メッツは、5試合のうちで4勝、そして3連勝でフィラデルフィアを後にした。好調でリグレー・フィールドに来た彼らは、他に5試合で57イニング、20時間のマラソンシリーズの余韻も運んできて、そしてそれが彼らの負担になったとテリー・コリンズは語った。
 
松坂大輔は、5回を投げ切ることができず、状況に適した打撃に引き続き苦しんだメッツは、水曜夜のカブス戦に5対4で敗戦し2連敗となった。

メッツが、リードを守り切ることができなったのは2晩連続だった。ルーカス・デューダの二塁打などで初回に3点を奪ったメッツは、4回に飛び出したルーベン・テハダの本塁打でリードを4対2に広げた。

ケガをしたディロン・ジーの代わりに先発のスポットに入った松坂は、1回裏に2点、そして5回に3点を許した。

「フィラデルフィアの影響が、少し残っていると思うんだ」コリンズは語った。「選手たちもそれを感じてると思うし、明日は何人かを休ませようと思う」

メッツ(28勝31敗)は、シーズン最長の11試合の遠征で4勝3敗である。カブス(22勝34敗)は、シーズン4度目の連勝を果たした。

Dice-Kは、4回1/3で被安打4、4失点、2奪三振だった。登板の間中コントロールに苦しんだ松坂は、5つの四球を与え、それが彼の負担になった。

初回に四球で出塁したアンソニー・リッゾは、その回に2点を奪ったカブスのうちの1点を奪った。5回の松坂は、ジャスティン・ルジアーノに四球を与え、彼はスターリン・カステロが満塁で放ったシングルヒットで、エミリオ・ボナファシオとともに得点した。クリス・コグランに四球を与えたところで、コリンズは松坂を引っ込めた。

「全体的に今日は、ベストな状態ではありませんでした。それで注意深くなりすぎて、ボールが多くなってしまいました」松坂は語った。「試合に入ってからも、自分の投球ができませんでした」

その投球が、メッツの唯一の問題ではなかった。2アウト満塁のチャンスで5回にアンソニー・レッカーがファウルでアウト、そして6回にはカーチス・グランダーソンが三振するなど、彼らは引き続き、チャンスでの打撃に苦しんだ。

「ああいう状況では、どんな打撃コーチだって、投手にプレッシャーを与えろって言うと思うよ」コリンズは言った。「満塁の場面で相手は、彼の投球をしなくてはならなかった。そんな時にしなくてはならないのは、打てる球を我慢強く待つことなんだ」

「言うのは、簡単だけどね。だけど今シーズンは、そうなっているんだ」

今シーズンのメッツは、満塁の場面で61打数9安打(打率.147)で、得点圏にランナーがいる場面でも打率.233と良くない。

試合後のコリンズは、松坂がローテーションに残り、少なくともあと1回は先発することを認めた。

「あれは、私たちが知っているDice-Kじゃなかった。彼は、しばらく先発していなかったから、それが影響したんじゃないかな」

コリンズは、ジーが戻ってくるまでの間、Dice-Kに先発を任せたいと思っている。

5月14日に右脇腹を痛めて故障者リスト入りしたジーは、5月25日に投げようとした時に再発してから、ボールを握っていない。

水曜日前までのDice-Kは、メッツで好投していた。彼自身は先発投手だと信じている松坂は、スプリング・トレーニングで先発ローテーション争いに敗れて以来、リリーバーの役目を受け入れていた。

「彼が先発をやりたいのは、みんな知っている。彼はうちのスタッフのなかで、本当に大切な投手だからね」

参考:NEW YORK DAILY NEWS