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ユウ・ダルビッシュが落ち着くために必要だったのは、たった一人の打者だけだった。

1回の先頭打者、ジャマイル・ウィークスに二塁打を打たれて以降、ダルビッシュは続く17人の打者のうち15人をアウトにして、長打は1本も与えなかった。ダルビッシュは7 2/3イニングを、被安打4、7奪三振、1失点に抑え、レンジャーズは水曜日夜のボールパーク・イン・アーリントンでアスレチックスを4-1で下した。

「今晩の彼は、とても効率的だった」ロン・ワシントン監督は言った。「ストライクゾーンで勝負していた。それは、彼がしなくてはならなかったことだ」
無題

ウィークスはレフトへの2塁打で出塁し、その後ジョシュ・レディックの犠牲フライで得点した。アスレチックスは、レンジャーズが反撃して4点を入れる4回まで、そのリードを保った。

ジョシュ・ハミルトンは4回、アスレチックスの投手トミー・ミローンの横に内野安打を打った。それで彼は、16試合連続安打となった。それはアメリカンリーグでは最も長く、メジャーリーグ全体でも3番目だ。

その後、エイドリアン・ベルトレーが、ミローンの初球のチェンジアップを、ライトスタンドまで運んだ。レンジャーズは2-1とリードした。

「僕たちには、あれが必要だった」ベルトレーは言った。「前の2試合の僕たちは、良いプレーが出来ていなかった。守備もまずかったし、攻撃でも何かが足りなかった。僕たちのペースに戻すために、良い一発だった」

ネルソン・クルーズは、ショートのエリック・ソガードに向けてゴロを打ったが、一塁ダリク・バートンへの悪送球で出塁した。彼は連続して出塁した3人目の打者になった。ワンアウト後、ヨービット・トレアルバが四球で歩き、もうワンアウトの後、クレイグ・ジェントリーがアスレチックスの三塁手ジョシュ・ドナルドソンに平凡なゴロを打つ間に、クルーズが得点した。それでレンジャーズは3-1のリードになった。

「あれが、セーフになるとは思わなかった」ジェントリーは言った。「僕はどうにかならないかと思って、必死で走った。それでああなった」

それは3回のバントヒットに続くジェントリーのその試合二本目のヒットで、とても重要なものになった。それがツーアウトからのタイムリーになってその回が続き、レンジャーズは4回が終わるまでにもう一点追加した。

「あれは大きな内野安打だった」ワシントンは言った。「こうやって点を取れることを、彼らがなんで忘れていたのか、私にはわからない。だけどジェントリーのあのプレーが無ければ、その後は無かった。あれで点が入って、その後エルビス(・アンドロス)に継って、もう一点取れたんだ。今晩の私たちは厳しい攻めをして、それが私たちの勝利に継った」

アンドロスは、レンジャーズのその回3本目になる内野安打でジェントリーに続いた。彼自身のそのヒットと、トレアルバがレフトに打ったライナーのシングルヒットで、レンジャーズは4-1とリードした。アンドロスは今シーズン二度目となる2番でチームを引っ張った。それはイアン・キンズラーが、試合開始直前にウィルス性胃腸炎でラインアップを外れたからだった。

水曜日のレンジャーズにはまた、マイケル・ヤングがいなかった。ヤングは最近8試合で、打率.143、1打点だったので、ワシントンは彼に休日を与えた。ワシントンは今週、多くのレギュラー選手を休ませている。アンドロスとクルーズは、火曜日のロイヤルズ戦を休んだ。マイク・ナポリとキンズラーは月曜日の夜に休んだ。

前回の登板でダルビッシュは、5 1/3イニングで被安打3、3失点、7奪三振だった。それは10-3で勝った金曜日夜のエンゼルス戦で、雨のために1時間56分中断した後だった。

「前回の登板から、体を休めることができた。休むことができたし、普段と同じように準備ができた」ダルビッシュは言った。「今日の良かった所は、力まずに投げられたこと。感じはとても良かった」

ダルビッシュは今シーズン6勝1敗となり、今年の新人で最多勝となった。同じ勝利数だったミローンは5勝3敗となった。

「彼の投球が、ずば抜けているとは思わなかった。だけど投げてくる場所が、とても良かった。大きく曲がるカーブボールで僕たちのバランスを崩して、そして94(マイル)のファストボールを投げてくるんだ」ドナルドソンは言った。「今晩僕たちは、彼を打てるって本当に思っていた。僕たちはただ、打席にたった時に有利な状態にできなかった」

ダルビッシュが投げた118球のうち、73球がストライクで、防御率は2.84から2.60に下がった。ダルビッシュは今シーズン、58人の打者から三振を奪っていて、マリナーズのフェリックス・ヘルナンデスと、ヤンキースのC.C.サバシアに続いてアメリカンリーグ3位である。

「彼は良い仕事をしてくれた」ワシントンは言った。「彼は三振を取る投手だと知られていて、それでも三振を取れる。彼はとてつもないものを持っている。私は彼がボールを握る度に、何か新しいものが見られるのではないかと思っている」

ダルビッシュは今シーズン、ホームで投げた4試合で4勝0敗、防御率3.00。そしてアメリカンリーグ西地区と対戦した3試合すべてに勝っている。

ジョー・ネイサンが9回を3者連続三振で締めて、シーズン8セーブ目を挙げた。5月5日にインディアンズに5-2で勝った時以来のセーブだ。

プロゴルファーのフィル・ミケルソンと俳優のゲイリー・シニーズが、水曜日夜のボールパーク・イン・アーリントンに集まった46,370人の観衆の前で始球式を行った。その試合は今シーズンのレンジャーズ、12回目のソールドアウトだった。

参考記事:Whirling Darvish: Yu impressive against A's By Christian Corona / MLB.com | 5/17/2012 12:39 AM ET
http://mlb.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2012_05_16_oakmlb_texmlb_1&mode=recap_home&c_id=tex&partnerId=rss_mlb  

ジョシュ・ハミルトンジョシュ・ハミルトンは、タフなシンカーボール・ピッチャーが、カウント0-2から投げてきた球を振りぬいた。ボールは湿っぽいチェサピーク湾の空気を切り裂き、センターフェンスとメジャー・リーグの歴史を飛び越えた。

その晩4本目のホームランを打ち、セカンドベースを回るハミルトンは、レンジャーズダグアウトを見て微笑んだ。

「チームメイトが大騒ぎしているのが見えたんだ。ホームインしてダグアウトに行った時の彼らの反応は、最高だったよ」ハミルトンは試合後に言った。「ハグして・・・、彼らとは、毎日一緒に戦っているんだ。いつも貢献できるとは限らないけど、僕たちは出来るだけのことをしている」

ハミルトンは火曜日夜のカムデン・ヤードで、メジャーリーグ史上1試合で最も優秀な打撃成績を残した一人になった。 ハミルトンは、レンジャーズが10-3でオリオールズに勝った試合で、タイ記録となる4本塁打と二塁打を打った。

「明らかに、ワールドシリーズ以外で、僕のメジャーリーグキャリアで一番の出来事だ」ハミルトンは言った。「僕は今まで、1試合で3本を打ったことがなかった。そうなった時、何て幸運なんだって。4本も打つなんて素晴らしい気分だ」

ハミルトンはメジャーリーグ史上、1つの試合で4本塁打を打った16人目の選手で、5本の長打を打った7人目の選手になった。トータルベース18は、アメリカンリーグ新記録。彼は今シーズン、打率406、14本塁打、36打点だ。

「今まで実際に見た中で、一番のパフォーマンスだ」レンジャーズの内野手、マイケル・ヤングは言った。「こんなの、見たこと無い。その場に居合わせて楽しかった。彼は素晴らしい選手だ」

ハミルトンはまた、月曜日夜の最後の打席でホームランを打っていた。彼はケン・グリフィーJrが1998年7月1日から2日にかけて記録して以来、初めて6打席連続で長打を打った選手になり、2002年5月23日から24日にかけてショーン・グリーンが記録して以来、初めて6打席で5本塁打を打った選手になった。

「それをやろうなんて、思ってはいない」ハミルトンは言った。「できるだけベストを尽くして、それでもし記録を破ることが出来るのなら、・・・素晴らしい。そうしようなんて思わないで、自分自身とチームのために、できるだけベストな選手でいようとしている」

4つの本塁打全てが、ツーランホームランだった。それらすべては、エルビス・アンドロスが一塁にいた時に起こった。

「僕は、彼のラッキーアイテムだ」アンドロスは言った。「毎回僕がベースにいて、彼はホームランを打った。楽しいことがたくさんあって、とても楽しめた」

ハミルトンの猛打は、1回ワンアウトでアンドロスが四球で塁に出た時に始まった。ハミルトンは、オリオールズの先発、ジェイク・アリエッタが最初に投げたカーブボールを捉えて、それはセンターフェンスを超える2ランホームランになった。

アンドロスは3回に、ツーアウトからのバントヒットで再びハミルトンのお膳立てをした。この時のアリエッタは最初の2球をボールにして、その後に投げたシンカーをハミルトンはライト-センター間の観客席にぶち込んだ。エイドリアン・ベルトレーは、それに続いてシーズン6本目のホームランを打った。

「あんなの見たのは、初めてだ」アリエッタは、ハミルトンについて言った。「とても特別な打者だ。君たちも知っている様に、彼が1球目から振ってくるのは、僕たちも知っている。彼は今晩、ミスをしなかった。彼には脱帽したけど、僕たちは良い仕事をしなくちゃね。特に僕は。彼に対して、カウントの早い時から良い投球をしないと」

ハミルトンは5回に、もう一度アリエッタと対戦した。彼は再びボールを強く打ったが、これはライト-センターに飛んだ二塁打になった。しかしそれを打った時に考えていたのは・・・。

「そう、僕は最初、行ったと思った」ハミルトンは言った。「だけどその後、トップスピンが掛っているのが見えた。だから僕は一生懸命走った」

7回ツーアウト、アンドロスが一塁にいる時に、ハミルトンの次の打席が来た。オリオールズのバック・ショーウォルター監督は、彼に対して左腕のザック・フィリップスを対戦させたが、それは助けにならなかった。ハミルトンはフィリップスの2球目を打ち、それはセンターを超えるホームランになった。

「彼は対戦した多くのチームに、同じ様なことをしてきているけど、ここまでは無いよね」ショーウォルターは言った。

それは8回に、1試合でのホームラン数でレンジャース球団タイ記録を打ち立てるお膳立てだった。この時ハミルトンは、ダレン・オディと対戦した。彼はかつてレンジャーズのリリーバーで、主にシンカーを低めに集めていた。

ハミルトンは、4本目のホームランは考えていなかったと言った。

「僕は打席で、いつもと同じだった」ハミルトンは言った。「オディは・・・、僕は彼の後ろで守っていたし、彼の球も見ていたからね。スカウティングレポートもチェックした。いつもと同じ感じで、打席に行った。もしそこで打てなくっても、それでも素晴らしい夜であることには変わりがないから」

一塁ではアンドロスが注目し、そして待っていた。

「僕は、”彼が打つのはどんな球か見てみよう”みたいな感じだった」アンドロスは言った。

オディは高めのファストボールでハミルトンのミスを誘い、そしてスライダーでファウルを打たせた。次に彼はシンカーを投げて、ハミルトンはそれをセンター奥まで運び、それはフェンスを超えた。

「エイドリアン・ベルトレーと僕は、オンデッキ・サークルで見ていたんだ」ヤングは言った。「もう二度と見ることができないと思う」

「僕は塁を回りながら、みんなの顔を見た」アンドロスは言った。「(オリオールズのショート)J.J.ハーディは、信じられないって顔をしていたよ」

ネフタリ・フェリスは、ハミルトンのかなりのサポートの恩恵を受けると共に、良いスタートを切ってオリオールズのラインアップを抑えた。彼は被安打4、1失点、そして三振はキャリアハイの8つ、シーズンデビュー以来初勝利を飾った。リリーバーのロビー・ロスは8回にハーディとニック・マーケイキスに連続ホームランを打たれた。

最後に1試合で4本塁打を記録したのは2003年9月25日、ブルージェイズにいたカルロス・デルガドで、タンパベイ戦でのことだった。

「彼は既に3本打っていたけど、僕は彼を0-2に追い込んで、正しい所に投げた」オディは言った。「僕は彼に、これ以上良い球を投げられなかったと思う。僕はその時に戻ったとしても、同じ投球をする。今日の彼について言うことはないよ」

誰なら言える?試合後に友だちとピザで祝ったハミルトンでさえ、それを纏めるのに苦労していた。

「信じられないことが起こった時、それを実感するのには時間がかかる」ハミルトンは言った。「しばらくたって、それを考える時間ができた時に、実感するだろうね。だけど今考えることができるのは、何て幸運なんだろうって。こういった仲間の中にいるって言うのは、素晴らしいね」

参考記事:Hamilton swings into history with four home runs By T.R. Sullivan / MLB.com | 5/8/2012 11:50 PM ET
http://mlb.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2012_05_08_texmlb_balmlb_1&mode=recap_away&c_id=tex

ストライクを投げて、そのスピードを変える。それで落ち着きと、勇気と、知性を見せる。これはピッチング教室の様な光景だ。

ユウ・ダルビッシュは、焼けつくようなファストボールがあるのに、印象的でなかった。事実、彼はそれを投げていた。彼は、相手が膝をつくようなカーブを投げていたのに勝てなかった。彼はまた、これらを持っていた。

スプリッターやチェンジアップ、他の1球1球が、彼のものではなかった。そして今夜、彼は違うスピード、違うカウントで、それらの全てをストライクで投げた。

Darvish on his scoreless outing 

その時、彼はその手から94マイルのファストボールを投げた。他にも彼は、外角のギリギリに大きく曲がるカーブボールを投げた。

これまでの試合であったコントロールの問題が無くなり、彼はヤンキースに対して投げた119球のうち、82球がストライクだった。それは火曜日の夜のレンジャーズ・ボールパーク・イン・アーリントンでのことだった。彼は対戦した33人の打者のうち20人に対して、一球目にストライクを投げた。

相手チームがなんとか凌ごうとしている間に、ダルビッシュは良くなって行った。そして最初から積極的だった。 

これを額に入れて、飾っておこう。これがユウ・ダルビッシュで、レンジャーズがその25才の右腕を信じて112百万ドルを費やした時に期待していたものだった。

ヤンキースが反対側のダグアウトにいる球場で、47,085人の満員の観衆の前で、同じ国の仲間ヒロキ・クロダと対して、ダルビッシュは8 1/3イニングをシャットアウトし、レンジャーズは2-0で勝利した。

三週間前の最初の試合を覚えているだろうか?彼がどれだけ神経質に見えたか覚えているだろうか?そのユウ・ダルビッシュは居なくなった。

最初の試合の2イニングで5失点してから、彼はほぼパーフェクトだ。24イニングで2失点、彼の防御率は2.42になった。火曜日の25個のアウトは、11個が内野ゴロで、10個が三振だ。

そして彼は、カタログに載っているすべてを持っていた。

「見ているのが、本当に楽しかった」レンジャーズのノーラン・ライアン球団社長は言った。「彼は年令の割に、すべての投球に自信を持っている。彼はいつも、相手に対して違う姿を見せる。そしてそれは、本当に違う」

彼は多彩な球種、カーブ、速球、スプリッターで三振を奪った。例えば最初の回、彼はアレックス・ロドリゲスを83マイルのスライダーで三振にした。その後2回には、ニック・スイッシャーをスプリットフィンガード・ファストボールで三振にして、ラウル・イバニェスを嫌らしいカーブで三振にした。

「彼は、聞いたままだった」ヤンキースの一塁手マーク・タシアラは言った。「彼について、充分なことは言えない。僕たちは、彼にストライクを投げさせるというゲームプランを持っていた。確かに彼はそうした」

彼のベストピッチは3回、レンジャーズはノーアウト満塁のピンチで、ヤンキースには上位打線が控えていた。

彼は外角ぎりぎりの打てそうもない変化球でカーティス・グランダーソンを三振にした。そしてロドリゲスには2球の厳しいシンカーを投げた。

A-Rodはその2球目を打ったが、三塁手のエイドリアン・ベルトレーが、ダブルプレーにしてその回を終わらせた。

ヤンキースは2回を除いた全ての回で、少なくとも一人のランナーを出していた。しかしダルビッシュはアウトが必要な時に、そうすることができた。

9回ワンアウトでマウンドから降りた時、彼はスタンディングオベーションで迎えられ、帽子に手をやりそれに応えた。

「今夜は、彼の試合だったと思っている」ライアンは言った。「彼は自分の球をコントロールしていた。私はそれが成長過程だと思っている。私たちが見たものは、彼が自分の役目により慣れてきている姿だと思う」

また彼は、何回か感情を見せた。数回の三振の後には小さくガッツポーズをして、5回にショートのエルビス・アンドラスのビッグプレーの時には、彼を指さした。それは8回にもあった。

彼はまた、試合後にユーモアも見せた。クラブハウスでも仲良しになったアンドラスについて、ジョークを言った。

「うちのショート選手は、とても良い選手なんだけど、おしゃべりなんだよね」ダルビッシュは言った。

3回の満塁のことについて聞かれた時、彼は「今聞かれるまで、その事は忘れていた」と言った。

スプリングトレーニングの時レンジャーズは、どうすれば良いのかと思ったに違いない。コントロールが悪かったので、投球数が多くなりすぎていた。ダルビッシュは、単にレギュラーシーズンに向けて準備しているだけだと、レンジャーズのマイク・マダックス投手コーチに念を押していた。

「彼はボールを握る度に良くなっている」レンジャーズのロン・ワシントン監督は言った。「今夜彼は、相手チームに全力で向かっていった。彼は強打者と対戦しなければならなかった。彼はやった。とても良くやった」

参考記事:Darvish dazzles, displays poise, guts in gem By Richard Justice | MLB.com Columnist
http://texas.rangers.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20120425&content_id=29572118&vkey=news_tex&c_id=tex  

無題クリス・パーメリーがライン際に打ったゴロを、レンジャーズの一塁手、ブランドン・スナイダーがすくい上げた。彼はベースカバーに来たジョー・ネイサンに声をかけてから自分でベースを踏み、そのボールをもったままレンジャーズ恒例の勝利の列に向かった。

最終的にそのボールは、 土曜日午後のターゲット・フィールドで行われたツインズ戦に6-2で勝利した忘れられない記念品として、リリーバーのロビー・ロスのブルージーンズのポケットに収まった。

「初勝利だよ、初勝利・・・。凄く嬉しい」ロスは言った。彼は6回ツーアウト満塁でユウ・ダルビッシュをリリーフして、その勝利を勝ち取った。それはその日の午後の最も重要なアウトだった。

スナイダーもまた、今シーズン初めて先発出場をしたその日を楽しんだ。2-2の均衡を破る、その日3本目のヒットを7回に打ち、2点を取るきっかけを作った。テキサスは9試合で7勝目になる勝利を掴んだ。

「先発するチャンスを貰ったら、いつだってああいうふうに貢献する。それは忘れない」スナイダーは言った。「僕が一番忘れないのは、勝つと言うこと」

レンジャーズは、勝つことが出来た。そしてネイサンは、昨年までの所属チームと対戦するためにターゲット・フィールドに初めてお目見えして最後の3つのアウトを取ったが、それはセーブがつかないシチュエーションだった。2004年-11年にツインズに在籍したネイサンは、9回に3者連続でアウトにする前にジャスティン・モーノウにシングル、そしてジョシュ・ウィリンガムに二塁打を打たれていた。

「楽しかった。かつてのチームメイトとの対戦を楽しめた」ネイサンは言った。「モーノウに打たれたやつ、僕はこれから先も、彼にヒットを打たれるって解った。だけど、僕は楽しかった。点を与えずにイニングを終わらせるとが出来て、気分が良かった。スプリングトレーニングの時から数えても、そう感じたのは初めてじゃないかな。僕が続けてきたことで、点を与えなかった」

ダルビッシュは、まだ6回を投げ切ったことがないレンジャーズの唯一の先発投手なのにも関わらず、彼が先発した試合は2勝0敗だ。しかし彼は最初の登板より良くなっていて、5 2/3イニングで被安打6、与四球4、4奪三振、2失点だった。同じだけ投げた最初の先発のマリナーズ戦で5失点だったことを考えれば、ダルビッシュの今日の投球は、良くなっているとロン・ワシントン監督には見えた。

「彼はとても良くなった」ワシントンは言った。「もし私たちが、彼の背後でもう少し助けていれば、彼は6回を無失点に出来たはずだ。彼はとてもよいコントロールを持っていて、それはまだ調整中だ。次に投げる時は・・・、どうなるかわからないけど、彼は確かに正しい方向に進んでいる」

2回の先発で11 1/3イニングを投げたダルビッシュは、17本のヒットを打たれ、9個の四球を与え、2つの死球を与えた。被打率は.340だが、土曜日の午後にスコアリングポジションにランナーがいた時は、9打数2安打とダメージを最小限に抑えた。9試合が終わったところで、スコアリングポジションにランナーが居る時のレンジャーズ投手陣の被打率は.178だ。

「打たれたけど、全部が強い当たりというわけではなかった」ダルビッシュは言った。「何本かは内野安打だった。僕はまだ適応している最中。今の時点で何も問題がなく、何の心配もなく日本と同じ数字を出していたら、僕は天才だよ」

ダルビッシュが、土曜日の試合で三者凡退に抑えたのは1回だけだった。彼は最後の3人も含めて、6イニング中4イニングで複数のランナーを出した。それはダルビッシュには負担になったが、彼はまたひとつのプレーで自分自身を助けた。

ツインズがツーアウト3塁の時、ダルビッシュがキャッチャーのマイク・ナポリに投げたスライダーは、ワンバウンドになった。ボールは左側に抜けていったが、それはそんなに遠くまで行かなかった。ナポリがボールに飛びつき、投げると同時にライアン・ドーミットは、ホームに突っ込んだ。しかしダルビッシュが、そこで彼をアウトにして、その回を終わらせた。

「投げた瞬間に、ワイルドピッチになるって思った」ダルビッシュは言った。「僕は、投げてすぐに走った」

ダルビッシュは3回にジョシュ・ハミルトンの425フィートのホームランで2-1のリードを与えられ、5回には満塁のピンチにライアン・ドーミットを三振にした。しかしツインズは、6回ツーアウトからデナード・スパンの二塁打で、スコアをタイに戻した。その後ダルビッシュは、ジェイミー・キャロルに四球、ジョー・マウアーには死球を与えて満塁とした。そして打者がモーノウとなった時、ワシントンはロスを呼び出した。

「私はモーノウに、どんなチャンスも与えたくなかった」ワシントンは言った。「一振りで4点だからね」

彼はロスにボールを渡した。ロスは、メジャーリーグ二度目の登板だった。しかしこれが、彼がロスターにいる理由で、彼はモーノウをアウトに取り、そのイニングを終わらすことができた。その後レンジャーズは、7回の始めにエイドリアン・ベルトレーとマイケル・ヤングのタイムリーで彼に勝利投手をプレゼントした。

「僕が初めてメジャーで投げた時よりも、もっとナーバスになる状況だった」ロスは言った。「”よし、行くぞ。やってやろうじゃないか”みたいな感じ」

彼はやった。そして彼には忘れられない午後になった。

参考記事:Darvish fades, but Texas' late surge secures win By T.R. Sullivan / MLB.com | 4/14/2012 6:56 PM ET
http://texas.rangers.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2012_04_14_texmlb_minmlb_1&mode=recap&c_id=tex

ユウ・ダルビッシュの最新の試合後の記者会見の会場は、Drペッパー・ボールパークの野外だった。彼は通常ファンがピクニックをするエリアの木陰にあるテラスに座った。それはレフトのライン際にあるビーチハウス風の2回建ての建物の後ろ側だった。

多くのカメラマンとレポーターが彼を取り囲み、その間ファンは腰の高さの金網フェンスの向こう側から自分のカメラで写真を取っていた。これはアリゾナのマイナーリーグのクラブハウスで使っている間に合わせのテントとは若干違ったが、彼の返事はいつもと同じだった。

レンジャーズの先発4番手投手は、まだ本当のメジャーリーグの試合で投げていないが、依然としてメディアの注目を集めている。しかし彼は、レンジャースが2Aのフリスコ・ラフライダーズに6-1で勝利した水曜日午後の試合で、4回無失点でとても良い投球を見せた。

Darvish on final spring outing 

「素晴らしい」レンジャーズのロン・ワシントン監督は言った。「彼は良かった。彼(のシンカー)は良く走っていた。彼は全ての球種を投げて、球は低めに集まっていた。良い仕事だった」

ダルビッシュの次の登板は、オープン戦ではない。彼は月曜日の夜、レンジャーズ・ボールパーク・イン・アーリントンでイチロー・スズキがいるマリナーズと対戦する予定だ。

「今までと同じようにやりたい」ダルビッシュは言った。「日本でも、開幕戦はあまり意識しないようにしてきた。僕はひとつの先発だと思って、これからの4日間の準備を続けるつもり」

それは開幕戦ではない。それは金曜日夜のホワイトソックス戦で、コルビー・ルイスが投げる。ダルビッシュは4番手、デレク・ホランドとマット・ハリソンの次になる自分の順番を待つことになる。ネフタリ・フェリスは、ダルビッシュに続いて木曜日の練習試合で投げる予定だ。

「彼には完璧な位置だ」ワシントンは言った。「彼をそこに置いて、そのうち彼は上に行く必要があるというのを私たちに知らせてくれるだろう。今現在、私は決めたことに満足している」

レンジャーズは96勝した昨シーズンのチームから、5人のうちの3人の先発を引き継いだ。ローテーションの大きな存在だったC.J.ウィルソンとアレクシー・オガンドが入っていた2011年のローテーションは、リーグトップとなる74勝、3位の防御率は3.37、994イニングの投球回数は5位だった。

スプリングトレーニングは、新しいローテーションを見極めるための最初の機会だった。そして現在の5人は、紅白戦、マイナーリーグとの試合、カクタスリーグを含めた全員の先発で防御率3.37だった。

「私はとても嬉しい」マイク・マダックス投手コーチは言った。「コルビーは・・・、試合で私たちを引っ張ってくれるリーダーだと言うところを見せてくれた。デレクは昨年から成長中だし、マットはこの春素晴らしかった。・・・ホランドとハリソンは本当に成長した。ユウは私たちの大きな補強になった。そしてネフタリは明日、最後の調整をする」

彼らの後ろのブルペンには、オガンドとスコット・フェルドマンがいる。

「こんな投手陣を揃えられるなんて、監督にとっては夢みたいだ」ワシントンは言った。

レンジャーズは、ルイスが何をしてくれるのかを判っている。彼は2年間このチームにいて、2回とも同じだった。レギュラーシーズンの間は安定していて、プレーオフには特別に良くなる。

他の4人については、未知数なところがある。しかしホランドは2011年に16勝を挙げていて、レンジャーズは彼がリーグを代表する投手の一人になる寸前であることが判っている。レンジャーズはスプリングトレーニング中に、彼と5年間の契約延長をした。ハリソンもまた、2011年に14勝とブレイクし、この春の防御率1.13とみんなをきりきり舞いさせた。

「彼は初めから終わりまで良かった」ワシントンは言った。「すべての投球で低めにボールを集めていた。彼はそれを続ける必要がある。ホランドは最後の方に少し打たれたけど、以前のホランドと違うのは、それでも諦めなかったことだ。彼は何失点かしたけど、イニングを諦めたりしなかった。それは成熟してきている証だ」 

フェリスがクローザーから先発に移ることに成功すれば、誰よりも良い終わりを迎えるかもしれない。レンジャーズは、それには1年かそれ以上が必要で、忍耐を強いることになるかもしれないことが判っている。

「私はフェリスに、完璧は期待していない」ワシントンは言った。「やって行けば、アウトを取らなければならない時もあるし、やって行けば誰かをアウトにできるようにもなるだろう。彼はベストな状態でない時に、試合でアウトをとるイメージをしなければならない。しかし私たちは、彼にチャンスを与えて使い続ける」

彼の肩に多少の懸念はあるが、フェリスの大きなプロジェクトは緩い投球を開発することで、彼の先発への転向が成功するかはそれで決まるかも知れない。彼のファストボールは、クローザーとしての成功を彼に与えた。

「それらはとても良くなってきた」ワシントンは言った。「彼はいくつか変化球を加えて、チェンジアップも加えた。時々彼は変化球に頼りすぎるし、時々チェンジアップを投げすぎる。重要なのは、それらを混ぜて投げることだ。ファストボールを忘れてはならない。彼は速球派の投手だ。だけど投球の幅を拡げることを続けて行く」

日本で1番手の先発投手で、ディフェンディング・アメリカンリーグ・チャンピオンチームでは4番手のダルビッシュは、誰よりも大きな変化をすることになるだろう。キャンプの初めには、制球が定まらない時もあった。しかしレンジャーズは水曜日の投球の後、チームの最も重要な場所の一つであるローテーションの中で、適切な場所に入れた彼の準備が出来たと信じている。

「彼は凄い前評判でここにやってきて、最初の2試合は不安定だった」マダックスは言った。「だけど彼は、登板する度に良くなっていった。私は最初から期待しすぎるのはフェアでないと思っていた。だけど今日見た所では、私たちが月曜日に見るのは、本物だよ」

参考記事:Darvish ready to add to formidable rotation By T.R. Sullivan / MLB.com | 04/04/12 9:00 PM ET
http://texas.rangers.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20120404&content_id=27935974&vkey=news_tex&c_id=tex 

金曜日夜のコロラド・ロッキーズのラインアップは、カルロス・ゴンザレス、トロイ・トゥロィツキー、トッド・ヘルトン、そしてジェイソン・ジアンビが入っていた。レンジャーズの投手ユウ・ダルビッシュは、どんな人たちと対戦しているのかよく判っていなかったが、これは彼がこの春対戦した中で、一番のラインアップだった。

「トロイ・トゥロィツキーがどんなに素晴らしい選手なのかを、通訳(のジョー・フルカワ)から聞いている以外、あまり良く知らなかった」試合後のダルビッシュは言った。「だけど、知らなくって良かったかも知れない」

ダルビッシュは、レンジャーズが5-3で勝利したソルトリバーフィールドでの試合で6回で3失点だったが、悪くなかった。彼は98球投げ、カクタスリーグの4試合を防御率3.60で終えた。被打率は.226だった。
無題
「僕は、少しづつ良くなっていると思う」ダルビッシュは言った。「良い投球が出来ているし、もっと良くなると思う。もっと試合で・・・、状況に応じた投球をする必要がある。僕はそれぞれの状況で、もっと良くすることが出来ると思う」

レンジャーズのセンター選手ジョシュ・ハミルトンが、足の付け根に張りを訴えて7回終了後に交代したが、あまり深刻なものではなさそうだ。

「彼が張っているって言っていたから、交代させた」レンジャーズのロン・ワシントン監督は言った。

試合後の話題は彼では無く、ダルビッシュに集中していた。それだけ彼は印象的だった。ダルビッシュの試合後の記者会見のために用意されたセンターフィールドの窮屈なクラブハウスは、彼の仕事に対する賞賛の嵐だった。

「それは実際のところ、本当に良かったと思う」キャッチャーのマイク・ナポリは言った。「彼は良い投球をして、僕はそれが印象的だった。彼と仕事をするのは、楽しいね。日本から聞こえてくる彼の評判を聞いていて、彼は試合でその通りのことができる。とても印象的だ」

「彼は、素晴らしい仕事をしたと思っている」ワシントンは言った。「彼はとても良い打者たちをアウトに取った。投げる度に良くなっている。それがスプリングトレーニングの肝心なところだ。今日の彼は大きなチャレンジをした。打線がとても良いチームを相手にしても、彼は試合を壊さなかった」

ゴンザレスとトゥロィツキーはダルビッシュを相手に二人で6打数0安打、6三振。ヘルトンとジアンビは二人で6打数5安打、1本塁打に2本の二塁打だった。

「今夜、メジャーリーグの最高水準の試合の感触が確かにあった。私はMr.ダルビッシュが評判通りであると言って良いと思う。だって彼はとても良かったから」ロッキーズのジム・トレーシー監督は言った。「途方もないアームスピード、素晴らしいコンビネーション、投げた球はホームプレートの両サイドに来る」

ダルビッシュは試合後に、6回で11人の打者を三振に取っていたことに驚きを示した。

「僕は三振がそんなに多いとは思っていなかった」ダルビッシュは言った。「だけど僕とマイク・ナポリの二人で、それができたんだと思う。彼が”ナイスピッチ”って声をかけてくれるので、気持ちよく投げることができる。それで三振が取れたんだと思う」

ダルビッシュは水曜日の2Aフリスコ・ラフライダーズ戦でもう一度投げる。彼は4月9日のボールパーク・イン・アーリントンで行われるマリナーズ戦でメジャーリーグデビューをする前に、フリスコのDrペッパー・ボールパークで行われるその試合で、4イニングを投げる予定だ。

ダルビッシュは立ち上がりで、マルコ・スクータロに6球で四球を与えたが、続く三人の打者から連続三振を奪った。

「今夜のファストボールのコントロールは、とても良かった。素晴らしいファストボールだった」レンジャーズのブルペンコーチ、アンディ・ホーキンスは言った。「ゆるい球は、すば抜けていた。対戦した相手に対し、素晴らしい仕事をした。・・・スカウティングレポートもなく、初対戦で・・・、素晴らしい仕事だ」

2回にダルビッシュは、ヘルトンとジアンビの二人に対しカウント2-0として、それが代償を払うことになった。ヘルトンはレフトのクレイグ・ジェントリーの頭を超える二塁打、そしてジアンビがライト-センター間に大きなツーランホームランを打った。

「特にそのイニングでは、ファストボール以外でストライクが取れなかった」ダルビッシュは言った。「僕はそれを投げて、当然のごとくホームランを打たれた。ジェイソン・ジアンビにホームランを打たれたことは、むしろ光栄です」

ダルビッシュはその名誉から立ち直り、4回ツーアウトでジアンビにシングルヒットを打たれるまでの8人を、連続でアウトにした。

ロッキーズはダルビッシュに対し、6回に満塁のチャンスを作るまでにもう1点追加して、レンジャーズに対し4-2とリードしていた。デクスター・フォウラーはシングルヒットで出塁し、ダルビッシュがゴンザレスとトゥロィツキーを三振に取る間に盗塁で二塁に進み、さらにワイルドピッチで三塁まで行った。彼はツーアウトでのヘルトンのシングルヒットで得点した。

ジアンビがレフト線へのエンタイトルツーベースで続き、ダルビッシュは続くマイケル・カダイヤーに死球を与え満塁になった。しかし彼はジョーダン・パチェコをセンターフライに打ち取り、その回を終わらせた。

「彼は今晩の投球で、度胸があるところを見せた」ワシントンは言った。「彼らはなんとか打ち崩そうとしていたけど、彼は踏ん張ることが出来て、彼らをアウトにした。少しの疲れも見せないし、球速も落ちなかった。彼がプレッシャーを感じたようには見えなかった」

ロビー・ロスとタナー・シェッパーズが二人で3イニングを無失点に抑え、ダルビッシュに勝利をプレゼントした。ロスは2イニングを投げ、防御率が1.64。レンジャーズの左腕のセットアップリリーバーの座を争っている。

「今日も、ロビーは良かった」ホーキンスは言った。「彼は7人と対戦し、5人をアウトにした。彼の球は遅くに動くから、相手を惑わすことができる。最初のイニングにランナーを背負ったけど、2イニング目は修正できていた。スプリングトレーニングの間じゅう、彼からは良い印象を受けている」

参考記事:Darvish enjoys strong Cactus finish vs. Rox By T.R. Sullivan / MLB.com | 03/31/12 2:15 AM ET
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20120330&content_id=27774888&vkey=news_mlb&c_id=mlb

それはレンジャーズの投手ユウ・ダルビッシュにとって”調整”の試合だった。投手コーチのマイク・マダックスは、ダルビッシュのこの春4回目の登板をそう呼んだ。

デレク・ホランドとマット・ハリソンが金曜日と土曜日に投げたように、ダルビッシュは日曜日にマイナーリーグを相手に彼の課題をこなした。なので彼は試合結果を必要以上に気にする事なく、投球を重ねることができた。

ダルビッシュは、言われたとおりにした。

ダルビッシュは85球で5イニング以上を投げる予定で、そして彼はサプライズ・スタジアムで行われた紅白戦で4失点ながら、そうした。

Darvish, Napoli weigh in 

「4失点したけど、全体的に見てそんなに悪くなかった」ダルビッシュは試合後に言った。「全体的には、とても良い感じだった。球は悪くなかったと思うし、何球か良いスライダーがあった・・・。ちょっとずつ、良くなっている」

ダルビッシュが投げた試合は、メインの球場で午前10時に始まった。それはロイヤルズとブルワーズの試合が予定されている3時間前だった。約500人のファンと30人前後のメジャーリーグチームのスカウトが見に来ていた。マイナーリーグを相手に投げることで、ダルビッシュはその日の遅くにテンピ・ディアブロスタジアムで行われるアメリカンリーグ西地区のライバル、エンジェルスとのカクタスリーグの試合で、彼らが彼を直接見ることを避けた。

ダルビッシュはレンジャーズ、マイナーリーグのトッププロスペクト、リオニス・マーティン、エンゲル・ベルトレー、マイク・オルトそしてトミー・メンドンカを含むラインアップと対戦した。彼は11の三振を奪う間に6安打と2四球を与えた。ダルビッシュは、85球を投げ、その内の1球はオルトを三振に仕留めた95マイルのファストボールだった。

ダルビッシュは4回に4失点をする前までは、3回を無失点に抑えその間は被安打1で2四球だった。

「彼は良かったと思うよ」マダックスは言った。「彼は投げる度に良くなっている。球速も出ていたし、良いカーブもあった。彼の投球は良かったと思う。彼も体調が良いと感じていて、9イニング投げられると言っている。良いサインだ」

ダルビッシュはホームチームとして5イニング投げ、負け投手になった。2010年のドラフト、レンジャーズの2巡目指名のコディ・バッケルが、ビジターチームで4イニングを無失点で投げ、試合は4-1でビジターチームが勝利した。

その試合でのダルビッシュの目標の一つは、シンカーを調整することで4イニングの間、彼はそれを上手く投げていた。

「投手コーチはみんな、僕のシンカーを気に入ってくれている」ダルビッシュは言った。「ここでは、それが有効だって彼らは勧めてくる。僕はそれでストライクを取れるように調整している。それはまだ、進行中」

4回のダルビッシュは、ヤンジャビス・ソラルテ、ヒロトシ・オナカ、クリス・ロビンソンの3連続ヒットから始まった。それで1点を失った。マーティンは三振に取ったが、ベルトレーには二塁打を打たれ2点を失った。そしてオルトがセンターフェンス直撃の三塁打を打ち、4点目を失った。

その後ダルビッシュはメンドンカとマット・カタを三振に取り、その回を終わらせた。彼はもう一回投げ、5回でマウンドを降りた。 

「彼らはよく振れていたね」キャッチャーのヨービット・トレアルバは言った。「1球目にファストボールを投げたのは、多分僕たちのミスだ。彼らは本当にアグレッシブだった。僕らはシンカーを試したかったんだけど、そのチャンスはあまり無かった」

ダルビッシュの次の登板は、金曜日の夜にスコッツデールのソルトリバーフィールドで行われるロッキーズ戦が予定されている。彼はシーズンが開幕する前に、テキサスで行われる3試合のオープン戦の一つで先発が予想される。

「投球をもっと磨くこと。今はそれの繰り返しです」ダルビッシュは言った。

レンジャーズはダルビッシュをレギュラーシーズンのどこでデビューさせるのか、まだ発表していない。それは4月8日のホワイトソックス戦か4月9日のマリナーズ戦になるだろう。

参考記事:Yu increases pitch count in intrasquad game By T.R. Sullivan / MLB.com | 03/25/12 5:02 PM ET
http://texas.rangers.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20120325&content_id=27592158&vkey=news_tex&c_id=tex  

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