すでに悪いことがたくさんあったこの1週間に、もう1つの悪いニュースが加わった。

シアトル・マリナーズの2番手先発投手で、昨年のサイ・ヤング賞で3位になった実力を持つ男は、日曜日に投げることができるのか分からなかった。
 
右腕の岩隈久志は、ランニングの間に、肩甲骨から首にかけてハリを感じていた。5連敗中だったマリナーズはその日、岩隈を失う寸前だった。

トレーナー陣が集められ、マッサージが施された。それによってハリが治まった岩隈は、マウンドに上がることができた。

マリナーズは、彼の好投によってテキサス・レンジャーズに5対1で勝利し、連敗を止めた。39,196人の大観衆は、父の日にカイル・シーガーの4安打の援護による岩隈の勝利を見届けた。

8イニングを投げた岩隈の防御率は、2.59に下がった。彼は、2回にレンジャーズの一塁手ブラッド・スナイダーが放った本塁打による1失点だった。それ以外で彼は、多くの選手が故障者リスト入りしていることで限定的なテキサスの攻撃を鎮圧した。

彼のシーズン開幕は、指の捻挫によって遅れた。それ以降の9先発で岩隈は、力を取り戻してきた。

「体が、シーズンの状態に慣れてきました」岩隈は、通訳のアントニー・スズキを通して語った。「調子が、とても良くなってきていて、力も出てきたと思います。この先も、良い状態で行けると思います」

首のハリについても彼は、問題ないと感じている。岩隈は、次の先発予定である金曜日のカンサスシティまでに、治療を受ける予定だ。彼は、それを1日限りのことだと考えている。

しかし日曜日は、そうではなかった。ブルペンでウォーミングアップをしていた岩隈は、投球できるのか不安だった。

「正直に言って、そうでした。キャッチボールをしているときは、そう感じていました」岩隈は語った。「今日は、投げる必要がありました。5連敗中だったので、その責任を感じていました。登板して、できるだけやってみようと思いました」

それで十分だった。カイル・シーガーが、ベース上にいたチームメイトたちを、ホームへ帰したからだった。アメリカンリーグで打率が最低タイのマリナーズは、絶えず得点を狙っていた。

最初の4回でマリナーズは、毎回出塁したが、それはスコアにつながらなかった。1回裏のエンディ・チャベスの二塁打も、先制点とならなかった。2回の3安打は、打率を少し良くしただけだった。

「私たちは、相手に与えてはいけない安心感を与えていた」ロイド・マクレンドン監督は語った。「それを、何て言えば良いのか分からない。うちは、その時に得点ができなかった」

ありがたいことに5回のシーガーによるライト側への二塁打が、指名打者のロビンソン・カノとチャベをホームへ帰し、マリナーズは2対1とリードした。

レンジャーズの投手陣を打ち込んでいながら、テキサスでは有名ではないシーガーは、日曜日午後に4打数4安打を記録した。テキサスと42試合対戦しているシーガーは、打率.391だが、そのことに特別な理由は持っていなかった。

「良くあることだよ」シーガーは言った。

マリナーズは、8回に3点を追加した。5対1のリードは、クローザーのフェルナンド・ロドニーを使わずにおくのには十分で、チャーリー・ファーブッシュが9回に登板して、試合を締めくくった。

シアトルの波が激しいシーズンは続いている。8試合と5試合の連敗があり、5連勝が2度あった。日曜日の勝利によってシアトルは、35勝34敗となり、勝率5割を超えた。それはテキサスに1ゲーム差でアメリカンリーグ西地区で3位である。

「僕たちには、大きな自信があるから、(今週は)そんなに大したことじゃなかった」シーガーは語った。「確かに5連敗はしたくないけど、パニックにはならなかったよ」

参考:THE NEWS TRIBUNE