ボストン・レッドソックスのジョン・ファレル監督は、木曜日夜のヤンキース投手マイケル・ピネダの右手のひらに、松ヤニのようなものが付いているのに、4回までは注意を払わなかったと語った。

5回のマウンドに上ったピネダの手のひらは、ファレルによれば、きれいに拭き取られていた。従ってその監督は、審判団に注意を促すことができなかった。そして試合後のピネダは、それは泥であると説明した。
松ヤニ疑惑がかけられたマイケル・ピネダ
「誰も、何も言わなかったからね。レッドソックスは私たちに、注意を促さなかった。だから私たちが、それについてできることは何もない」責任審判のブライアン・オノーラは語った。

ファレルは、「念押しするけど、異物をつけるのは違反だ。だけど私たちがそれに気がついた時には、それはなくなっていた」と付け加えた。

ピネダは、ヤンキースがレッドソックスに4対1で勝利した試合で6回を投げて、被安打4、7奪三振の好投を見せた。試合後に彼は、手に松ヤニが付いていたと考えている人が何人かいると伝えられた。

「松ヤニは使わないよ。あれは泥。イニングの間に、手に汗をかきすぎたんだ」

そしてもし、ピネダが手のひらに松ヤニをつけていたとしても、多くのレッドソックスの選手たちは、それは問題にならないと考えていた。それには、ピネダが登板したヤンキースに4対1で負けて、そして昨年5月のトロントで、似たような言いがかりをつけられたクレイ・バックホルツも含まれている。その時、元投手のジャック・モリスを含むブルージェイズの放送席にいた人たちは、彼の腕に塗られた日焼け止めの上に、滑り止めのロジンが塗られているように見えると指摘した。

「それは違うんだけど、特に寒くて風が強い夜は、ボールをグリップするのは難しい」バックホルツは語った。「去年のトロントの場合は、僕が体中の使える所の全部にロジンとか水、日焼け止めとか何かを使っているって言っている人がいた。でも僕は、球をグリップさせる方を選ぶよ。グリップしないで、どこに行くのか分からない球で、相手を傷つけるくらいならね」

「(ピネダが)序盤に投げていたくらいハードな球は、誰も当てられたくないよ。頭の周りなんかは特にね。どの球団もそんなことは、望んでいないと思う。ボールに傷をつけるように、投げようと思っているのよりも、実際にもっとコントロールができるのであれば、それはある種の強みになるけど。でも僕が知っている限りでは、粘着性の物質で、そんな強みになるようなことはない。もしそれらが強みになるのなら、それは別の話だけどね」

松ヤニ疑惑のマイケル・ピネダの右手MLBルールの8.02には、投手は「ボールにいかなる異物もつけることは許されない」と記されている。そしてルール8.02(b)では、投手は「体や道具に、いかなる物質も」つけることは許されない。このセクション(b)の違反では、即座に試合から退場となり、加えて自動的に出場停止処分が下される。

昨シーズンのレッドソックスの投手で、体に異物を付けていると疑われた投手は、バックホルツだけではなかった。気温が7度の中で行われたワールドシリーズ第1戦では、投手のジョン・レスターが、グローブに何かの物質を付けているように見えた。しかしセントルイス・カージナルスは、それに異議を唱えなかった。

ピネダが手に何かをつけていると知らされたファレルは、5回にそれを探そうとした。

「私はその場所も知らされていたんだけど、彼の右手のひらは、きれいに見えた。そこが、その場所だったんだけどね」

ファレルは、投手がボールのグリップを良くするために何かを使うことは、通常はないと考えるかと聞かれた。

「寒い中でグリップさせる方法を探すことは、それが普段あり得ないとは言えない。投手は、グリップさせる方法を考える。だけど普通は、(ピネダほど)あからさまではない」

ピネダがボストン戦で次に投げる時は、より注意深く観察するのかと聞かれたファレルは「試合展開を見ていく」と語った。

ピネダは、5回に新人のエグザンダー・ボガーツにシングルヒットを打たれるまで、無安打に抑えていた。最終的に彼は、6回ツーアウトからのデビッド・オルティスの二塁打、7回の先頭打者ダニエル・ナバの本塁打を含む4安打を打たれた。彼は次の打者だったボガーツにレフト前ヒットを打たれて交代した。

オルティスは、ピネダの手に何か付いているとは見えず、もしそうであっても、それは大した問題ではないと語った。

「メジャーリーグの全員が、松ヤニを使っている。それは大したことではない」

出場しなかったベテランキャッチャーのデビッド・ロスは、その状況があったことさえ知らなかった。

「個人的に僕は、ボールが自分に向かってくるのかが知りたい。多くの投手たちは、寒い中でボールをグリップさせようとしている。僕はそれを、インチキだと思わない。そうは思わない人もいるだろうけど、僕は違う」

ピネダに三振とライナーでアウトだったキャッチャーのA.J.ピアジンスキーは、ピネダの手についていたものを問題にすることに興味がないとしている。

「本当に、それは思わなかった。僕には見えなかった。分からないけど、彼は良い投球をした。それだけ」

最後に、ヤンキースのジョー・ジラルディ監督はどう思っているのだろうか?

「それに関して私が話すことは、本当にないんだ。私が知っているすべてのことは、彼はとても良い投球をしたこと。そして彼が戻ってきたのを、私たちが喜んでいることだ」

参考:ESPN