アンディ・バンスライクは、マリナーズの一塁側コーチボックスから、ダルビッシュ有と田中将大の投球を見ている。いつも率直なバンスライクは、その2人の素晴らしい日本人投手について聞かれた時、注目のヤンキース投手の方に分があるとした。
 
「彼は、自分のスタイルを持っている」バンスライクは、本紙に語った。それは田中が、シアトルで行われてヤンキースが4対2で勝利した試合で、9回を被安打6、11奪三振の素晴らしい投球で投げ切った翌日の木曜日のことだった。「能力的に彼は、ダルビッシュよりも優れている。彼のコントロールは、ダルビッシュより良い。彼は、ダルビッシュよりもランナーを抑える。彼のフィールディングは、ダルビッシュよりも優れている。そして彼の給与は、ダルビッシュよりも良い」

ヤンキースは、日本から来た25歳の彼が、うまく適応できるのかも分からずに、7年155百万ドルを与えた。10週間が過ぎたヤンキースは、これ以上の喜びはないだろう。

「彼は、信じられないくらい凄いし、私たちみんなが考えていたのよりも優れている」ブライアン・キャッシュマンGMは、月曜日に語った。「並外れている。慌てることがない。彼は日本でやっていたのと同じレベルの投球を続けているし、我々は、そのことを嬉しく思っている」

10勝1敗、防御率2.02、93回2/3で103奪三振の田中は、オールスター、ア・リーグ・ルーキー・オブ・ザ・イヤー、そしてア・リーグ・サイ・ヤング賞の候補者に挙げられている。

田中と契約した時のキャッシュマンは、CC・サバシアを先頭とするヤンキース・ローテーションに田中が慣れるために、過剰な期待を抑えようとした。

サバシアが故障者リスト入りしている現在、おそらくメジャーリーグで一番の投手である田中は、ヤンキースのエースである。そして火曜日夜のヤンキースタジアムで行われるア・リーグ首位のブルージェイズ戦のような試合は、エースの役目である。

ヤンキースは、連敗を止めて、重要な本拠地での6試合の初戦でしっかりとした投球を田中に期待するだろう。それ以上に、残りのヤンキースのローテーションを眺めると、田中の先発する試合は、必勝でなければならない。

4月4日のトロントでMLBデビューした田中は、7回を投げて被安打6、3失点(自責点2)で試合はヤンキースが7対3で勝利した。

「最初の試合については、何も思っていません」田中は、通訳を通して語った。「今のトロントは、リーグでベストなチームですけど、登板するからには勝ちにいきます」

アスレチックスのチリ・デービス打撃コーチによれば、8月に28歳になるレンジャーズのダルビッシュを上回る田中の一番のアドバンテージは、鋭いスプリッターを早くから投げ過ぎないこと、そして本当に細かいレベルでコーナーを攻める能力である。

「彼らを比較すると田中は、ストライクを投げることについて、ダルビッシュよりも恐れてない」デービスは言った。彼はヤンキースで2度ワールドシリーズ・チャンピオンになり、現在はアスレチックスの打撃コーチ3年目である。「ダルビッシュは、2つ目の球種により頼っている。田中はファストボールで来る。田中は、ダルビッシュよりもファストボールを多く使う。だけど2人とも、とても良い投手だ」

田中の成績が光る中、ダルビッシュは、7勝2敗、防御率2.11と好成績である。

 デービスは、ダルビッシュの方をよりたくさん見ている。過去3年でダルビッシュは、アスレチックスに対して9度登板し、1勝7敗、防御率4.73で、田中はアスレチックスと1度しか対戦していない。6月5日のヤンキースタジアムで田中は、アスレチックスに対して6回を投げて、被安打5、1失点でヤンキースを2対1の勝利に導いた。

田中が、フリーエージェントだったこの冬のスカウトたちは、彼はダルビッシュほどのファストボールを持っていないと言った。しかしPitch FXによれば、ダルビッシュのフォーシーム・ファストボールが94マイルなのに対して、田中のそれは、1マイルだけ遅い93マイルである。田中の決め球であるスプリッターは87マイルで、ダルビッシュのスライダーは82マイルだ。新人の年(2012年)以来のダルビッシュは、あまりスプリッターを投げていない。

マリナーズで監督1年目のロイド・マクレンドンは、球速はダルビッシュのほうに軍配を上げたが、田中のコントロールについて賞賛した。今シーズンの田中は、シアトルと1度対戦している。

「私が印象的だったのは、彼のコントロールだ」マクレンドンは語った。「田中の球が圧倒的だったとは思わないが、彼はすべての球を、望んだところに投げていた」

参考:NYPOST