カテゴリ: アスレチックス

25数の上では豊富だったアスレチックスの二遊間が、次々と脱落している。

火曜日のオークランドには、グラウンドの中心を担う場所を争う6人の選手がいたが、健康なのは4人となった。アダム・ロセルスがシーズンを故障者リストで迎えると発表した数時間後のアスレチックスは、遠征先でおこなわれたインディアンス戦の10回にショートのヒロユキ・ナカジマが、左のハムストリングの張りで交代するのを目にした。彼は、経過観察の状態だ。

「最悪だ」ボブ・メルビン監督は言った。「大きなケガでなく、数日でプレーできるようになって欲しいけど、ハムストリングスは分からないよね。難しいケガの場合があるから」

ナカジマは犠牲バントで1塁から2塁に走塁する際に、ケガに見舞われた。それは20打数無安打だった彼がシングルヒットを打ち、光明が見えた数分後のことだった。彼はトレーナーに対して動いて見せ、そしてわずかに足を引きずりながら、自分の足でグラウンドを後にした。そしてチームバスの乗り込む前の、メディアの質問には答えなかった。

不調にもがくその内野手の不透明なケガの状態は、彼がアスレチックスの25人枠で開幕を迎えることができない可能性を高くした。ジェド・ローリーがレギュラーのショートとして開幕を迎え、スコット・サイズモアとエリック・ソガードがセカンドを分けて受け持つことになりそうだ。まだキャンプに残っているアンディ・パリーノは、3Aサクラメントでシーズンを始めると予想される。

そこはナカジマがメジャーリーグデビューを飾る前に、より打席に立つために行くかもしれない場所である。彼のケガが軽いものではなかった場合、アスレチックスは彼を15日の故障者リストに入れて、リバーキャッツでリハビリさせるか、開幕ロスターを確定する前に、彼をオプションで下げるかもしれない。

ケガがあってもなくても、ナカジマにはすることがある。

「今日の打撃練習で、彼はいくつかのことを試していたんだ。腰を使って、下半身をもっと連動させるようにね」メルビンは言った。「今日の打撃練習は良かったし、10回のヒットでは、良いスイングをしていた。だからおそらく彼は、自分のなかでなにかを見つけて、前に進んでいるよ」

参考記事:Nakajima sustains left hamstring strain By Jane Lee / MLB.com

nakajima_hiro_springヒロ・ナカジマをセカンドで試した日、アスレチックスは、その試みを保留する決断をした。

「ショートが彼のポジションだ」ボブ・メルビン監督は言った。「彼には、そこを守らせようと思っている」

ナカジマは土曜日のマイナーリーグでの試合で、セカンドとショートを3イニングずつ守った。その間メルビンは、メジャーリーグの試合の指揮を執っていたが、ナカジマはセカンドがやりにくそうに見えたという報告を受けたと言った。

「セカンドを試してみたかったんだ」彼は言った。「違う守備位置だと、やりにくいこともある。彼はショートがやりやすいことは分かっているけど、私たちはそれを見てみたかった。彼は無難にこなしたけど、もう一度そうするかは分からない」

ナカジマがカクタス・リーグで、すでに5人の候補者がいるそのポジションを守ることは考えにくい。そしてアスレチックスは、彼がより経験を積むまで、それをレギュラーシーズンの試合で試すこともないだろう。

日曜日のナカジマは、ショートで先発して3回打席に立ち、3打数無安打、1四球で、打率は.150まで下がった。 彼は2度、初球を打ちにいった。

「打撃で苦労しているから、積極的になりすぎているのかもしれない」ナカジマは通訳を通して言った。「ストライクが来たら、カウントが早くても打ちにいっている。今重要なのは、実際にボールを良く見ることだね」

「私には、彼が慣れてきているように見える」メルビンは言った。「確かに、3安打すれば自信がつく。彼が複数安打をする日、それを喜ぶ日が来るだろう。彼は、彼の道を進んでいる途中だと思う」

しかし、メルビンのチームに残っているスプリング・トレーニングの試合は少ない。そして日が進むに連れて、開幕戦の先発ショート選手が、ジェド・ローリーになる可能性が高まるように見える。それでもアスレチックスは、ナカジマをメジャーリーグのロスターに残すだろう。

参考記事:Nakajima will not play second base By Jane Lee / MLB.com

Hideki+Okajima+Oakland+Athletics+Photo+Day+hQRJY9wc6wQlヒデキ・オカジマの名前なしに、アスレチックスはすぐにでも、ロスターを決めそうである。しかしそのベテラン・リリーバーは、オークランドで投げるチャンスを待つ間、キャリアをマイナーリーグで続けても構わないと言った。

「本当に、それでも良いと思っている」オカジマは日曜日に言った。「僕はマイナーリーグ契約をしたんだし、場所がどこであっても、再びアメリカで投げていることが本当に嬉しい」

オカジマの名前は、3日連続でオークランドの投手リストに乗っていたが、試合で投げることはなかった。最終的に、日曜日の7回に登板した彼は、ランナー二人を残塁にして防御率を5.19まで下げた。

今春不安定なオカジマは、 ロスター入りのチャンスを掴むために、完璧な姿を見せる必要があった。彼は7つのブルペン枠を争う13人のうちの一人で、3つはすでにグラント・バルフォア、ライアン・クック、そしてショーン・ドゥーリトルに決っている。それ以外は、オプションが残っていないジェリー・ブレビンス、クリス・レソップ、パット・ニーシェック、そしてトラビス・ブラックリーが有力だ。

アリゾナで初めてのキャンプを経験したオカジマは、さらに成長した。

「難しいよね」彼は通訳を通して言った。「フロリダと比べるとすごく乾いているから、ボールが良く飛ぶんだ。こんなに違うんだってびっくりした。経験を積むには、良い場所だね」

「自分が成長できたことは嬉しいし・・・、もし明日シーズンが始まっても、僕は準備ができている」

参考記事: Okajima happy to bide his time in Minors By Jane Lee / MLB.com

7111624-300x199ヒロユキ・ナカジマのスプリング・トレーニング打率.176は、彼自身やアスレチックスが期待していたものではない。しかしボブ・メルビン監督は、忍耐強い。

メルビンはナカジマを、キャンプにいる他の選手とは違う見方をしている。彼の置かれた状況が違うからだ。

「彼のパフォーマンスは、悪くないよ・・・。彼には、しなくてはならないことがたくさんある。他の選手には必要ないことがね」メルビンは言った。「彼は多くのそれを、しているところだ」

そのショート選手は昨年、日本で打率.311を記録した。従ってアスレチックスは、彼に才能とポテンシャルがあることを分かっている。しかしナカジマはメジャーリーグだけではなく、アメリカの生活にも適応している最中だ。

「今の彼は学んでいる最中で、そのコントロールの仕方は、一人ひとりが違うんだ」メルビンは言った。「この国に来て彼が対処しなければならないことは、グラウンド上だけのことではない。それはとても難しいこと」

グラウンド以外での適応が時間とともに進むあいだ、アスレチックスはその30歳のショート選手ができるだけ早く、レギュラーシーズンに向けて準備ができるようにしている。

ナカジマは、木曜日のオークランド・ラインアップに入らなかったが、マイナーリーグチームで打席に入った。

「彼をより多くの打席に立たせることで、ここでの経験不足を補おうと思っている。だけど彼がくたくたになるほどは、しないけどね」

参考記事: Nakajima adjusting to Majors and new home By William Boor / MLB.com

no title

日曜日のヒロ・ナカジマには、ランナーが得点圏にいる場面で2度打席が回ってきた。それは球団やチームメイト、そしてファンに、彼の打撃が良くなっているところを見せる、2度の良いチャンスだった。

しかし最終的に、その内野手は3打席無安打で終わり、スプリング・トレーニングでの打率は、.194に落ちた。しかしロッカーの前に立った彼は微笑みながら、結果は出ていないが確実に良くなっていると言った。

「プレッシャーは感じなかった」ナカジマは、通訳を通して言った。「最初の打席は、ツーアウト、ランナー2.3塁で、確かに彼らを返したかった場面だった。だけど自分のスイングをすることやコンタクトすることは、良くなってきていると思った」

「自分の中で考えすぎることなく、バットを振ることができた。感じは良くなり始めているから、もっと経験を積めばと思っている。これは具体的なことではなく、もっと感覚的なものだから」

メジャーリーグに適応するナカジマの苦しみは、良い経験となる。そしてボブ・メルビン監督は、唯一の解決策は、より経験を積むことだと信じている。

「彼には、苦しい時だね」メルビンは言った。「新しいチームということだけでなく、大きなカルチャーショックと新しいリーグ、これらすべてのことがプレーに関わってくる。そしてそれぞれの選手には、彼ら自身のスピードがある。環境になれるとはそういうことだと言える。彼はまだ、そこまで達していない」

それは一晩で成し遂げられるものではない。そしてアスレチックスは、そのことを気にしている。そしてナカジマのチームメイトはまた、彼が多くのチャレンジに直面していることを理解している。

「彼は大変だと思うよ」日曜日にナカジマと二遊間コンビを組んだエリック・ソガードは同意した。「彼はやりやすくなってきているんじゃないかな。もっと良くなっていく彼を、みんな見ることができると思う。彼は彼のするべきことをすると思うよ」

それが4月1日までにできるのかは、不透明だ。そしてアスレチックスは、彼がその時にレギュラーシーズンの準備ができているのか、それか開幕戦のショートにジェド・ローリーを起用したほうが良いのかを、決断しなければならなくなる。

その時までに、必要な状態に持っていけるのかと聞かれたナカジマは、躊躇せずに答えた。

「もちろん」彼は言った。「もちろん、そう思っている」

参考記事: Nakajima becoming more and more comfortable By Jane Lee / MLB.com

512x1つのエラーを含む、2つの悪送球をした今日のヒロユキ・ナカジマは、ロッカーの前で守備の改善に自信を見せた。そして問題は打撃であると、彼は思っている。

「僕は納得していない」ナカジマは言った。「日本でやっていたときの様に、ぜんぜんできていない」

その内野手は、時間とともにそれが解決すると信じているが、レギュラーシーズンが始まるまでの時間はあまり残されていない。そしてアスレチックスはそうなるまで、彼を毎日使い続けるのか定かではない。

「もっと経験を積んで、良い試合の流れを掴みたい」ナカジマは言った。「そういった経験を積むことで、必要な修正をしていきたい」

今春の11試合でナカジマは、25打数6安打(打率.240)、10三振、長打はわずかに1つだが、ボブ・メルビン監督は、彼の出塁率が十分に高い.387であることを指摘した。内容は3つの四球に3つの死球だ。しかしナカジマは、打つためにここにいる。

「今は心のなかで一瞬、考えてしまっている」そのショート選手は言った。「今は一瞬、考えてしまっているから、すべてのことが自然にできていない。それさえ解決できれば、打席でも実力通りに、思った通りにできると思う」

「彼は少し泳いでいるように見えるね」メルビンは言った。「私たちが見てきたビデオだど、もう少し後ろに体重が乗っていたけど、君たちはなにか知っている? 今の彼は、いろいろなことを試している。最初から良い印象を与えたかった彼にとって、打撃で思うようなスタートを切れなかったことは、彼にはきついことだろうね」

守備に関して、特に木曜日に彼が見せたものは、午前中の練習をとても簡単にこなしていたこともあり、自分らしくないと感じている。

「今日の守備は、バランスが悪かったと思う」ナカジマは言った。「最初のは強い球を投げようとして、高く行ってしまった。次のはコントロールしようとして、バウンドしてしまった。全体的に今日は、なんて言うか、バランスが悪かった」

「そんな場面は、多くないからね」メルビンは言った。 

参考記事: Comfort level eluding Nakajima in first spring foray By Jane Lee / MLB.com

no title

ヨエニス・セスペデスが、昨シーズンの後半から本当に悩んでいた問題が解決した。そしてそのアスレチックスのレフト選手は土曜日に、喜びを爆発させた。

「ニュース! ニュース!」彼はスペイン語で、記者に向かって叫んだ。

「今日の2時半! 家族がマイアミに到着する!」

2年前にセスペデスと一緒に亡命した親族14人が、土曜日午後に船でタークス・カイコス諸島からマイアミに到着する予定だ。法的問題の過去の例から、ドミニカ共和国における親族の安全について心配していたセスペデスは、アスレチックスでのシーズン終盤の数週間、多くの時間をロッカーの前に座って過ごし、まれに記者に対して心配だとこぼしていた。その雰囲気は、周りににも伝わっていた。

土曜日の彼は、喜びのあまり本当に飛び跳ねていた。通訳のアリエル・プリートを通して「気分は?」と聞かれた彼は、英語で答えた。

「最高にハッピー!」

彼の母と叔母、そして従兄弟を含めた親族が米国に来るとセスペデスは言った。彼の息子ヨエニスJrは、彼の母親と共にキューバに残っている。しかし最近変わったキューバの法律によって、遠くない将来に、3歳の息子と一緒に住むことができるようになると期待しているとセスペデスは言った。

「良かった。これで彼の肩の荷が降りる」アスレチックスのボブ・メルビン監督は、セスペデスに負けない笑顔で言った。「素晴らしい。聞いた時には鳥肌が立ったよ」

セスペデスは、彼らの姿を見て、そして彼らの住居を決める手伝いをするために、1,2日間の休みをとってマイアミに行くことを望んでいる。その希望はフロントオフィスに伝わっており、セスペデスはとりあえず日曜日の試合は出場しないとメルビンは言った。

セスペデスは、親族の入国と法律の問題が解決すれば、今シーズンはもっと良いプレーができるとこれまでに語っていた。今春の彼の打率は.158で、土曜日にアスレチックスが4対3で負けたレンジャーズ戦では、1安打、1四球にエラーを記録していた。

参考記事:A's Cespedes relieved with family safe Susan Slusser SFGate

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