に貢献したマツザカは、優勝争いのために若手投手を外すことを考えている1〜2チームか、今年は諦めたが2014年に向かっているチームのどちらとも、契約の可能性がある。 

参考記事:Matsuzaka, released by Indians, expects opportunity in majors soon SCOTT MILLER Senior Baseball Columnist CBSSports.com

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ダイスケ・マツザカとマット・キャップスを取っておくというインディアンスの目標は、火曜日に両投手とマイナーリーグ契約を結んだことで達成された。二人の右腕は、土曜日までメジャーリーグのキャンプに残る。

クリーブランドはこのシーズンオフにマツザカ、そしてキャップスとマイナーリーグ契約を結んだが、彼らに開幕ロスター入りがないことを通知した後、自由契約としていた。自由契約にした後に再契約したことで、インディアンスは10万ドルの保有ボーナスをそれぞれに払う必要がなくなった。

インディアンスは、特にマツザカが、チームのローテーションの強化を助けてくれることを望んでいる。

「Dice-K、昨日彼のことを思い出していたんだ」インディアンスのテリー・フランコナ監督は火曜日に語った。「彼はトミー・ジョン手術で2年間、離れていた。ダイスケが18勝できないという理由は、何もない。彼に必要なのは、反復練習と自信を取り戻すこと。彼は、自分が誰なのかを思い出さなくてはならない。私は以前の、マウンド上の彼の姿を知っている。彼は常に、勝利を予感させてくれた。彼はその頃に、戻る必要がある」

インディアンスの開幕ローテーションは、ジャスティン・マスターソン、ウバルド・ヒメネス、ザック・マカリスター、そしてスコット・カズミアーが予定されている。マツザカはローテーション候補のカルロス・カラスコ、トレバー・バウアー、そしてコリー・クリューバーと共に、3Aコロンバスに合流する。

マツザカは2007年から'08年のレッドソックスで、61試合に登板して、33勝15敗、防御率3.72を記録し、その時の監督はフランコナだった。素晴らしいスタートを切ったあとのマツザカは、不安定さとケガに耐える日々だった。彼はその後の4シーズンで296イニングを投げて、17勝22敗、防御率5.53に終わり、2011年6月には利き腕のトミー・ジョン手術を受けた。

29歳のキャップスは、メジャーで試合終盤の豊富な登板経験を持っているが、ケガによってミネソタでのシーズンを短く終えていた。2012年は30試合に登板したその右腕は、29回1/3を投げて、14セーブ、防御率3.86、18奪三振、四球はわずかに4つだった。しかし後半戦のキャップスは、右肩のケガにより2度の故障者リスト入りをした。

メジャーリーグ8年間でパイレーツ、ナショナルズ、そしてツインズで投げたキャップスは、444登板で138セーブ、防御率3.52を記録している。彼のベストシーズンは2010年、ワシントンとミネソタで合わせて74回の登板、42セーブで防御率2.47だった。

「私は喜んでいる。そうなって欲しいと、望んでいた」フランコナはキャップスとの再契約について言った。「マット・キャップスは、良くなってきている。彼は長い間、プロフェッショナルで優秀なリリーバーだ。スプリング・トレーニングを進める中の事情で、彼を後回しにした。それは彼が、メジャーリーグで投げることができないということではない。自分勝手だけど、私は彼が残ってくれたことを、喜んでいる」

参考記事:Dice-K, Capps ink Minor League deals with Tribe By Jordan Bastian / MLB.com

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ダイスケ・マツザカを開幕ローテーションに入れないと決断した後、インディアンスはその投手の時間を無駄にはしないという決断をした。

月曜日、クリーブランドのテリー・フランコナ監督とクリス・アントネッティGMは、話し合いをするためにマツザカを呼び出し、球団に残って欲しいとその右腕に伝えた。マツザカは3Aコロンバス行きを受け入れたが、それが正式なものになるまでには、まだ手続きが残っている。

「ダイスケと私は、ここに残ることに関心があることを共有していると思っている」アントネッティは言った。「これから私たちは、ここから3Aに行くときのことなんかの条件について(代理人のスコット・ボラスと)話を詰める必要がある」

マツザカは、インディアンスに残りたいと思っていることを認めた。その決断の鍵となったのは、フランコナ、そしてアントネッティと持った話し合いだったと言った。二人はマツザカが、今シーズン中にメジャーリーグで貢献できると信じている。

それを聞いたマツザカは、クリーブランドに残ることに気持ちが傾いた。

「チームにいて欲しい、このチームにいる僕を見たいと、彼らが言ってくれた」マツザカは通訳のジェフ・カトラーを通して言った。「僕のことをチームに貢献できる人間だと、彼らは見てくれている。それを直接聞いたことで、ここにいたいって思うようになった」

労使協定のガイドラインでは、昨年までボストンでメジャーリーグ契約を結んでいて、マイナーリーグ契約を結んだマツザカが、もしマイナーリーグ行きを受け入れれば、10万ドルの保有ボーナスを受け取ることができる。その場合のマツザカはまた、6月1日までにメジャーリーグに昇格できなかったら、契約を破棄することもできる。

クリーブランドにとってもう一つの選択肢は、新しい契約を結ぶ前に、契約を一旦破棄することだ。

マツザカはロスター枠外の招待選手としてキャンプに参加し、スコット・カズミアー、カルロス・カラスコ、トレバー・バウアー、そしてコリー・クリュブラーとローテーションの5番目を争っていた。4回のカクタス・リーグの登板で、32歳の彼は8イニングを投げて、防御率2.25、3奪三振、1死球、被安打10を記録した。

マツザカは、インディアンスの決定に驚かなかったと言った。

「昨日や一昨日くらいから、このことは予想していた」マツザカは言った。「開幕日にメジャーリーグにいることが最初の目標だった。その争いに勝ち残ることはできなかったけど、これで終わりではない。全然終わっていない。球団は僕にマイナーで投げるチャンスを与えてくれたんだから、僕はそれを受け入れて、将来的にいつかメジャーリーグで貢献できるように調整して行きたい」

3月11日のエンゼルス戦で、マツザカは左ふくらはぎに痙攣を起こし、わずか1イニングで降板した。彼は土曜日に、マイナーリーグの試合で3イニングを投げたが、開幕戦に準備ができるだけの投球数を彼に与えるだけの時間がキャンプには残っていなかった。クリーブランドはまた、マウンド上のマツザカが万全の状態でないと信じている。

「彼はおそらく、調整が少し遅れている」フランコナは言った。「そして彼がふくらはぎを痛めてから、3イニングしか投げていない。だからそれはイニング数的にも現実的ではないし、投手としての彼から、私たちが見たいもの、見ることができると考えているもの、それに彼が投手として見せることができると考えていたものも、見ていない。私たちは、同じ事を考えていると思っている。それをするために、いくつかすることがある」

マツザカは、まだしなくてはならないことが、たくさんあることが分かっている。

「変化球の精度とか、いろいろなことを良くする必要がある」マツザカは言った。「もう少し、やらなければならないことがある。重要なのは、球速を上げること。僕が投げることができるところまでいっていないし、たぶんそれが、フロントオフィスがこの決定をした理由の一つだと思う」

「その途中にふくらはぎのケガをして、それが投球数を増やして、イニングを投げることの妨げになった」

昨シーズンのマツザカは、右肘のトミー・ジョン手術から復帰して、レッドソックスで11先発、1勝7敗、防御率8.28だった。彼は2007年から'08年のボストンで61試合に登板して33勝15敗、防御率3.72を記録した後、ここ4シーズンでは55試合の登板で17勝22敗、防御率5.53だった。

3Aにマツザカを持つことは、インディアンズの投手層に経験を加えることになる。

「10月に言ったことの、最初の一つを覚えているかい?」フランコナは言った。「十分な投手がいるときでも、もっと必要だってなる。私たちは、その状態だと思う。十分な投手がいないことは、シーズンを失敗する一つの要因だ。どれくらい必要かなんて、誰にも分からない」

参考記事: Dice-K accepts Indians' Minors assignment By Jordan Bastian / MLB.com

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スプリング・トレーニングも終盤に差し掛かったインディアンスは、先発ローテーション争いも佳境に入った。その状況でクリーブランドは、すぐにでも候補者を絞り込み始めるかも知れない。

ローテーション入りを狙うダイスケ・マツザカは土曜日午後、ブルワーズ傘下の3Aチームとの試合で、3イニングを投げた。それは月曜日に行われたエンゼルス戦で右ふくらはぎに痙攣を起こして、1イニングで降板してして以来、初めての試合での登板だった。

マツザカは問題ない投球を見せたが、ローテション入り争いでは、明らかに遅れを取っている。

「私たちが将来なにをするべきなのかを、考えなくてはならない」テリー・フランコナ監督は土曜日に言った。「妨げになることがあって、ブルペンで投げることなく、彼は3イニングだけ投げた。そして我々に残された時間は少ない。だから明日は落ち着いて、少しそういったことの準備をしなければならないだろうし、そうするつもりだ」

クリーブランドは契約的に、開幕ロスターを決める3月26日までに、松坂の立場について決断しなければならない。最新の労使協定によれば、その日にインディアンスは松坂をチームに加えるか、もし彼が受け入れれば10万ドルを支払って、シーズンをマイナーリーグで迎えさせるのかを決める必要がある。後者のシナリオでは、マツザカは6月1日に契約を破棄することもできる。

マツザカが3Aコロンバス行きを受け入れるのかは不透明だ。

「私には分からない」フランコナは言った。「その話をする準備をしていない」

マツザカは現在、ローテーションの5番目を、カルロス・カラスコ、トレバー・バウアー、コリー・クリューバー、そしてスコット・カズミアーと争っている。

 マツザカはマイナーリーグでの登板で、被安打4、1失点、5奪三振、与四球1で、対戦した打者のうち7人が左打者だった。その右腕は55球を投げて、うち最初の回が27球、ストライクは全部で35球だった。ファストボールは最高で91マイルを記録したが、ほとんどは88から89マイルだった。

「それは、結局は問題なかった」マツザカは通訳のジェフ・カトラーを通して言った。「前回の登板を除けば、試合毎に良くなってきていると思っているし、今現在にしては、良い状態だと思う。ローテション争いのことはもちろん気にしているし、僕はそれに集中し続ける必要があるけど、重要なことの一つは、体が大丈夫だと確かめること」

参考記事:  Dice-K's setback complicates rotation decision By Jordan Bastian / MLB.com

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インディアンスのローテーション入りを狙うダイスケ・マツザカが、ちょっとしたつまずきを見せた。月曜日に行われたカクタス・リーグのエンゼルス戦で、その右腕は1イニングを投げた後、右ふくらはぎの痙攣で降板した。

先発のスコット・カズミアー、そしてリリーバーのジョー・スミスに続いて、7回にマウンドに上ったマツザカだったが、数球投げた後に、ウォーミングアップを止めた。マウンド上で短く話した後、クリーブランドのテリー・フランコナ監督はマツザカの背中を軽くたたき、そして彼はチームトレーナーと通訳とともに、マウンドを降りた。

「ふくらはぎが、痙攣していたんだ」フランコナは言った。「そうなったら投げさせない。もしかしたら、ケガにつながってしまうから。彼は最初のイニングを投げてから、そこをほぐそうとしていたんだ。彼がマウンドに向かう時、もしダメなら知らせてくれって言ってあった。ウォーミングアップで投げても、ほぐれていなかったんだろう」

マツザカはケガをする前の6回は、無失点に押さえていた。

今春、32歳のマツザカは、月曜日の試合で4イニングを無失点に抑えたカズミアー、カルロス・カラスコ、トレバー・バウアー、そしてコリー・クリューバーとローテーションの5番目を争っている。月曜日の1イニングを含めた4回のカクタス・リーグの登板で、マツザカは合計8イニングを投げて被安打10、与四球1、3奪三振、防御率2.25を記録している。

マツザカは、スプリングトレーニング招待のマイナーリーグ契約で参加している。

右肘のトミー・ジョン手術から復帰した昨シーズンのマツザカは、レッドソックスで11回先発し、1勝7敗、防御率8.28だった。2007年から'08年のボストンでは、61試合で投げて33勝15敗を記録したマツザカは、その後の4シーズンでは56試合で17勝22敗、防御率5.53だった。

参考記事: After one frame, Dice-K exits with calf cramps By Jordan Bastian / MLB.com

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このシーズンオフにクリーブランドが獲得した選手の中で、もっとも注目を集める二人が日曜日、フェニックスの違う場所でインディアンスデビューを飾った。

グッドイヤーで行われたレッズ戦で、ダイスケ・マツザカは2イニングで22球を投げて、四球を1つ与えたものの無安打に抑えた。試合は3対0で勝利した。20分ほど離れたメリーベールで行われたブルワーズ戦では、トレバー・バウアーが2イニングを被安打2、無失点で抑えて、インディアンスが7対4で勝利した。

「今日は良い日だったね」インディアンスのテリー・フランコーナ監督は言った。彼はミルウォーキーと対戦するチームに同行していた。「出来れば、両方に居たかった」

インディアンスは、今月初めにマツザカとマイナーリーグ契約を結んだ。彼はバウアーや他の多くの投手たちと、ローテーションの5番目を争っている。

その日本人右腕は、2011年6月にトミー・ジョン手術を受け、昨年のレッドソックスでは11回の登板で防御率8.28に終わった。日曜日の彼は、強風に立ち向かわなければならなかったにも関わらず、新しいユニフォームを着た最初の試合に満足していた。

「今日は本当に風が強くって、コンディションは良くなかった。でもそれはシーズン中でもあることだから、投球に集中して状態を確かめようと思った」マツザカは通訳を通して話した。

32歳の彼は、対戦した最初の打者にデッドボールを与えたが、次の投球で内野ゴロのダブルプレーを取った。彼がアウトにしたレッズの打者には、ビリー・ハミルトン、ブランドン・フィリップス、そしてジェイ・ブルースがいた。

「最初の打者に打たれてから、コントロールが戻ったね」インディアンスのベンチコーチ、サンディ・アロマーJrは言った。彼はグッドイヤーで監督を務めた。「その後の彼の投球は、とても良かった。必要な時に、良い変化球を投げることもできていた」

マツザカのファストボールは88-89マイルだったが、彼自身はスプリングトレーニングの今の時期の球速について気にしていない。

「ファストボールは、今の時点で僕が予想していたとおりです」彼は言った。「スプリングトレーニングが進む中でもっと投げていけば、球速は上がっていくと思うから。僕はシーズン全体を通して、ケガをしないように準備をしないと」

インディアンスは今年、マツザカを使うのかまだ分からないが、彼にその能力があることを知っている誰かがいるとすれば、それはボストンから来た彼の以前の監督だ。

「全体的な能力は、しっかりとしている。彼は他の投手が持っていないような、ピンチを切り抜ける能力を持っている」フランコーナは言った。「彼がノーアウト満塁にすると、私たちはベンチで落ち着かなかったけど、彼は違った。彼はアウトを取れるんだ。全員のね」

参考記事:Dice-K, Bauer shine in Tribe debuts By Tyler Emerick / MLB.com

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