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テキサス・レンジャーズの日本から来た60百万ドルの男、ユウ・ダルビッシュは、アメリカンリーグトップの勝利数(10勝)と4位の奪三振数(106)でありながら、オールスターに選ばれるに値しないと金曜日に言った。

アメリカンリーグとナショナルリーグの両チームは日曜日に発表される予定で、レンジャーズのロン・ワシントン監督は、他のメジャーリーグチームの監督、そしてリーグオフィシャルとも相談して、選ばれた投手たちに連絡するだろう。

「個人的に、オールスターに選ばれると思うか?って聞かれたら、僕はそう思わない」ダルビッシュは金曜日に通訳を通して言った。「オールスターの試合で、僕が先発するなんて話もあるけど、僕はそんな事はあり得ないと思う」

ワシントン監督は、レンジャーズから二人の投手をオールスターチームに選ぶ可能性がある。レンジャーズにはダルビッシュの他に、金曜日夜のオークランド戦でアメリカンリーグトップの11勝目に挑むマット・ハリソンがいる。

もしハリソンが勝てば、彼はニューヨーク・メッツのR.A.ディッキーに並んでメジャーリーグでトップの勝利数になる。

より選ばれるに値する誰かを差し置いて、もしチームに選ばれることがあるようならば、それは良くないことだとダルビッシュは言った。

「僕が日本人で、1年目で、ここに来るにあたってテキサス・レンジャーズがたくさんのお金を費やしたっていうのがあると思う」彼は言った。「僕がオールスター候補だって言うのは、僕が誰かとか、どこから来たのかっていうのをメディアが取り上げすぎていて、それで作り上げられたんじゃないかって思う」

レンジャーズは、ここ2年のオールスターゲームで、最低でも1名の投手を出してきた。昨年はアレクシー・オガンドとC.J.ウィルソン、2010年はネフタリ・フェリスが選ばれている。 

参考記事:Yu Darvish: I'm not an All-Star By Calvin Watkins | ESPNDallas.com
http://espn.go.com/dallas/mlb/story/_/id/8113873/2012-mlb-all-star-game-texas-rangers-pitcher-yu-darvish-think-deserves-all-star-nod  

無題この暑さは、レンジャーズが冬に彼と契約した時に、懸念されたものだった。その時のダルビッシュは、それはあまり気にならないといった。そして火曜日の夜、彼はそれを証明した。

「チームメイトは僕に、暑さはこんなもんじゃないよって言っていた」ダルビッシュは言った。「最初にマウンドに行った時、本当に暑かったけど、我慢出来ない程ではなかった。日本ハムの二軍がやっている所も、本当に暑い所だから。暑かったけど、どうしようもないほどではなかった」

今シーズンのボール・パーク・イン・アーリントンで、試合の時の気温が38度を超えたのは、ダルビッシュには初めての経験だった。彼はそれを経験したが、レンジャーズの球場で一発で負けた経験は、まだ無い。

火曜日の夜、レンジャーズは7-5でタイガースに勝利し、ダルビッシュは本拠地で7連勝目を飾った。また39,561人の観衆が、40度を超える気温に関係なく、本拠地でのダルビッシュの成績が7勝0敗、防御率3.45になるのを目撃した。

「彼は暑さを上手く乗り切った」レンジャーズのロン・ワシントンは言った。「120球、130球、140球でも、彼はこれまで投げてきた。マウンドでの彼の振る舞いを見れば、彼が自分自身のペースを作り方を知っているのが解る。彼は自分が何をすれば良いのかを解っている。彼はそこに行って、ただ困り果てているのではない。6回が終わった後、私は彼に感じはどうかと聞いたんだ。彼は問題ないって言った。彼は暑さを上手くコントロールした。その影響を受けなかった」

レンジャーズは、タイガースの先発ドリュー・シミリーから4点を奪う4回まで、3-1で負けていた。レンジャーズはイアン・キンズラーとジョシュ・ハミルトンのホームランを含む10安打だった。しかし一番大きかったのは、得点圏にランナーがいる場面で8打数4安打だったことで、レンジャーズはここ11試合で9勝になった。アメリカンリーグ西地区でエンジェルスからのリードを4.5ゲームに広げた。

「僕たちは前半戦を良い形で終えたい。前半戦がとても良かったわけではないから」ハミルトンは言った。「誰でも、どんなことでも、今の時点で良くなるのは歓迎すべきことだ。休みが入る前の今の時期は特にそうだ」

ダルビッシュは7回を投げて被安打4、4失点、与四球1、10奪三振で、今シーズン15回の先発で10勝4敗、防御率3.57になった。彼はチームメイトのマット・ハリソンとレイズのデビッド・プライスと並んでリーグ最多の勝利数になった。15先発での106奪三振は、アメリカンリーグ西地区で5人しかいない100奪三振以上の投手の一人だ。

「そう。だけどフォアボールの数もリーグトップだから」ダルビッシュは言った。

彼はリーグトップの与四球数で、その数は50だ。「彼のファストボールのコントロールは、凄く良いようには見えない。だけど次の球が良くて、彼はそれらを重要な場面で使うことができる」タイガースのジム・リーランド監督だ。「彼は、良いメジャーリーグピッチャーだ」

最初のイニングのダルビッシュは、コントロールに苦しんだ。彼は先頭打者のオースチン・ジャクソンに四球を与えた。次のクエンティン・ベリーを三振に取った後、ダルビッシュが投げた球はミゲル・カブレラのヘルメットに当たった。プリンス・フィルダーが、2点タイムリー二塁打を放ち、彼に代償を払わせた。ダルビッシュは50個与えた四球のうち、12個を1回に与えている。

「最初の回にそうなっているのは、本当に良くないと思っている。僕は最初の回から、調子よく行きたい」ダルビッシュは言った。

彼は4回の先頭打者のフィルダーにホームランを打たれたが、その晩対戦した最後の14人の打者のうちの12人をアウトにとった。レンジャーズがリードを与えてからのダルビッシュは、本当に危なげなかった。

「彼は良かった」キャッチャーのヨービット・トレアルバは言った。「最初の回、ちょっと不安定なところがあった。2回から、彼は落ち着いて、本当に良かった。1回については、彼は少しだけ力んでいた。僕は彼を落ち着かせようとした。最初のイニングの後も2点与えたけど、僕たちはいくつか修正した」

「彼は最初の2イニングの後で、いくつか修正してきた。ストライクが多くなった」タイガースのキャッチャー、アレックス・アビラは言った。「彼がカーブボールでストライクを取るようになって、本当に厳しかった。だってスピードがぜんぜん違うんだ。70マイルから94マイル。大きな違いだ。彼はそれからいろんな球を投げてきた。そして彼は最初の2イニングの後、全ての投球でストライクを取ることが出来た」

ダルビッシュは113球を投げた後、ブルペンに後を託した。その時のレンジャーズ球場の気温は37度あったが、それでも彼はまだ、問題なかった。

「彼は試合が進むに連れて良くなったように見えた」ワシントンは言った。「彼らは早くに点を取ったけど、彼はストライクゾーンに投げ続けた 。ファストボールが有効になって、変化球がもっと有効になった。彼が試合を作ったから、私たちは点が取れた。彼は素晴らしい仕事をした。試合が進むに連れて、彼は試合にあわせて、いろんな球を投げるようになった。今夜の彼は、的確だった」

参考記事:Darvish finishes strong, notches 10th win By T.R. Sullivan / MLB.com | 6/27/2012 1:23 AM ET
http://mlb.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2012_06_26_detmlb_texmlb_1&mode=recap&c_id=tex&partnerId=rss_tex  

無題水曜日の試合の序盤、ユウ・ダルビッシュの投球数は多かったが、彼はテキサス・レンジャーズのロン・ワシントン監督と、マイク・マダックス投手コーチに話をしていた。

3回が終わった後、通訳を通して彼は、もしそのまま良い投球が出来れば、7回か8回まで投げることができると言って彼らを安心させた。

「球数だけで、僕を降ろさないで下さい」彼はそう伝えた。

ダルビッシュは本当に、8イニングをシーズン最多の122球で投げ切った。そしてレンジャーズは、サンディエゴ・パドレスを4-2で下し、テキサスはペトコパークで行われたシリーズをスイープした。

彼はそれまでに、少しだけ苦労したイニングがあったために、8回にマウンドに上る前までに112球を費やしていた。しかし彼はその回、ウィル・ベナブルを三球三振に仕留め、キャメロン・メイビンを5球で三振にして、マーク・コッツェーを2球で内野ゴロにした。

「今、スタミナ的に最後まで投げることは、なんの問題もないです」ダルビッシュはそう言った。彼の成績は9勝4敗、防御率3.45になった。

彼は8奪三振(シーズンハイより3つ少ない)、2失点、与四球3だった。彼のそれまでの最多投球は、4月19日のデトロイト・タイガース戦の121球だった。

8回、ワシントンはダルビッシュが苦戦した時に備えて、リリーバーのマイク・アダムスをウォーミングアップさせていた。

「私は彼に、感じはどうかと聞いたんだ」ワシントンは言った。「彼は、全然大丈夫だって言った。いつも彼は正直なんだ」

ダルビッシュは1回に与えた2つの四球と、2回にパドレスの投手、アントニー・バスに二点タイムリーを打たれてから、リズムを取り戻した。ダルビッシュは122球のうちの41球を最初の2イニングで投げた。彼は3回以降、被安打2で与四球1だった。

「精神的と肉体的、それに投球フォームなどのメカニック的な部分で、最初から最後までなにも違いはなかった」ダルビッシュは言った。「僕はとにかく試合で投げきろうと思っていた。体が温まっていくに連れて、試合のリズムを作ることが出来た」

ダルビッシュはまた、メジャーリーグで始めてのヒットを打った。三回ワンアウトで、バスからライトにシングルヒットを打った。その後ダルビッシは、イアン・キンズラーが打ったライナーの時、ファーストでダブルプレーでアウトになり、そのイニングを終わらせた。彼はまたメジャーリーグで初めての内野ゴロと三振も経験した。

ダルビッシュはヒットを打てたことが、とても嬉しかったと言った。

「緊張はしなかったし、楽しみにしていた」彼は言った。「全部の打席が楽しかった。実際に打席に立って、メジャーリーグの投手を見て、スピードと変化の質を打者の視点で見て、とても興味深いものだったし、本当に楽しかった」

参考記事:Please don’t base me getting taken out just on pitch count, By Sarah Trotto | ESPNDallas.com
http://espn.go.com/blog/dallas/texas-rangers/post/_/id/4885911/yu-darvish-digs-in-goes-deep  

無題ユウ・ダルビッシュは、いつもより長かった登板間隔を有効に使った。投手コーチのマイク・マダックスと行ったブルペン投球で、彼はストライクを投げること、そしてファストボールのコントロールについて、強く指導を受けた。

ダルビッシュは、満員のボールパーク・イン・アーリントンに戻ってくる前に多めにもらった休みの間に、その二つに取り組んだ。リフレッシュしたダルビッシュは、金曜日の夜、 ロン・ワシントン監督が言うところの”ロケットのような”球をストライクゾーンに投げ込み、そしてレンジャースは6-2でアストロズを下した。

ダルビッシュは8イニングを投げて、7安打、2失点だった。彼はシーズン最少タイの2四球しか与えず、そしてシーズン最多タイになる11三振を奪った。11個奪った三振のうちの8つは、最後の3イニングに奪ったものだった。

「試合の序盤は、ストライクを投げることと、試合のリズムを作ることにとても気をつけた」ダルビッシュは言った。彼の成績は、13回の先発で8勝4敗、防御率3.57になった。「中盤からは、本当に上手く投げれたと思う。全体的にストライクが多かったから、とても良い投球だったと思っている」

過去2回の登板で負けたダルビッシュは、その間の12 2/3イニングで9失点していた。彼はまた、12本のヒットを打たれて、9個の四球も与えていた。そしてワシントンは、金曜日に違ったのは、ファストボールのコントロールだったと言った。

「今晩の彼のファストボールは、良かった」ワシントンは言った。「彼はそれを上手く使ったし、カッターも良かった。右打者の外角に投げたのは、とても効果的だった。空振りが必要な時には、変化球がストライクになるように、上手く投げていた。これが彼の実力だよ。今晩の彼は、計画的にそして計画通りに投げていた。本当に良い仕事だった」

彼はアストロズの先発、ジョーダン・ライルスを圧倒した。ライルスは5回にレンジャーズが5点を入れるまで、1-0でリードしていた。ダルビッシュは今シーズン、ボールパーク・イン・アーリントンで投げた6回の先発で6勝0敗、防御率3.15になった。

「彼は素晴らしかった」DHのマイケル・ヤングは言った。「彼がマウンドにいる時は、いつでも彼は良い仕事をしてくれるだろうと僕たちは思っている。彼はチームために、素晴らしい仕事をしてくれた。8回は大きいね。特にリリーフ陣に負担がかかっている時だから。チームにとって本当に大きいよ」

ダルビッシュが、ナショナルリーグのチームを相手に先発したのは初めてだった。

「彼は本当に良かった」アストロズの一塁手、ブレット・ワラスは言った。「彼は本当に良い球を投げていたし、自信に満ち溢れていた。彼が投げてくる球は、どんなカウントの時だって、できるだけ打者のバランスを崩そうとしていた。ランナーがいても、彼の投球に変わりはなかった。彼は本当に良い投手、だから僕たちは彼にやられたんだ」

ダルビッシュは多くの球種を投げたが、ファストボールとキャッチャーのヨービット・トレアルバのサインを信じることで、それをシンプルに保った。 

「考え過ぎないようにしていた」ダルビッシュは言った。「僕は、トレアルバが良い球だって言ってくれていたのを信じて、投げていた。今日のファストボールには、本当に自信があった。それをストライクに投げられるところを見せたので、たくさんアウトを取ることができた」

満員札止めの47,430人の観衆の前で試合をしたレンジャーズは、今シーズンのアストロズ戦の4戦のうち3戦を勝った。レンジャーズは、来年からアメリカンリーグ西地区のライバルになるチームから、残りの2日のうちあと1勝すれば、6年連続で同じ地元との対決を勝ち越すことができる。

「ほんとうに良い勝利だ」外野手のデビッド・マーフィーは言った。「最初の数イニング、打撃が良くなかった。ユウは、良く辛抱して試合を作ってくれた。あとは僕たちが反撃するだけだった。相手のミスをきっかけに、僕たちは連打して、逆転することが出来た」

テキサスは4回までの各イニングで、毎回スコアリングポジションにランナーを進めていたが、ヒューストンの先発ジョーダン・ライルスを前に、その状況では6打数0安打だった。そして5回を迎え、スコアは1-0だった。変化が訪れたのは、5回ワンアウトで三塁手のクリス・ジョンソンが送球エラーをして、イアン・キンズラーが塁を進めた後だった。

ライルスはエルビス・アンドロスに死球を与えた。そしてヤングがライト-センター間にタイムリーヒットを打ち、キンズラーが得点して、レンジャーズはスコアをタイにした。アンドロスはその間に三塁に進み、エイドリアン・ベルトレーがレフトにライナーを放つ間、逆転のホームを踏んだ。その後、ネルソン・クルーズのセンターへの小さなフライによるシングルヒットで満塁となり、続くマーフィーのシングルで更に2点追加した。最後に、トレアルバがライトにシングルヒットを打ち、試合は5-1となった。レンジャーズはスコアリングポジションにランナーを進めてから、5連打の猛攻だった。

「僕たちがしたのは、塁に出続けることだった」ヤングは言った。「僕たちは最近、大きなヒットが打てていないけど、塁に出ることはできていて、それが鍵になる。いずれ僕たちの打撃が戻ることは解っているけど、塁に出ることができているだけでも、それは良い兆候だよ」

ジェイソン・マックスエルが7回ツーアウトからホームランを打って試合は5-2になり、それにジェイソン・カストロが二塁打で続いた。しかしダルビッシュは、ホセ・アルチューベを三振に取り、その回を終わらせた。アストロズは、得点圏にランナーがいる場面で5打数1安打だった。そして9回はジョー・ネイサンが試合を締めくくった。

参考記事:Backed by big fifth, Darvish whiffs 11 in victory By T.R. Sullivan / MLB.com | 6/16/2012 12:30 AM ET
http://texas.rangers.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2012_06_15_houmlb_texmlb_1&mode=recap&c_id=tex  

レンジャーズのロン・ワシントン監督は土曜日夜の試合後の会見で、チームに対し簡潔ではあるが直接的で力強いメッセージを送った。

「今見せているのよりも、私たちは良いチームだ」ワシントンは言った。「それを証明するのは、彼ら次第だ」

彼の選手たちは、土曜日夜の試合でエンジェルスに3-2で負けたのが、3つのエラーによるものだということに異議を唱えるつもりは全くなかった。レンジャーズは4連敗となり、アメリカンリーグ西地区でのリードは3.5ゲームとなった。

「僕たちは、良いプレーができていない。それが負けている原因だ」二塁手のイアン・キンズラーは言った。

「僕たちは、僕たちの野球ができていない。僕たちが取り戻さないといけないのはそれだ」内野手のマイケル・ヤングは言った。
無題

レンジャーズは、審判にも泣かされた。7回に彼らに対してなされた二つのコールは特にそうだった。キャッチャーのヨービット・トレアルバは、判定に抗議して最後には退場となった。

しかしレンジャーズは、それを審判のせいにはしなかった。

「もし僕たちが、僕たちのプレーができていれば、そんな事は関係無かった」キンズラーは言った。「もし僕たちが、僕たちのプレーができていれば、そんな事はプレーに影響しない」

彼らはそれができなかった。レンジャーズの先発ユウ・ダルビッシュは、6 1/3イニングで僅か被安打5だったにも関わらず、負け投手となった。

「彼の投球は素晴らしかった」ワシントンは言った。「私たちは、彼をサポートすべきだった。私たちは、いくつかのプレーができなかった。それは野球の試合ではあることだけど、私たちにはそれが少し多すぎたし、それを止める必要があった。守備の失敗が全てだった」

エンジェルスの投手、C.J.ウィルソンでさえ、レンジャーズの守備について言及した。

「テキサスには、守備が上手い選手がたくさんいるのに、たくさんエラーがあったね」ウィルソンは言った。「今夜は、それだよ」

攻撃でも助けることはできず、レンジャーズは得点圏にランナーがいる場面で8打数0安打だった。9回のツーアウト満塁で、ジョシュ・ハミルトンに打順が回ってきたときも含めてだ。エンジェルスのリリーバー、アーネスト・フリエリは、彼を三振に取って試合を終わらせた。

「本当に酷いパフォーマンスで、私たちは1点差で負けた」ワシントンは言った。

ダルビッシュとウィルソンは、6回にエンジェルスが均衡を破るまで5回を無失点に抑えていた。そしてレンジャーズの守備が崩壊した。一塁手のマイク・ナポリは、その回の最初の打者だったアルバート・プホールズが打ち上げた内野フライを取ることができなかった。プホールズはセカンドまで行き、その後三塁手のエイドリアン・ベルトレーのエラーで得点した。

「それも野球の一部だから」ダルビッシュは言った。「不運だったかもしれないけど、それは野球の一部だし、どのチームでもあることだから。最終的に僕が失点したんだ。僕が彼らを抑えることができなくって、それが悔しい。チームの勝利が全てだから」

ウィルソンは6回で退き、7回にレンジャーズは、リリーバーのジョーダン・ウォルデンに対してノーアウト満塁とした。しかし彼らはデビッド・マーフィーによる犠牲フライの一点しか取れず、試合は同点のまま7回裏に進んだ。

7回の先頭打者、エリック・アイバーがセーフティバントを試み、ダルビッシュは一塁でアウトにしようと突っ込んだが、ファンブルをした。ボビー・ウィルソンは三振でランナーを進めることができなかったが、マイク・トラウトが打席にいる時に、アイバーは二塁への盗塁を成功させた。

そしてトラウトは高いバウンドの打球をショートのエルビス・アンドロスへ打ち、その打球はサードへ向かって走っているアイバーに当たったかのようだった。アンドロスはボールを掴んだがファーストへ投げず、代わりにはアイバーに当たったとアピールした。しかし二塁塁審のテッド・バレットと三塁塁審のマービン・ハドソンのどちらもコールせず、トラウトは内野安打となり、アイバーはサードへ進んだ。

アンドロスは、ボールがアイバーのユニフォームに当たったといった。もしそうなら、ルールでアイバーはアウトになって、ボールデッドになり、トラウトはファーストになる。

「本当にユニフォームに当たったんだ」アンドロスは言った。「だから僕はすぐにアピールしたし、投げもしなかった。だけど彼は見ていなかったんだ」

ワシントンは、アンドロスはプレーを止める代わりにトラウトをアウトにするためにファーストへ投げるべきだったと言った。彼はその後のダグアウトで、アンドロスにはっきりとそう伝えた。

「プレーを続けて、その後抗議をすべきだった」ワシントンは言った。「もし確実だと思わなければ、エルビスはそうしなかっただろう。それでも彼は、プレーを続けるべきだった。審判がなんて言うか判らないんだから」

主審のティム・マクリーランドは「私はよく見える角度から見ていたけど、当たったようには見えなかった」と言った。

トラウトがセカンドに送球なしで盗塁した後、カラスポがライトにシングルヒットを打ってアイバーが得点した。ダルビッシュはその後、プホールズを歩かせて満塁とした場面で、コージ・ウエハラと交代した。彼はケンドリー・モラレスと対戦し、モラレスはライトへライナーを打った。

クルーズがキャッチして、トラウトをアウトにするためにホームへ投げた。クルーズはトレアルバに正確で強い球を投げ、トレアルバはスライディングしてきたトラウトにタッチした。マクリーランドはセーフと判定し、抗議をしたトレアルバを素早く退場にした。

「あれは、アウトだっと思う」トレアルバは言った。「送球が、彼をアウトにしたと思う。僕はブロックもしていたし。僕は(マクリーランドが)判定するのに正しい場所にいなかったと思う。今日みたいな競っている試合では、感情的にもなる」

マクリーランドは、「私はトレアルバがタッチをする前に、トラウトの足がホームプレートについていたと思った」と言った。

それはエンジェルスに3-1のリードをもたらした。レンジャーズは8回にライトのトリィ・ハンターの送球エラーで1点を返した。それで1点差となった試合は、9回にフリエリがハミルトンから奪った三振で終わり、レンジャーズは負けてクラブハウスに戻った。 

レンジャーズは4連敗だが、彼らはイライラしていないと強調した。

「僕はイライラなんかしていない」トレアルバは言った。「僕たちは一番のチームだから。何事にも浮き沈みはあるし、僕たちは今、沈んでいるところ。だけど僕たちは一番のチームなんだ。多くの人が、それに同意してくれると思うよ」

ヤングは言った。「イライラなんかしていない。僕たちは僕たちの野球を取り戻すだけだ」

参考記事:Rangers unable to overcome defensive miscues By T.R. Sullivan / MLB.com | 6/3/2012 3:25 AM ET
http://mlb.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2012_06_02_texmlb_anamlb_1&mode=recap&c_id=tex&partnerId=rss_tex  

 Texas Rangers pitcher Yu Darvish throws against the Toronto Blue Jays in the first inning of their MLB American League baseball game in Arli 

テキサス・レンジャーズは日曜日の午後、先発投手のユウ・ダルビッシュを5イニングで降板させた。なぜならその新人投手が、腰に違和感を訴えたからだ。

ダルビッシュは試合を退くまでに、被安打7、3失点、3奪三振、与四球3だった。レンジャーズは12-6でブルージェイズを下し、ダルビッシュの戦績は7勝2敗になった。

その試合のダルビッシュは、三者凡退で終わらせたイニングが無く、もしその試合の前までで得点圏にランナーがいる場面で8打数0安打のトロントが相手でなければ、彼は5イニング持たなかったかも知れない。

「彼は腰に張りを感じていて、それが不安定だった理由の一つかもしれない」レンジャーズのロン・ワシントン監督は言った。「私は5回が終わって、彼がダグアウトに帰ってくるまで、その事に気付かなかった」

「彼は5回まで投げてくれた。もし腰の張りが無ければ、6回も行ってくれただろう。私は何回か、彼がイニングを早く終わらせていると感じた。彼が腰が張っていると言った以上、私たちは彼に無理をさせたくなかった。だから彼を引っ込めた」

5回に、それ以上の追加点を与えるピンチをダブルプレーで切り抜けた後、ダルビッシュはコーチに違和感があると話した。

「6回か、たぶん7回くらいまで、行こうと思えば行けたけど、シーズンは長いから」ダルビッシュは通訳を通して言った。「彼らに話すのが、正しいことだと思った。最終的には監督が、そこまでって決めた」

ダルビッシュは前回シアトルで先発して以来、体調が良くないと感じていたと言った。そこでの彼は、4イニングで降板していた。

彼はどうしてなのかは、判らないと言った。それは風邪か、あるいは今週外野手のジョシュ・ハミルトンとキャッチャーのマイク・ナポリが感染したのと同じウィルスの可能性がある。

「もっと内臓的なもの、それが何か腰に影響しているんじゃないかな」ダルビッシュは言った。「それが風邪なのか、判らない。胃の辺り。それが今日の登板に何だかの影響をしたんだと思う」

「それが遠征や、それによる気候の違いのせいなのかわからない。僕たちが病気になる理由が判っていれば、病気になることはないから。投げる度にどこかに痛みがあったわけではない。プレーしている時以外、ダグアウトで座って待っている時なんかに、何か不快感があった」

その25才の投手にした投資のことを考えれば、レンジャーズが彼に慎重になるのは当たり前だ。

「そういったことを、僕は腰を痛めたんだと決めつけたくない」ダルビッシュは言った。「言ったように、胃なんかの内臓的なものが、体の筋肉なんかに影響しているのかもしれない」

「痛めたという感じではない。次の先発に備えて、しっかり治したいと思う」 

インタビュールームを出る時、ダルビッシュは胃や背中の状態について、あまり心配していない様子だった。

「今晩ディナーイベントがあって、僕は新人だから、みんなを笑わせるために、カツラを被って歌を歌ったり、いろんなことをすることになっている」彼は言った。「たぶん試合よりも、そっちのほうが気になっていたんじゃないかと思う」

テキサスのリリーバー、アレクシー・オガンドは、8回にブラッド・ロゥリーが打ったライナーを右手に受けて、試合を降板した。彼はレントゲン検査では問題なく、様子見の状態だ。

参考記事:Yu Darvish leaves after five By Jean-Jacques Taylor | ESPN Dallas
http://espn.go.com/dallas/mlb/story/_/id/7978339/yu-darvish-texas-rangers-leaves-start-five-innings

ユウ・ダルビッシュは、レンジャースのロン・ワシントン監督に謝罪した。

「僕は謝った。先発の役目を果たせなかったから」ダルビッシュは言った。「内容も結果も・・・、全体的に良くなかった」

レンジャーズが6-1で負けた月曜日夜のマリナーズ戦で、先発投手を4回で引っ込めたワシントンは、ダルビッシュの謝罪は必要ないと言った。

「私は彼に、それも試合の一部だって話した」ワシントンは言った。彼は早めにダルビッシを降板させたことについて、彼が納得しているかをより心配していた。「私たちは彼を試したりしないし、見殺しにすることもしないと彼に話した。短い時間の中で、たくさん投げていた。私たちは一晩だけではなくて、1年を通して彼を必要としている」
無題

それについて、疑いの余地はない。ダルビッシュは、フェリックス・ヘルナンデスと投手戦になると期待された試合で、4イニングで被安打4、5失点(自責点4)を許しただけでなく、96球を投げた間に6つの四球を与えた。

そしてマリナーズのエースは、レンジャースを8回、被安打6、1失点に抑えた。その間7奪三振で与四球は2だった。それで彼は、2010年の最後の対戦以来になるレンジャーズ戦での勝利を挙げた。昨シーズンは先発した4試合、全てで負けていた。

「前にも見たことがあった。彼はそうするだけの力がある」ワシントンは言った。「今夜はダルビッシュではなく、彼の夜だった」

与四球6は、2009年にダルビッシュが日本で記録したキャリアハイの7個から一つ少ないだけだ。それはまた、今シーズンのレンジャース先発陣で2番目に短かった。スコット・フェルドマンが4月25日のヤンキース戦でスポット先発した時は、3 1/3イニングだった。その日からレンジャーズの先発陣は、25試合を終えて9勝11敗、防御率は4.53だ。

「試合の序盤は、思った通りに投げられていた」ダルビッシュは言った。「だけど中盤に時々、ストライクを投げたい時にストライクが投げられなかった。次の登板では、同じことが起こらないようにしたい」

マリナーズの攻撃陣は、アメリカンリーグで3番目に四球が少なかった。しかしダルビッシュは2回線発したマリナーズに対して、9 2/3イニングで10個の四球を与え、彼らに対する防御率は8.38だ。彼はメジャーリーグ初先発となった4月9日に彼らと対戦した。そして今回は、ダルビッシュが以前に投げたことがある相手と対戦するのが初めてだった。

「しばらくぶりだったし、最初とは違ったよね。前回は彼と初めてだったから」マリナーズのエリック・ウエッジ監督は言った。「だけど彼が、たくさんの成果を挙げてきたのは明らかで、うちの選手は今晩の彼に対して良い仕事をした。彼は良い投手で、ほとんどの場面で球を低めに投げることが出来る。だけどもう一度言うけど、うちの選手には脱帽したよ。彼がストライクゾーンに投げてきたら攻撃して、そうでない時は見逃していたからね」

ダルビッシュは、ダスティン・アクリーを三振に取って試合をスタートした。しかしその後、マイケル・ソーンダースを4球で歩かせた。続いたイチロー・スズキが、一塁線に放った強烈なゴロが三塁打になり、マリナーズは1-0とリードした。

ダルビッシュは続く二人の打者を三振に取り、スズキを三塁残塁にした。そして2回も順調に抑えた。しかしより大きなトラブルが三回に訪れた。その回の先頭、マリナーズの9番打者ブレンダン・ライアンがシングルで出塁し、続くアクリーに四球を与えた。

ソーンダースは送りバントを試みたが、一塁手のミッチ・モアランドがサードに投げてライアンをアウトに取った。その後スズキがセンターへシングルを打ち、アクリーをホームに返した。センターのジョシュ・ハミルトンは、サードでソーンダースをアウトにしようと送球したが、それはみんなの上を超えていった。ボールはレンジャーズ・ダグアウトに飛び込み、ソーンダースが得点してスズキはサードに進んだ。

「あれは、我々のミスだ」ワシントンは言った。「あの時ベストだったのは、ダブルプレーを取ることだった。だけどもし、ホームでアウトにできそうになければ、彼をサードでアウトにしようとするのは当たり前だ」

ヘスス・モンテーロが犠牲フライでスズキをホームに返した。二人の日本人スーパースターの対戦で、スズキはダルビッシュに対し3打数2安打だった。

「彼は素晴らしい選手」ダルビッシュは言った。「最初の三塁打は、ボールは低めに行ったけど、彼が上手く打った。二本目のヒットは、良い球ではなかった。ボールが真ん中へ行ってしまった」

4回のダルビッシュは、マリナーズの下位打線と対戦した。ジョン・ジェイソ、マイク・カープ、そしてライアンだ。彼は3人全員に四球を与えて、続くアクリーのシングルで5-0になった。それでもダルビッシュは、ビッグイニングになることを避けた。レンジャーズはソーンダースとスズキの内野ゴロの時、ホームでフォースアウトを取り、カイル・シーガーからは三振を取り、その回を終わらせた。

しかし5点のリードはヘルナンデスには充分だった。そしてダルビッシュは、9回の先発を終えて6勝2敗、防御率3.05となった。

「4安打5失点は厳しい状況だよね」キャッチャーのマイク・ナポリは言った。「四球が多いと、ダメージを最小限に抑えるのは難しい」

参考記事:Erratic Yu chased early as Felix tops Texas By T.R. Sullivan / MLB.com | 5/22/2012 2:35 AM ET
http://mlb.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2012_05_21_texmlb_seamlb_1&mode=wrap#gid=2012_05_21_texmlb_seamlb_1&mode=recap&c_id=tex

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