カテゴリ: ブルージェイズ

ブルージェイズは火曜日の朝、ファンへの一足早いクリスマスプレゼントを用意した。内野手のムネノリ・カワサキとマイナーリーグ契約で再契約をしたと発表した。

カワサキは、伝えられていたところでは、日本でプレーする少なくとも1つにオファーを受けていたが、その変わりに、ブルージェイズのキャンプでチャンスを追い求めることになった。カワサキの契約には、スプリング・トレーニングの参加が含まれおり、控え選手の座を争うチャンスをもらうだろう。

その32歳の内野手は、今年のトロントでカルトヒーロになった。彼はケガをしたホセ・レイエスの穴を埋めるという厄介な役目を与えられたが、グラウンドの内外で見せたユニークな仕草で、すぐにファンのお気に入りになった。

彼は3Aバッファローでシーズンを迎えることになるだろうが、またセカンドのレギュラーの座を、ライアン・ゴインズ、そしてマイセル・イズタリスと争う可能性がある。カワサキが、彼らのいずれかを押しのけることは難しいかもしれないが、彼はマイナーリーグで再度、チームに必要な選手であることを証明するだろう。

日本生まれの彼は、2013年のブルージェイズで96試合に出場して、打率.229、1本塁打、24打点だった。彼は範囲が限られているものの比較的安定した守備力を持ち、肩の強さは、ショートよりもセカンドでプレーするほうに適している。そして試合におけるカワサキの最大の特徴は、今シーズンの出塁率.326が証明している通り、カウントを稼いで四球を選ぶ能力である。

トロントは今シーズンオフの始めに、カワサキが戻ってくることを約束することもできたが、チームは彼の契約に含まれていた1百万ドルのオプションの行使をしなかった。新しい契約の内容は、公表されていない。

参考記事:Kawasaki re-signs with Toronto on Minors contract By Gregor Chisholm / MLB.com

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ブルージェイズが、馴染みの顔を呼び戻して仲間に加えた。右腕の大家友和とマイナーリーグ契約を結んだのだ。

2007年のブルージェイズで10回の先発をした大家は、メジャーリーグから数年遠ざかっているが、彼はナックルボーラーとして、復活を図っている。

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ブルージェイズの内野手、川崎宗則は、ほとんどにおいて、チームで最も楽しい選手である。しかし彼は、4対2でレッドソックスに勝利した土曜日の試合中に、珍しく怒った姿を見せた。

川崎は8回に一塁塁審のエリック・クーパーの判定に抗議を示して、退場になった。それはファンに愛される川崎が今シーズン初めて見せた姿で、それを予想もしていなかったチームメイトの心をつかんだ。

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トロントでのムネノリ・カワサキの時間は、少なくとも現時点では、終わりを告げた。しかし火曜日夜のブルージェイズのクラブハウスには、事前にそのような雰囲気は存在しなかった。

レイズに5対1で負けた試合後にカワサキは、ホセ・レイエスの場所を空けるために、3Aバッファローに送られた。表面上は普通の入れ替えだが、クラブハウスの中では、それ以上のものだった。

ブルージェイズのジョン・ギボンズ監督は、試合後にミーティングを開き、球団の決定をチームに伝えた。それはとても珍しいことだが、これまでの誰よりも選手とファンに愛された選手に対しては、むしろ当たり前のことだった。

「これは嫌なことだけど、野球の一部なんだ」ブルージェイズの先発投手のマーク・バーリーは言った。「ファン、そしてここにいる選手、みんなが彼のことを大好きなんだ。彼がきて、みんなが彼のすべてを気に入って、もっとそうなるはずだった」

「彼のことは大好きだし、素晴らしい男だ。これまでに会ったことがないようなね。チームミーティングのことは、あまり話したくないんだけど、ギビーがみんなを集めて、彼が降格するって伝えたんだ。そんなの見るのは初めてだよ。ふつうは次の日に来て、その選手のロッカーを見て、"ああ彼は降格して、こいつがやってきたんだ"みたいな感じなんだ」

ブルージェイズが、4月中旬にバッファローからカワサキを昇格させた時、彼は左足首を捻挫したレイエスの短期間の代わりだと考えられていた。 アレックス・アンソポウロスGMは、球団の外からの補充を考えていることを隠しもしなかった。しかし日が経つに連れて、彼の考えは変わった。

カワサキは、グラウンドでのプレーで、ファンと球団の見方を変えた。60試合で打率.225、9本の長打と、その成績は最高からは程遠いが、彼の素早い動きと明るい性格は、彼を特別な人間にした。

そしていくつかの、忘れがたい素晴らしい瞬間もあった。彼は5月下旬のオリオールズ戦でさよなら二塁打を放ち、そして今月始めのボルティモア戦の7回にはキャリア初となるツーランホームランを放って、ブルージェイスの勝利に貢献した。

「2か月の間、良いファンと最高のチームメイトに恵まれました。僕には、最高の経験でした」カワサキは、通訳を通して語った。「ファンと選手の全員に感謝しています。彼らは2か月間、僕を助けてくれました」

「ファンと選手に受け入れてもらえたことが、本当に信じられません。変な日本人がここに来て、それを受け入れてもらえたのは、信じられない経験です」

トロントでのカワサキの活躍がありながら、レイエスの復帰の準備ができれば、彼が押し出されるであろうことは、ここ数週間で明らかになっていた。チームは、ブルペンを7人体制にする選択肢もあったが、その代わりにカワサキをバッファローに送った。

32歳の彼は、シーズンオフに日本に戻る選択肢もあったが、ブルージェイスとのマイナー契約を選んだ。ロジャースセンターで数えきれないほどのスタンディングオベーションを受け、打席に立つと"カ・ワ・サ・キ"の応援を受けた彼は、そのことを少しも後悔していない。

カワサキのブルージェイスでの時間は、わずかに2か月だったが、それでおしまいではない。彼はバッファローにいて、もし誰かがケガをした時には、チームに戻ってくるだろう。彼の降格のニュースが流れた時、カナダのソーシャルメディアは、その話題でいっぱいになった。そしてその反応を聞いた彼は、微笑まざるを得なかった。

「死んだわけではないので」出塁率.337を記録したカワサキは言った。「まだ野球選手なんで、明日は違う所で野球をします。だけど僕は近くにいるし、チームが必要とすれば、僕は戻ってきます。本当に凄い経験だったし、みんなに感謝しているし、みんなが大好きです」

参考記事: Kawasaki optioned to make room for Reyes By Gregor Chisholm / MLB.com



1週間前、もしムネノリ・カワサキの評判に疑いがあったのなら、それはそれ以降に完全に無くなった。

カワサキは金曜日、試合を同点にするホームランを放ち、ロジャースセンターの観客に衝撃を与え、もうしばらくロスターに残るべきであるという理由を作った。トロント・ブルージェイズの彼のチームメイトもまた、彼のことを本当に気に入っている様だ。

エドウィン・エンカーナシオンはファンと一緒に、週末を通してカワサキの名前を叫びながら応援し、ホセ・バティスタは、試合後のカワサキの勝利のダンスのビデオを公開し、マーク・バーリーはそのショート選手のことを、これまでで一番のチームメイトだと呼んだ。

バーリーは地元紙の取材を受けた時、ファン視点から見て興味深い発言をした。それは今週ホセ・レイエスがチームに戻ってきても、ブルージェイズはカワサキを残して欲しいというものだ。

「僕たちは、本当にそう思っている」その時バーリーは語った。「レイエスが戻ってきた時にどうなるのか分からないけど、ここにいる多くの選手が、彼の給料をみんなで出しあったって良いと思っている」

それは素晴らしいオファーだが、これはお金の話ではない。

それはむしろロスター構成の話で、レイエスが戻ってきた時、カワサキと他の選手(それはおそらくリリーフ投手だが)のどちらを25人枠に残すのがベストなのかなのだ。レイエスは、今週の木曜日に戻ってくることが予想されるので、ブルージェイスはまもなく、その決断をしなくてはならない。

カワサキの役目:グラウンド上のカワサキが、期待以上だったことは疑いがない。打率は平均以下の守備の選手だが、.341という出塁率は、平均を上回っている。

今、アレックス・アンソポウロスGMは、カワサキの将来のチームへの貢献度と、チームの他の選手の将来の貢献度を比較しなければならない。

それでもその議論の中で、カワサキの目に見えない力が、否定されることはない。スキップ・シューマッカーやエリック・ソガードといった似たようなユーティリティ内野手が、人間関係という面では、同じようになることはとても難しだろう。

「選手はマイナーとの間を、何回も行ったり来たりするけど、それは"グッドラック"ってだけなんだ」バーリーはそのインタビューで語った。「彼の場合は、もし下げられたら、悲しいとか泣き叫ぶとかではないけども、ここ2か月で彼がチームにもたらしたものを考えると、より感情的になるよね」

カワサキは、控え選手タイプではないが、もしブルージェイズが、誰かにその役目を与えるのなら、彼がその選手かもしれない。

ブルペンの状況:もしブルージェイズが、ブルペン投手を7人にすることでカワサキを残すことを決断すれば、彼らの選択肢は広がる。しかしそれらには、それぞれに問題がある。

ブルージェイスは、長年にわたってダスティン・マゴワンを育てている。そしてオプションが残っていないその右腕を降格させるためにウェーバーにかけることは望まないだろう。しかしマゴワンは、2013年と2014年にそれぞれ1.5百万ドルを受け取るので、ウェーバーを通過するのは簡単かもしれない。

マゴワンが、現時点でチームのブルペンにとって重要な投手でないことは明らかだ。彼はチームの11連勝中に2度しか登板していない。6対1の試合の9回と13対4の試合の9回だ。 

これらは確かに、重要なイニングではない。しかしそれは、ブルージェイズが最近の試合で、ブルペンをあまり必要としなかったことを意味する。そしてマゴワンのような8人目のブルペン投手は、ジョン・ギボンズ監督が確実に前に進むために、かなりの安心感を与えている。

オプションが残っていない左腕のホワン・ペレスは、ブルージェイズが彼をマイナーリーグに送るときに、ウェーバーでクレームされることを覚悟しなければならない。アーロン・ループやニール・ワグナーらを下げることは、彼らの投球がどれだけ貢献しているかを考慮すれば、考えにくい。

カワサキに対する決断は、ギボンズとアンソポウロスにとって、決して簡単なものではない。簡単な解決策がないことは、その日が近づくにつれて明らかになってきている。 

参考記事: Kawasaki decision gets more difficult daily BEN NICHOLSON-SMITH SPORTSNET

17ブルージェイズは、ホセ・レイエスが左足首のケガから最終的に戻ってきた時に、ショートのムネノリ・カワサキをどうするのかの最終決定をまだしていない。

カワサキは、4月の第2週にレイエスがケガをした時に、フルタイムの仕事を手に入れた。レイエスは6月後半の復帰が予定されいるが、ブルージェイスはその時まで、カワサキに対する最終決断をしないだろう。

「レイエスが実際に戻ってくるまでは、すべてが時期尚早だ。だけど一つ分かっているのは、彼がとても良いプレーをしているということだ」ジョン・ギボンズ監督は語った。「その時が来ても、私たちは彼にいて欲しい。これは本当のことだ。それにレイエスがいつ戻ってくるのか、まだ分からないしね」

カワサキはトロントに来て、すぐにファンのお気に入りになった。そして彼はまた、その明るい性格でクラブハウスも射止めた。日本生まれの彼は、強い肩を持っているわけでも、強力な打撃を持っているわけでもないが、今シーズンの彼は、印象的な場面を演出している。

日曜日に6対5で勝利したボルチモア戦が良い例で、彼はレフト・センター間にサヨナラの二塁打を放った。その後彼は、グラウンドで行われたとても楽しい試合後のインタビューで、ノートにメモしたコメントを読み上げてファンを魅了した。

これらの瞬間は、とても素晴らしい出来事だが、ギボンズとアレックス・アンソポウロスGMが、最終的にロスターの決断をするときに、これらのことは役に立たないだろう。エミリオ・ボナファシオ、複数年契約を結んでいるマイセル・イズタリス、そしてマーク・デローザが、すでにロスターにいる中で、カワサキがメジャーリーグロスターの中に居場所を見つけるのは、簡単なことではない。

しかしギボンズは、その心配はまだ先の話で、その時までチームは、カワサキを可能な限り使うだろうと語った。

「彼は常に、正しいことをするんだ」ギボンズは言った。「すべてで、望んだ結果が出るわけではないのは、他の選手と同じだ。だけど彼は、正しいアプローチをするんだ。走塁とかの基本的なこと、連携プレー、正しい時に正しい方向へ打つ。彼はこれらのことを、すべてを正しくやっているんだ」

カワサキは今シーズン、月曜日夜の試合前までに37試合に出場して、打率.247,出塁率.345、長打を5本記録している。

参考記事:Kawasaki making case to stay long-term By Gregor Chisholm / MLB.com

ブルージェイズは、今日行われたオリオールズとのシリーズ最終戦で、9回裏まで5対2で負けていた。しかし彼らはクローザーのジム・ジョンソンを攻め立てた。J.P.アレンシビアのタイムイリーヒットと、マーク・デ・ローサのタイムリー内野ゴロ、そしてツーアウトからムネノリ・カワサキが、レフト・センター間にさよなら2点タイムリー二塁打を放った。

カワサキはすでに、メジャーリーグでも元気にあふれた選手として、その名前を轟かせている。そしてこれは、試合後のインタビューの中でも、最高のものの一つだろう。

 

インタビュアー:ところでマーク、君はいつもムネノリ・カワサキが何を話しているのか分からないって言っていたけど、今日の彼は凄かったね?

マーク・デ・ローサ:彼のプレーは、素晴らしかったよ、本当に。ムネ!! こっちに来いよ! インタビューされるのは、彼だよ。

インタビュアー:なにか話して

カワサキ:サンキュー ベリーマッチ!! ワタシノナマエハ、ムネノリ・カワサキデス。ニホンカラキマシタ。オレハ、ニホンジンダーッ!!

マーク・デ・ローサ:あとは、任せたよ。

インタビュアー:なにかメモしているんだ? それ見ながらなにか話す?

カワサキ:チームメイトが、チャンスを作ってくれたから、なんとかしたかった!

ジェイズのそのショート選手は今年、今日の試合まででOPSが.627と、打撃はあまり良くないが、ホセ・レイエスの不在の中で、素晴らしい守備を見せている。

参考記事: Munenori Kawasaki’s incredible post-game interview Bill Baer  NBC Sports

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