先週末、マリナーズの岩隈久志は、素晴らしい投球をした。

ふたたびである。

事実、彼は昨年と今年の(ほぼ)3か月、素晴らしい投球を続けており、私は普通とは、少し違う考えを持った。岩隈は、マリナーズのベスト・ピッチャーかもしれない。 
 
普通とは違うという理由は、もちろんフェリックス・ヘルナンデスのことである。

キング・フェリックス。シアトルでとても人気の彼は、本拠地の試合で、専用の広い応援席が用意されているメジャーリーグで唯一の投手である。

そして岩隈について私たちは、ここで些細なことを話しているのではない。岩隈は、メジャーでこれまでに58先発している。その58先発で彼は27勝13敗、防御率2.65で、1個の四球を与える間に4つ以上の三振を奪っている。

当然私は、ヘルナンデスの最近の58先発についても調べた。それは25勝19敗、防御率2.94である。

つまり岩隈は、勝率も良く、防御率も低いのだ。彼にサイ・ヤング賞を与えるか、少なくとも彼専用の応援席を作るべきである。私たちは、それを「クマズ・コーナー」、あるいは「ベアーズ・ブースター」と名付けよう。

勝敗と防御率は、確かにすべてを表していない。懸命な人は、これらの数字以上のこと、特に三振や四球、そして本塁打に注目する。最近では、三振四球比ではなく、奪三振数から与四球数を引いたものが流行りである。その数は、岩隈が234で、ヘルナンデスは322だ。

これは、ヘルナンデスに大きく分がある。

そして本塁打は? その点で彼らは、ほとんど違いはない。私が驚いたのは、岩隈は、ヘルナンデスと並ぶくらいのアメリカンリーグのトップのゴロを打たせる投手だと発見したことだ。両者ともに、ファストボールを半分くらいを投げ、そして両者ともチェンジアップ(タイミングを外す球)に大きく頼っている。 岩隈のチェンジアップは、スプリットフィンガード・ファストボールであるのに対して、ヘルナンデスは、いわゆるチェンジアップだ。しかしその効果は、だいたい同じである。

それは、彼らが同じ投手であることを意味しない。ヘルナンデスは、90マイル前半のファストボールを投げるのに対して、岩隈のそれは、80マイル後半だ。そして彼らのファストボールの違いを一番うまく説明するのは、三振数(四球数は、ほぼ同じ)である。

そして彼らの三振数の違いは、他の何よりも大きく、それが彼のキングの座を保っている。そう、彼はキングなのだ。

このことで私たちは、岩隈の評価を下げるべきではない。そう彼は、昨年の秋のサイ・ヤング賞投票で3位に入ったのだ。それでも彼が、まだ正当な評価を受けていないのは、彼の有名なチームメイトと彼が豪腕投手でないことがおそらく理由である。そしてヘルナンデスが、昨年の開幕戦以降、アメリカンリーグで最高の投手であるという意見が出る中で、岩隈が、クリス・セール、ダルビッシュ有、デビッド・プライス、そしてマックス・シャーザーらと共に、上位6人に入るという意見もまた、当然のことかもしれない。もの凄い顔ぶれである。

2012年シーズン前にマリナーズと契約した後の彼は、4月と5月をブルペンで過ごし、その間には、わずかに5回しか登板しなかった。6月にローテーションに加わった彼は、防御率4.75で、その時の岩隈は、ぎりぎり4,5番手の先発投手であると考えられた。

そして今の岩隈は、アメリカンリーグの9〜10チームで1番手先発投手になれるだろう。このチームだけのことではなく、彼の前に入れるのは、殿堂入りの可能性がある投手だけである。

ヘルナンデスと岩隈は、カーショーとグレインキーと並んで、メジャーで最も優れたマリナーズの1,2番手コンビで、それは、明らかなアドバンテージである。しかし忘れてはならないのは、マリナーズには、昨年もヘルナンデスと岩隈がおり、それでも彼らは4位だった。今シーズンのマリナーズが好調な理由の1つは、再構築されたブルペンによるものだ。

そして、向上の余地も少し残っているように思える。おそらく若手のブラッド・ミラーやニック・フランクリンは、打ち方を思い出すだろう。そしてダスティン・アクリーとジャスティン・スモークも、彼らがどれほど素晴らしかったのかを、最終的に思い出すだろう。

少し不安なことも言っておく。マリナーズと巨大契約を結ぶ前の5シーズンのロビンソン・カノは、シーズン平均で28本塁打を打っていた。今シーズンの66試合で彼は、3本塁打である。

そして再び言うが、岩隈久志は、彼自身の姿を見つけるまでに数か月が必要だった。カノが結局、 パワー打法を取り戻すことに疑いはない。1つ不安なのは、マリナーズが本当に優勝争いをする時までに、彼の復活が間に合うのかである。

参考:FOX Sports