3本のホームランを放った水曜日のマリナーズは、最近の長打攻勢を続けた。しかし今回は、右腕の岩隈久志をパワーで粉砕したレッドソックスがやり返した。5連勝を狙っていたシアトルは、セーフコ・フィールドで5対4で負け、連勝記録はストップした。
 
最近好調のカイル・シーガーは、12号本塁打を含む4打数3安打で、マイク・ズニーノも2ランホームランを放った。この2人が同じイニングに本塁打を放ったのは、2晩連続である。

ショートのブラッド・ミラーが、8回にレッドソックスの先発クレイ・バックホルツから放ったソロ本塁打でシアトルは1点差に迫ったが、ボストンのクローザー上原浩治が、シーガーとローガン・モリソンを抑え、9回のピンチを切り抜けた。

岩隈の稀な不調でアドバンテージを得たボストンは、シリーズのスイープを避けた。岩隈は、4回と少しの投球で被安打8、5失点で、80球でリリーバーに後を任せた。

ここ2週間で首のハリに悩まされている岩隈には、まだそれが残っているが、彼はそれは問題ではないと強調した。

「あまり初球のストライクが獲れなかったことが、良くなかったと思います」岩隈は、通訳のアントニー・スズキを通して語った。「彼らは、それで有利になったと思います。最初のストライクが獲れなかったことが、全体的に影響したと思います」

それは、昨年の7月9日以来で最短の登板になった。その時の彼もまた、セーフコ・フィールドでのレッドソックス戦で3イニングしか投げられず、試合は11対8で負けた。彼が4イニング以下で降板したのは、3シーズンのシアトルで他に1度だけで、それは1年目のアスレチックス戦で3回2/3で降板した時だった。

指を捻挫してシーズン最初の1か月を休んだ岩隈の成績は5勝4敗、防御率3.48に下降した。2013年のオールスターである彼は、最近の先発で苦戦しており、カンサスシティで勝敗がつかなった試合では5イニングで被安打9、5失点だった。しかしロイド・マクレンドン監督もまた、健康に問題がないこと、あるいは首の問題は影響していないと強調した。

「クマの夜じゃなかったね」マクレンドンは語った。「厳しい夜だった。私は彼と話したし、彼に伝えたかったのは、"戦士だって、すべての戦いに勝つことはできないけど、それでも最終的には勝つことができる"ってことだ。今晩は、彼には厳しい夜だった。彼は前に進んで、次の先発に準備してくれるだろう。彼には、強い闘争心があるし、私は彼を信用している。彼が、元に戻ってくれるって、私は信じている」

その優秀な日本人投手は、レッドソックスに対してのキャリア3先発で0勝1敗、防御率8.53で、デビッド・オルティスには2本の本塁打を許している。オルティスは水曜日、初回に2ランホームランを、3回にはタイムリーヒットを放った。

「全員が、良い打撃をしますから」岩隈は、ボストンの攻撃について語った。「彼らの3番とから4番を見ると、アウトを獲るのは大変です。ミスをすれば、それが跳ね返ってきます。それが彼らの野球ですし、今晩の彼らは、それでアドバンテージを得たんだと思います」

2回にマリナーズは、シーガーとズニーノの本塁打で一時的に3対2とリードしたが、彼らはそれを保つことができなかった。木曜日が休養日の彼らは、42勝37敗となった。最近の7試合で2勝目を挙げたボストンは、36勝43敗である。

岩隈が降板した後にトム・ウィルヘルムセンは、レッドソックスを3回無失点に抑え、再昇格したブランドン・マウアーは、99マイルのファストボールで、最後の2イニングで4三振を奪った。

「トム・ウィルヘルムセンは、本当に凄かったね」マクレンドンは語った。「彼は、うちのブルペンを守ってくれたし、試合に勝つチャンスも作ってくれた。マウアーも、今晩の彼の球は凄かった。私たちは、少しだけ及ばなかったけど、彼らには、がっかりして欲しくない」

キャリア最高タイになる3イニングを投げたウィルヘルムセンは、3つの三振を奪い、防御率を2.63に下げた。

「最近のウィルヘルムセンは、好調だ」マクレンドンは続けた。「彼は、チームの為に素晴らしい仕事をしているし、何回もうちを救っている。私たちが、今の場所にいるのは、彼のお陰が大きいんだ」

マウアーもまた、リリーフに転向して以来の初登板で輝いた。8回を三振で終わらせた彼は、オルティスとの対戦では、3球で勝負をつけた。

「今日の僕は、出来すぎだね」マウアーは言った。「ここに戻ってこれたんだ。とにかくアタックして、ダグアウトに戻って、うちの打者が得点してくれるのを待つんだ」

最近のマリナーズは、それができており、レッドソックスとの3連戦では24点を挙げた。セーフコ・フィールドでの最近の5試合の彼らは、2本以上の本塁打を記録しており、それは1999年に球場がオープンして以来、もっとも長い複数本塁打記録である。

最近2週間で好調のシーガーは、ここ13試合で打率.417(48打数20安打)、4本塁打、16打点である。その25歳の三塁手は、今年のセーフコで最近の5試合での3本を含む、チームトップの12本塁打のうちの11本を放っており、チーム最多の54打点のうち、38試合のホームゲームで37を記録している。

ズニーノは、自身の11本塁打のうち、最近の5試合で4本を記録しており、それはアメリカンリーグのキャッチャーで最多である。ミラーは、今シーズン7号の本塁打だった。

参考:MLB.com