その決定は、松坂大輔に「ショック」を与えた。

メッツは土曜日、ベテラン右腕の松坂を3Aラスベガスに送り、ローテーションには、健康の不安があるジェンリー・メヒアを加えた。
 
メヒアの右前腕が、レントゲン検査で問題がなかったという結果を受けてから約24時間後、メッツは彼を、金曜日に行われるレッズ戦の先発に組み入れた。もしメヒアが、その先発をするのに十分健康でない場合、あるいはジョン・ニースが、4月6日に故障者リストから復帰するのに十分な左肘の回復を見せなければ、松坂はすぐに、ローテーション入りするだろう。

しかし少なくとも今の松坂は、マイナーリーグである。土曜日のブルージェイズ戦で5回を無失点に抑えた彼のこの春の成績は、23回2/3を投げて防御率3.04、25奪三振だった。メッツは先週、松坂に100,000ドルの保有ボーナスを支払い、彼を3Aに送る権利を買い取っていいた。

「マイナーに行く可能性があるのは、ずっと分かっていましたから」松坂は通訳を通して語った。「だけどこの決定は、僕には確かにショックです」

この決定により驚いたかもしれないのは、この春に同じく好投を続けているメヒアかもしれなかった。スプリング・トレーニングでの彼は、13回2/3を投げて防御率2.70、13個の三振を奪っている。しかしメヒアは、金曜日に行われたブルージェイズ戦の5回にライアン・ゴインズのピッチャー返しを右前腕に受け、そして右足の親指も痛めている。彼をローテーションに入れるという決定を受けてメヒアは「とても嬉しい」と語った。

メッツのサンディ・アルダーソンGMは土曜日、金曜日のレッズ戦で登板するのにメヒアが十分な状態でない場合、彼と入れ替わる第1候補は、松坂であることを認めている。そしてアルダーソンはまた、メッツはニースの健康が完全に回復するのかを待っており、メヒアがその場所ですんなりと先発するのは分からないことを示唆した。

対照的にテリー・コリンズ監督は、 メヒアをシーズン半ばまでローテーションに残すシナリオも考えていると語った。その時点でメッツは、イニング制限をかけるために、彼をリリーフにコンバートするのである。

「彼がどのように投げるのか、彼をどうやって健康に保つのかについて、私はたくさんのことを要求されると思う。彼がローテーションに入れば、100イニング程度までなら投げることができると思う。それは、真夏の頃になる。もしその時に私たちが、彼のイニングは制限に達したと考えれば、その時に他の若手の準備ができていれば良いと思っている」

松坂はいろいろな意味で、その「若手」の1人ではない。しかしメヒアとニースに健康の問題が残っている限り、もし来週ではなくても4月の終りまでには、松坂がメッツに戻ってくるチャンスがあると考えるのは合理的である。

「彼が嬉しいはずはない。それは当然だ。彼は、この決定が間違えていると感じていると思うし、これまでの登板内容を考えれば、それは確かに理解できる。だけど彼にも話したように、これから数日間の私たちには、何が起こるのか分からない。彼はそれに備えておいたほうが良いと思うし、彼はそうしてくれると思っている」

参考:MLB.com