マリナーズの右腕、岩隈久志が、パシフィック・ノースウェストの外側で過小評価されていて、比較的知られていない理由を説明するのは難しいことである。

何と言っても岩隈は、昨年のオールスターであり、サイ・ヤング賞投票では3位に入ったのだ。

しかし疑問もある。彼はアメリカンリーグで、一番の投手なのだろうか? テキサス・レンジャーズに6対2で勝利した試合の岩隈の素晴らしい投球を見た後であれば、その答えは簡単に出るだろう。

「彼は、凄かったね」カイル・シーガーは語った。安定した打撃を見せる彼は、3安打2打点だった。「これが、典型的なクマだよ。彼は、マウンドに上がると、毎晩これをしてくれるんだ」

「信じられないくらい安定している。素晴らしいテンポで、内野ゴロを打たせる。相手にいくら気合が入っていたって、彼はいつでも、ダブルプレーが獲れるんだ。彼は、本当に特別だよ」

故障者リストから復帰して以来の岩隈は、3勝0敗、防御率1.76である。昨シーズン14勝6敗、防御率2.66だった彼は、6回を無失点に抑えた試合で勝ち星がつかなかったことが5試合もあった。

「同じ岩隈だったね」テキサスのロン・ワシントン監督は言った。「ボールが沈む。ボールがカットする。彼のスポットに投げる。スピードを変える。仕事が早い。早くに打たせる。彼がすることは、それなんだ」

そして火曜日のマリナーズは、彼の3先発で初めて、ラインアップの全員が1回以上出塁することで、彼に十分な援護点を与えた。

しかしここに、意外な話がある。マリナーズは、岩隈はもっと良くなると信じているのだ。

「今日の彼が、ベストだったと思わない」キャッチャーのマイク・ズニーノは語った。「彼のコントロールが、望んだ通りだったとは思わない。だけど彼は、持ち球のすべてを上手に組み合わせて、素晴らしい仕事をして、相手のタイミングを外し続けた」

8回で99球を投げた岩隈は、被安打6で2失点だった。彼が3先発連続で8回を投げたのは、キャリア初だった。しかし彼は、まだ完投したことがない。

「9回を投げることには、あまりこだわっていません」岩隈は、通訳のアントニー・スズキを通して言った。「マウンドに上がって、自分の仕事をするだけですし、今日は自分の分が、できたと思います」

それぞれに頑張りが必要なチャーリー・ファーブッシュとダニー・ファークワーが、セーブの付かない状況の9回を無失点に抑えて、マリナーズは勝利した。

過去3年間の44試合終了時点で20勝24敗だったマリナーズは、この勝利で22勝22敗と勝率5割に戻した。彼らは2003年の29勝15敗以来、シーズンのこの時点で勝ち越しをしたことがなかった。

レンジャーズの先発コルビー・ルイス(3勝3敗)は、6回を投げてすべてシングルの被安打9、5失点だった。そのダメージは、それ以上になる可能性もあったが、マリナーズは7残塁だった。

2回の先頭打者だったエイドリアン・ベルトレが、本塁打を放ったことでテキサスは1対0でリードして、岩隈の無失点記録は、17イニングで終わった。しかしマリナーズは3回、4点を奪って試合のペースを握った。

マリナーズは、シーガーの2点タイムリーが鍵となったが、5対1、そして6対2とリードをする中で、たくさんの貢献があった。

ロビソン・カノは、タイムリーヒットを含む2安打で、キャリアハイの27試合連続出塁となった。彼は2012年のヤンキースで、26試合連続出塁を記録していた。

そして新人のジェームス・ジョーンズは、バントヒットで3回の4得点に貢献し、11度のキャリア先発出場で出塁している。それは1987年のエドガー・マルチネスが記録した10試合を抜いて、球団記録である。

ニック・フランクリンは、3Aタコマから再昇格して以来の初めての試合で、2安打、1犠打を記録した。ダスティン・アクリーは、タイムリー2塁打を含む2安打、そしてブラッド・ミラーも、シングルヒットと四球で貢献した。

しかし一番貢献したのは、岩隈だった。

「今までも言ってきましたけど」岩隈は言った。「(指のケガで)失った1か月を取り戻さないといけませんし、そのことだけを考えています。感じは良いですし、毎回、良くなってきています」

参考:The News Tribune