カテゴリ: レッドソックス



髭の手入れをした数日後、ジョニー・ゴームスは、有名になった彼のヒゲに、正式にさようならを言った。
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MLBチームとタナカとの契約のデッドラインまで残り3週間となり、彼の獲得競争は更に激しさを増すだろう。しかしその争奪戦から降りるチームが、レッドソックスである。ボストン・グローブ紙によると、ボストンはその右腕を高く評価しているが、彼を積極的に追いかけることはしない。

レッドソックスは、ジョン・レスター、ジョン・ラッキー、ジェイク・ピービー、クレイ・バックホルツ、フェリックス・ドゥブロント、そしてライアン・デンプスターと、5つの先発枠に6人の先発投手がいる数少ないチームの1つである。タナカに注目が集まり、ウバルド・ヒメネス、マット・ガーザ、そしてアーヴィン・サンタナの契約交渉が進まない中で、もしかしたらレッドソックスは、内野の左側を若い選手にプレーさせるために、余っている先発投手の1人の放出を考えるかも知れない。ラッキーかピービーのいずれかが、移籍候補として名前が挙がっている。

確かにチームの投手力は、あっという間にダメになってしまうことがある。昨シーズンのレスターは、レギュラーシーズンとプレーオフを含めて248イニングを投げ、ラッキーはトミー・ジョン手術から復帰して1年後で215回1/3を投げた。デンプスターは、これまでのキャリアでブルペン経験が豊富であり、チームは5人の先発投手のうちの1人がダメになった時の予備の先発投手として、彼をチームに残しておきたいところである。

レッドソックスには、特にアレン・ウェブスターやアントニー・ラナウドと言った若手投手もいるが、若手投手はあまりあてにできない。レスター、デンプスター、ピービーとラッキーは、2014年後にフリーエージェントになるが、ラッキーとピービーには、2015年のチーム側オプションがある。もし彼らのオプションを行使してもローテーション枠は空くことになり、25歳のタナカはその内の1つにフィットするだろう。彼は将来に重要な立場になる前に、2014年はローテーションの下位でメジャーリーグに慣れることができる。

昨年のワールドシリーズ・チャンピオンのレッドソックスは、比較的静かな冬を送ってきており、フォール・クラッシックの時の彼らよりも、現在はかなり戦力が落ちていることは事実である。ジャコビー・エルズベリーとジャロッド・サルタラマッキアが去り、プロスペクトのジャッキー・ブラッドリーJrとA.J.ピアジンスキーに入れ替わった。スティーブン・ドルーと再契約してイグザンダー・ボガーツがウィル・ミドルブルックスと入れ替わらない限り、2014年のチームの戦力が向上するとは思えない。

マリナーズ、ヤンキース、カブス、そしてドジャースが、タナカを獲得する有力候補と見られている。彼との契約は、6年100百万ドルを超える方向に向かっていると言われており、加えて20百万ドルを、彼がいた楽天ゴールデンイーグルスに支払わなくてはならない。 

参考記事:Report: Red Sox not expected to pursue Masahiro Tanaka By Mike Axisa CBSSports.com

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レッドソックスのジョン・ファレル監督が、2014年のクローザーに上原浩治を指名するのに、長い時間を必要としなかった。

「他にクローザーやリリーバーを加えなくても、私たちは、来年のクローザーをコージで始めるのが、本当に良いと思っている」ファレルは言った。

2013年の上原は、もっと小さな役目で始まったが、アンドリュー・ベイリーとジョエル・ハンラハンのシーズン絶望のケガで、上原はシーズン真ん中でクローザーの仕事を任された。彼はその役目で活躍し、レギュラーシーズンの74回1/3で101奪三振、防御率1.09、WHIP0.57の圧倒的な成績を残した。

他のすべての選手たちと同じ様に、レッドソックス球団とトレーニングスタッフは、シーズンオフのその38歳の日本人の監視を怠らないだろう。

「彼らがここを発つ時の健康状態は知っておきたいからね。コージは国に帰る前に、3,4週間くらい米国にいる予定みたいだ」ファレルは続けた。「ここを発つ時の彼は、肉体的な問題はなかった。彼は、ものすごく丈夫だったね。今年の彼はプレーオフまで全部投げたから、来春のスプリングトレーニングに内容は、少し変えることになるだろう。彼の年齢や負担を考慮しながら、来年のグレープフルーツ・リーグの真ん中くらいの試合になるかもしれない」

「だけど今年のスプリングトレーニングも同じ様に、彼の年齢や負担を考慮しながらだったし、彼は私たちが指示したものをすべてしっかりとこなしたから。彼には感心したよ」 

参考記事:Farrell: Sox OK with Koji as closer in 2014 By Joe McDonald | ESPNBoston.com



38歳のコージ・ウエハラは、オールスターに選ばれたこともなければ、球種は2つしかなく、ファストボールは、なんとか90マイルに届くくらいである。しかしそれであっても、彼はワールドシリーズで打たれていない。

それは、彼自身も驚いている。

「ポストシーズンだけじゃなくて」ウエハラは通訳を通して語った。「レギュラーシーズンも、シーズン全体を通して、自分でびっくりしている」

ウエハラは、3対1で勝利した月曜日の第5試合でもセーブを記録した。2点のリードを守るために、1回1/3で2つの三振を奪う完璧な投球を見せた。それは今月7個目のセーブで、ブラッド・リッジ(2008年フィリーズ)、ロブ・ネン(2002年ジャイアンツ)、トロイ・パーシヴァル(2002年エンゼルス)、そしてジョン・ウェットランド(1996年ヤンキース)と並んで、1年のポストシーズンで最多となった。

上原の次のセーブは、ワールドシリーズチャンピオンを意味することになる。

「たくさん投げることになるだろうと思っていたから」記録について聞かれたウエハラは言った。「予想の範囲内です」

この記録を持っているウエハラと他の4人の記録は、1995年に地区シリーズが始まって以降のものだ。そして彼のファストボールとスプリッターのコンビネーションは、打たれない。プレーオフの12回2/3で彼は、アメリカンリーグ地区シリーズの第3戦でホセ・ロバトンに打たれたサヨナラホームランによるわずか1失点だけで、その間は被安打7、15奪三振、与四球0である。

ア・リーグ優勝決定シリーズのMVPに輝いたウエハラのポストシーズンの成績は、防御率1.09、WHIP0.57、三振四球比は11.22である。

「いろいろ経験してきたからね」ウエハラは言った。

月曜日のウエハラは、4つのアウトを奪って4つ目のセーブを挙げた。8回2アウトのデビッド・フリースの打席でジョン・レスターと交代したウエハラは、危険なピンチヒッター、マット・アダムスを三振に獲った。そして9回にカージナルスの上位打線と対戦したウエハラは、マット・カーペンターを見逃しの三振に獲り、ピンチヒッターのジョン・ジェイを一塁ゴロ、そしてこの日ホームランを放っていたマット・ホリデーを、フライアウトにした。

「彼がマウンドに上がると」ジョン・ファレル監督は言った。「私たちは、試合の中で一番安心することになる。試合の状況や、重要性に関係なくね」

試合後テレビレポーターに 「魔法でも使っているのか」と聞かれた彼は、通訳の言葉を聞く前に猛烈に頭を振った。

「普通の人間ですよ」ウエハラは言った。

それでも10月のウエハラは、大注目を浴びている。

参考記事:Uehara surprised by his own dominance By Alden Gonzalez / MLB.com



責任審判のジョン・ハーシュベック、三塁塁審のジム・ジョイス、主審のダナ・デムス、そしてMLB副社長のジョー・トーリの全員は、土曜日の夜に行われ、セントルイス・カージナルスが5対4で勝利した第109回ワールドシリーズ第3戦の、最後に起こったレッドソックスの三塁手ウィル・ミドルブルックスに対する反則の判定について、同じ意見であるという結論に至った。

シリーズの歴史の中で、反則で試合が終わるのは、初めてのことだった。

「ルールについて簡単に説明すると、ボールに対する行動ではない走塁への妨害は、反則になる。それは故意である必要はない」ハーシュベックは言った。「故意である必要はないのです。良いですか? ボールが手元から離れたら、ランナーの邪魔をしていはいけないのです。それが、ルールの基本的な考え方です」

その問題のプレーは9回裏に起きた。レッドソックスのキャッチャー、ジャロッド・サルタラマキアは、ホームベースでのプレーの後に、ランナーのアレン・クレイグを刺そうとしてサードに悪送球をした。サードに滑り込んだクレイグは 、起き上がってホームへ向かおうとしたが、サルタラマキアの送球を取り損なってサードベース付近に倒れこんでいたミドルブルックスの足につまずく形となった。

ミドルブルックスが、クレイグの邪魔をしようとして故意に足を上げたのかという問題は、それに故意性が必要ないという事実からして重要ではない。

ジョイスは、反則のコールをした。

「サルタラマキアがサードに投げて、ボールが抜けていった。そしてアレンはサードに滑りこんで、その後立ち上がって、ホームに向かっていった。ここまでは全部、明白だ」彼は言った。「そして彼がホームに向かおうとした時、足がそこにあって、彼はミドルブルックスを越えようとした。そして私はすぐに、そして当然、反則のコールをした」

「ランナーはホームプレートまでの走路で、邪魔をされてはならない。そしてミドルブルックスには不運だったけど、彼はそこにいて、そしてぶつかった。だから彼は、邪魔されることなく、ホームまで行くことができなかった」

「選手はグラウンドにいれば、それが故意であろうとなかろうと反則になる。ミドルブルックスに、わざとやったのかと聞きたくなるだろうけど、それは関係ない」

試合後にトーリは、ルールの該当箇所の確認をした。メジャーリーグののルールブック、 セクション2.0「反則」の項目である。

「故意、あるいは故意でなくても、彼(ミドルブルックス)は、走路を開けなければならない」トーリは言った。「彼はグラウンドで倒れていたんだから、それがフェアでないことも理解できる。だけどそれが、ルールなんだ」

しかしそれで、すべての選手が納得するわけではない。

「あの判定が、ホームでされることが信じられない」第3戦の先発投手だったジェイク・ピービーである。「腹が立った。言葉にならない。なんて言って良いのか分からないよ。ワールドシリーズでこんな判定が出るなんて、残念だ。冗談だろ。2つのチームが死に物狂いでやっている中で、あの判定だよ」

ハーシュベックは、30年半審判をしている。ジョイスの審判歴は、26年にもなる。

これまでに、こんな形で試合を終えたことがあるのかと聞かれた2人は、言った。

「初めてだ」

参考記事:Joe Torre: Player must clear path By Gordon Edes | ESPNBoston.com

koji400_805un97t_0tg0bi2v野球の世界では、3球でツーストライクを取ることができるコントロールを持つ投手は、最高に優秀だとされる。そしてもし投手が、そのレベルの正確さと安定性に加えて、並外れたもう1つの球を持っていれば、彼は最高の投手である。

レッドソックスのクローザー、上原浩治は、それである。

2013年のレギュラーシーズンにおいて、スピードガンで90マイル以上を記録するには、センターからの追い風が必要な38歳の上原は、74.1%のストライク率を記録した。ポストシーズンの彼は更に良くなり、79.1%がストライクだった。

「彼がマウンドに上がった時は、目の前でテレビゲームを見ているみたいだ」仲間のレッドソックスのリリーバー、ブランドン・ワークマンは言った。「彼はどんな球だって、望んだ所に投げ込むことができるんだ」

もし上原の球がすべて良いのなら、論理的には、打者は狙い球を絞ることができる。しかし現実的には、それは簡単ではない。

「もし彼が、ストライクゾーンを攻めるなら、落ち着いて対応すれば、多分打つことができるんだ」カージナルスのマイク・マシーニ監督は語った。「だけど良い選手たちが、無様に空振りしているのを見ていると、特にテレビやビデオで見えているのよりも、もっと意外な動きをするんだろうね」

実際に上原は、打者にかっこ悪いハーフスイングをさせてから、空振りを奪う。彼は10球のうち1,2球しかボール球を投げないので、打者はとにかくストライクを予想するか、あるいは上原が投げたストライクに見えるボールに食らいつくのだ。

「彼の球は僕から見ても、たとえそれがストライクでなくても、そう見えるんだ」レッドソックスのキャッチャー、デビッド・ロスは言った。「コージの投球フォームはとても分かりにくいから、ボールが見えるのが遅いんだ。彼が投げた瞬間にストライクじゃないって僕が分かるのは、唯一高めの球の時だけだけど、打者からそうは見えないから、彼らは空振りするんだ。彼はみっともないハーフスイングを、たくさん奪っている。打者は時々、ワンバウンドする球だって振るからね」

その球は上原のスプリッターであり、それはとても効果的だ。彼のスプリッターは、まるでファストボールの様に、右打者に食い込み、左打者からは逃げる。しかしファストボールと違うのは、それが落ちることである。打者にとっての問題は、その球が80マイル後半のファストボールなのか、それとも80マイル前半の鋭く落ちるスプリッターなのかが、反応し始める数分の1秒前であるマウンドとホームベースの半分にくるまで見分けがつかないことである。

「OK、彼を打つのは簡単だよって言いたいだろうけど、彼のボールは本当に分からない」ボストンの外野手ダニエル・ナバは言った。彼はスプリングトレーニングで上原のファストボールを打ったことがある。「みんなは、なんで彼が89マイルの球で勝負できるんだろうって不思議に思うかもしれないけど、彼の投球フォームは、とても分かりにくいんだ。彼の手から離れたボールを見極めるのは難しいから、時間がないんだ。僕が彼と対戦した時は、ファストボールが2球真ん中に来たけど、途中まで分からなかったからね。タイミングを取るために最初の球を見る必要があって、それで自動的にカウントが0-1になるけど、そうなったら彼のペースなんだ」

それは打者にとって、気持ちのよいものではない。上原は74回1/3を投げる間に101個の三振を奪い、与えた四球はわずかに9つで、三振四球比は11.22になる。歴代最高のクローザーと言われているマリアノ・リベラは、今シーズンの三振四球比は6.00で、ストライク率は69.6%だった。それは確かに素晴らしい数字だが、上原よりは5%も低いのだ。

カージナルスのクローザー、トレバー・ロゼンタールもまた、2013年のレギュラーシーズンのストライク率が67.9%と素晴らしかった。しかし彼のポストシーズンでのそれは、59.5%に下がっている。23歳の新人右腕は、新人の壁にぶち当たっている。

「ポストシーズンは、難しいんだ」ロゼンタールは言った。「勝利を締めるんだって言う時は、たまに気合が入りすぎるんだ。歩かせないようにしている。これは、ストライク率にも関係するけどね。とにかくストライクを1つ取って、それから打者と勝負する様にしている。マウンド上での2つ目のステップは、自分の能力を信じること」

それはロゼンタールにとっては、難しいことではない。彼のファストボールは、しばしば3桁の球速を記録するからだ。ナショナル・リーグ優勝決定シリーズの第6試合、カージナルスが9対0でチャンピオンになった試合で、ロゼンタールは12球でドジャースのマイケル・ヤングとカール・クロフォード、そしてマーク・エリスをアウトにした。うち7球がストライクだった。すべてがフォーシム・ファストボールで、すべてが94マイル以上、その夜の最後の2球は100マイルを記録した。

投手として、ロゼンタールと上原ほど違う2人はいないかもしれない。しかし世界中が驚愕するような、誰にも打てない投球をするという2人の考えは同じである。

参考記事:Uehara continues to baffle hitters, draws praise By Lindsay Berra  MLB.com



コージ・ウエハラがクローザーになった時から、レッドソックスのシーズンの流れは変わった。そのベテラン右腕の変幻自在な投球と圧倒的なスプリッターは、試合が9回になった瞬間に、すべての心配事を吹き飛ばした。

その成功は、アメリカンリーグ優勝決定シリーズでも続いた。そしてボストンは、1年で最も大切な試合でウエハラを信用した。ウエハラは決して期待を裏切ることなく、そしてその38歳はア・リーグ優勝決定シリーズの最優秀選手賞に選ばれた。

「僕のことをサポートしてくれた選手やスタッフみんなのお陰です」ウエハラはグラウンドで、通訳を通して言った。それはボストンがタイガースを5-2で降した試合で、最後の打者だったホセ・イグレシアスを空振り三振に獲ってから、間もない時だった。

その瞬間のプレッシャーについて聞かれたそのクローザーは、笑顔で付け加えた「正直に言って、吐きそうでした」

ア・リーグ優勝決定シリーズでウエハラは、6イニングを投げて1勝3セーブ、与えた四球は0で8奪三振、打たれたヒットはわずかに4本だった。彼はフェンウェイ・パークの観客の声援が飛び交う中、セカンド付近で行われた表彰式でMVPトロフィーを頭上に揚げた。

「彼がこの1年間してきたこと、そして特にポストシーズン、アウト4つだろうと5つだろうと、そして今夜のように9回だけでもね。彼がMVPを獲るべき理由は、それだよ」レッドソックスのジョン・ファレル監督は言った。

「(MVPは)彼以外にいないだろうって話していたんだ」レッドソックスのリリーバー、ブランドン・ワークマンが付け加えた。「点を与えないだけでなく、彼は決して試合を投げ出さなかった。彼が最後を締めくくる姿を見るのは、特別だね」

レッドソックスは、ウエハラを獲得したという、信じられないような幸運に感謝している。ウエハラは、セットアップマンとして契約したが、ジョエル・ハンラハンがシーズン絶望の肘の手術を受け、肩を痛める前のアンドリュー・ベイリーが不調だったことで、クローザーの仕事を任された。

日本で先発投手をしていた彼は、フリーエージェントでボストンに来る前に、オリオールズとレンジャーズのブルペンで、いろいろな役目を任されて成功してきた。しかしウエハラが、9回を任される状況になるとは、考えられていなかった。彼はレッドソックスが「熱心に誘ってくれて、誠意を感じた」と語り、そして「とにかく、ここで頑張ろうという気持ちだけでした」と付け加えた。

今シーズンを迎えるまでのウエハラは、わずかに14セーブだっだが、空振りを奪う巧みな技を魅せつけた。レギュラーシーズンの彼は、21セーブで防御率1.09、三振四球比が11.22と圧倒的だった。

わずか2年前にプレーオフの登板で苦戦して、テキサスのワールドシリーズのロスターを外れたウエハラだったが、今回のア・リーグ優勝決定シリーズでは、上手くやってのけた。

第1試合のウエハラは、1回を2奪三振の無失点に抑え、第2試合ではパーフェクトな登板で、ジャロッド・サルタラマキアのサヨナラタイムリーヒットにつなげ、木曜日の第3試合では4つのアウトを奪い、レッドソックスを1-0の勝利へ導いた。

第5試合でのウエハラの仕事はさらに過酷となり、5つのアウトを記録して2つの三振を奪い、アメリカンリーグ優勝決定シリーズの2セーブ目をマークした。

「信じられない。彼は最高に素晴らしいね」 タイガースのジム・リーランド監督は、第6試合の前に語っていた。「彼が契約した時の顛末について、今日たくさんの記事を読んだけど、彼ら自身もたぶん、こうなるとは思っていなかっただろうね」

「だけど時にこうことは起こるし、彼らは奇跡を捕まえたんだ。彼が本当に凄いということに、疑いの余地はない。それに彼は今、おそらくチームで一番重要な選手だろう」

日曜日の第6試合の前のファレルは、最後の6つアウトを獲るためにウエハラを使う可能性を否定しないと言っていたが、彼に必要だったのは3つのアウトだけだった。フェンウェイ・パークのファンの「コージ!」の掛け声のなか、ウエハラはアレックス・アビラを三振に獲り、オマー・インファンテのバントで2つ目のアウトを獲った。

ウエハラはいつも1点しか余裕がない代わりに、3点のリードがあったことで、少し気が楽だったと語った。続くオースチン・ジャクソンが打った打球は、ショートのスティーブン・ドリューがわずかに獲ることができずに内野安打となったが、ウエハラは次のイグレシアスをスプリッターで三振に獲った。

最後のアウトを奪ったウエハラは、マウンドとホームベースの間でキャッチャーのサルタラマキアに抱きつき、叫び声を上げた。そしてレッドソックスのメンバーが彼を取り囲んだ。それは2007年以来のワールドシリーズ進出のお祝いの始まりだった。

「今の気分としては、最高としか言い様がない。それだけです」ウエハラは言った。

参考記事:Unflappable Koji nets ALCS MVP honors By Bryan Hoch / MLB.com

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