マイク・マダックスは、テキサス・レンジャーズのローテーションの現状を、できるだけ明るく表現しようとした。

「うちのローテーションには、チャンスがいっぱいある」マダックスは語った。「チャンスでいっぱいだ」

日替わりのような投手陣を持つ投手コーチにとって、これまでのシーズンは、興味深いものである。シーズンを通してケガは起こるが、レンジャーズの場合は、予想だにしないペースである。
 
水曜日には、左腕のマット・ハリソンとマーチン・ペレスがそのリストに加わり、おそらくシーズン絶望となった。ペレスは、トミー・ジョン手術を受ける可能性が高く、ハリソンは、神経からくる腰痛を再発させた。

ダルビッシュ有は、開幕を故障者リストで迎え、開幕投手だったタナー・シェパーズと先発4番手とみられていたジョー・サンダースも現在、故障者リスト入りしている。

しかしマダックスは、不満を言わない。代わりに彼は、ニック・テペッシュやニック・マルチネスといった若手先発投手を育てるチャンスとして、それを見ている。

「彼らには、登板して、それを続けることをつかむチャンスがあるだろうし、そういうチャレンジは、私は好きだ。それには、楽しいこともある。それは曇り空に差し込む希望の光だし、私たちはいつも"やり方を見つける"って言っている。私たちは、それを乗り越えていく方法と、それによって選手たちが良くなっていく方法を見つける」

ローテーションの中で毎回安定しているのは、ダルビッシュだけである。彼は金曜日の夜、ブルージェイズ戦で8度目の先発に挑むが、再度登板が長くなることも厭わないだろう。

レンジャーズのブルペンは、最近の13試合で45回2/3とメジャーリーグトップの働きをしている。先発陣は、最近の16試合でわずかに2度しかクオリティ・スタートを記録していない。

その2回は、両方ともダルビッシュで、彼は現在までの7先発のうちの6回で、少なくとも6イニングまで投げている。彼が最も長く投げたのは、先週金曜日のレッドソックス戦で、8回2/3までノーヒッターを続けた。

ダルビッシュは、レンジャーズが試合で長く投げることを計算できる唯一の投手である。ルイスは、6回の先発で、まだ6イニングを投げ切ったことがない。そしてロビー・ロスは、8回の先発で、3回しかそれを成し遂げていない。

「彼は、うちで一番丈夫な投手だし、その意味は大きい」マダックスは、ダルビッシュについて語った。「今の私たちには、耐久性が必要なんだ」

ダルビッシュは、サイ・ヤング賞を狙える投手として、勝利数と三振数、そしてイニング数を積み重ねることで、自分自身を確立し続けている。今シーズンのレンジャーズは、彼が先発した時には6勝1敗で、他の誰かがマウンドにいた時には14勝20敗である。

ダルビッシュはまた、成長中の投手である。マダックスは、ダルビッシュがまだメジャーリーグに2シーズンしかいないことに注意を促した。MLBと日本でプレーすることは、野球の性質が違うのである。

マダックスによれば、日本ではそれぞれの打者が、比較的似たスイングをするのに対して、メジャーリーガーは、選手によっていろいろなスイングをする。そしてダルビッシュは他に、ファストボールをより頻繁に投げること、そしてより効果的に使うことを学んだ。

「僕たちは、速球をより投げるようにしているけど、それは他の球を、より良くするためなんだ」キャッチャーのJ.P.アレンシビアは言った。「彼は、それをとても上手に投げているし、彼のスライダーが、それと共により効果的になるのは、誰でも知っているから。僕がこれまで受けた中で、彼はベストの1人だ」

そしてアレンシビアは、より頻繁に彼の球を受けることになるだろう。ロン・ワシントン監督は、2人の間には、シーズンを通して良い相互作用が起きており、それを続けることを望んでいると語った。

ダルビッシュは、アレンシビアがホームベースの後ろで構えていた4先発で、防御率0.93である。

なぜそのバッテリーは、上手くいっているのだろうか?

「彼は、僕の言うことを聞いてくれるから」ダルビッシュは、冗談を言った。「彼に、ただ座っていてって、立ち上がらないでってことだけを言っています」

冗談はさておき、レンジャーズは、ダルビッシュが彼らを勝利に導き、アストロズとの3連戦で2敗した後に、勝率5割に戻してくれることを期待している。彼らはまた、本拠地において、正しい道に戻りたいと望んでいる。彼らはグローブライフ・パークでの最後の9試合のうち、7試合で負けているのだ。

レンジャーズにとって、それらのすべては厳しいことであり、そしてケガも悩みの種である。しかし彼らはまだ、遠征がより難しくなる中でも、彼らが望んでいる場所に行くことができると信じている。

「僕たちは、前向きでなければならない」三塁手のエイドリアン・ベルトレは語った。「今年は、僕たちにとってケガの年、本当にケガの多い年になっているし、グラウンドに戻ってくるために一生懸命練習した選手でさえケガをしている。そんなものだけど、僕たちは、ここに留まることや、それを嘆くことはできない」

「ケガに気をつけないといけないし、いま健康な人は、自分の仕事をして試合に勝たないとね」

参考:Star-Telegram