ヤンガービス・ソラーテは、自責点にならない失点につながった守備エラーによって、黒田博樹に最初にダメージを与えた。次にショーン・ケリーが、8回にリードをふっ飛ばしたことで、黒田の勝利を台無しにした。
 
チームのお決まりのパターンによって黒田の好投が負けになる危機だったことは事実である。しかしブライアン・ロバーツの加入後初本塁打によってヤンキースは、火曜日の夜のエンゼルスタジアムに集まった40,106人の前で、エンゼルスに4対3で勝利した。

ツーアウトからアーネスト・フリエリが投じた球を、ロバーツはあまり深く考えていなかった。

「自分が何を待っていたのか、本当に分からない」初球のファストボールをライト側フェンスの向こう側まで運んだロバーツは語った。

「僕のアプローチは、それを見て、打つだけだから」

 それを少し難しくしていたのは、ロバーツが持っていた情報のすべてが、スコアボードから見たものだけだったことである。

「詳しいことは、知らなかった」と語ったロバーツは、5回にはシングルヒットで得点していた。「スコアボードをみたら95マイルだった。気合を入れなきゃって思ったよ」

7回2/3を投げて被安打5で自責点1だった黒田は、勝敗がつかないという結果以上の好投を見せた。そしてそのパフォーマンスは、3連敗中だったヤンキースの落ち着かない雰囲気を抑えるには十分だった。

「自分にとって一番良かったのは、チームが勝ったことです」黒田は語った。彼は8回ツーアウトからマイク・トラウトに三塁打を打たれた後に降板した。

クローザーのデビッド・ロバートソンを3アウトのため以上に使うのを避けたかったジョー・ジラルディは、月曜日の夜にアルバート・プホルスと対戦した時に退場となるまで34球を投げていたケリーを投入した。ケリーの最初の3球はボールで、その後、2ストライクとなった。レフト側に大きなファウルを打った後のプホルスは、レフト・センター間にタイムリーヒットを放ち、トラウトが得点したことで試合は3対3の同点になった。

「彼がどんなに良い打者か知っていますから」黒田はトラウトについて語った。彼は5回に、トラウトからスプリッターで空振りを奪っていた。「今日の試合の中で、これが一番のポイントだったと思います」

ロバートソンが、最後の3つのアウトを獲り、5セーブ目を挙げた。

過去3回の先発で黒田は、39歳という年齢が、もしかしたら彼の終りを告げているのかもしれないと思わせるのに十分なだけの悪い投球内容だった。それらの登板での彼は、16回1/3を投げて被安打が24、0勝2敗で防御率6.61だった。

つまり火曜日夜の登板では、悪い内容が許されなかったのだ。

ロバーツによれば、彼とデレク・ジーターは、試合前に外野で話しをした。

「僕たちは、どっちが先に本塁打を打つんだろうって、冗談を言っていたんだ。彼にプレッシャーを与えちゃったかな」

ジータが、ロバーツのホームランを見ていなかったのは、彼が打った時にダグアウトのトイレに入っていたからだった。

「見逃したんだけど、歓声が聞こえたよ」ジーターは、球場がヤンキースファンによって2日連続で埋めつくされていたことについて語った。「"あーっ"って言うのが聞こえて、その後に歓声が聞こえて、そしてダグアウトに戻ったら、空っぽだった」

スロースタートだったロバーツを、ジラルディは、使い過ぎているかもしれないと認めていた。過去4年間のボルチモアでケガと戦っていたその二塁手の打撃は、最近10打席で5安打と、好調の兆しを見せている。

しかし火曜日夜の本塁打ほど、大きなものはない。

参考:NYPOST.com