レッドソックスのキャッチャー、A.J.ピアジンスキーが、金曜夜のダルビッシュ有のほぼノーヒッターにユニークな見方を示すことができたのは、前回ダルビッシュが、8回2/3を無安打に抑えた時にキャッチャーを務めていたのが、ピアジンスキーだったからである。
 
2013年4月2日のヒューストンでダルビッシュが、完全試合まであと1アウトに迫った時、ピアジンスキーはレンジャーズにいた。金曜日のダルビッシュが、ノーヒッターまで再び1アウトまで迫った時、ピアジンスキーは、反対側にいた。現在の体勢になったメジャーリーグにおいて、9回に2度ノーヒッターを逃した事がある投手は、他にはデーブ・スティーブだけである。

金曜日のテキサスでは、J.P.アレンシビアが捕手を務めた。そしてピアジンスキーによれば、そのような歴史的な試合で球を受けることは、特別な経験である。

「ナーバスになるし、すこし興奮もする。だけど確かに楽しい」ピアジンスキーは語った。「ノーヒッターや完全試合は、狙ってできることではなくて、起こることだから。だから用意されているワールドシリーズに勝つのとは違うんだ。この様なことは、試合中に作っていくようなものだから。1日だけの経験であり、楽しいこと。こういうことのために、プレーしているんだ」

金曜日のダルビッシュのパフォーマンスについてピアジンスキーは、その3年目の日本人スター投手は、昨シーズンの典型的な彼よりもファストボールを多く投げていたと語った。それはピアジンスキーによれば、彼らがバッテリーを組んでいた時に、しばしば2人の間の論争の種になったことだった。

「たぶん彼は、もっとファストボールを投げる必要があるっていう誰かからのアドバイスを、ついに聞いたんじゃないかな。だって昨年の僕たちは、それを彼にしてもらおうとしたけど、彼は決してしなかったんだから。今晩の彼は、ファストボールをたくさん投げていたし、彼のファストボールには、自信がこもっていた。それを見ることができたのは良かった・・・。彼はカウントを有利にして、アウトを獲らなくてはならない時には、すべての武器を使っていた。彼に対してカウントを悪くすると、厳しい打席になる。彼には脱帽した。彼は、良い投球をしていた」

金曜日のダルビッシュの球速は、時に96マイルを記録して、そして正しい場所にファストボールを投げることに、ほとんど問題はなかった。

「彼は、投げたい時に95マイルを投げることができるから。彼がそれをコントロールできれば、打者は、考えなくてはならないことが増えるんだ。今晩、僕たちが見たのは、それだった」

完全試合を逃した時のダルビッシュは、ピアジンスキーを相手に投げていた。そしてヒューストンのマーウィン・ゴンザレスにセンター前ヒットを打たれたことで、歴史への挑戦は終わった。今回のそれは、守備シフトの間を抜けたデビッド・オルティスのライトへのシングルヒットだった。そして後になって考えたピアジンスキーはおそらく、他のレッドソックスの選手よりも、ダルビッシュに感情移入をしていた。

「背中を叩いて"良くやった"って言いたいね。近づけば、やり遂げたいことの1つだから。できなかった時には、少しがっかりしたり、意気消沈するよ。だけど結局は、そうなる運命じゃなかったってことだし、今晩は再び、そうなる運命じゃなかったんだ」

参考:MLB.com