メッツは、先発5番手候補のその投手に対する決断の時を迎えていた。チームは今日の午前中に、ジェンリー・メヒアと共にそのスポットの候補者である松坂大輔の扱いを決断しなくてはならなかった。

彼らができたことは、彼にメジャーリーグ・ロスターを与えて事実上その仕事を与えること、彼との契約を解除すること、そして100,000ドルの保有ボーナスを支払って、マイナーリーグ契約で彼をキープしておくことだった。

そしてメッツは、それらの選択肢の中から、最後の1つを選んだ。松坂にお金を支払うことで、先発5番手の決定を土曜日まで引き伸ばす決断をしたのだ。そうした理由の1つには、ジョン・ニースの状態の不透明さがある。

今週末に行われるメッツのスプリング・トレーニング最後の2試合、モントリオールで行われるブルージェイズ戦では、金曜日にメヒア、土曜日に松坂の先発が予定されている。

「その競争は、まだ続いている」メッツのサンディ・アルダーソンGMは語った。「それは、私たちが今日できなかった最終決断が、特にこれらの2試合で決まるということは意味しない」

「だけど私たちは今日までに、ダイスケの権利を保持することを決めなくてはならなかったから、それをした。週末の成り行きを見守りたいと思う。うちがダイスケを欲しいことは、確実なんだ。それを確実にするためには、今日彼をチームに加えて、事実上、先発5番手を彼に与えるか、あるいは100,000ドルを支払うのかのいずれかをする必要があったから、お金で行くことにした」

その決断を複雑にしているのは、ニースの状況である。彼が開幕を故障者リストで迎えるのは、スプリング・トレーニングで2度の軽い遅れがあったことで、投球数を増やして、肩を作る必要があるからだ。ニースの復帰は4月6日を計画しているが、その予定が決定的だと言えないのは、この春に彼がケガをしていることにある。

そしてもしニースがその日に復帰できないとなると、ローテーションを埋めるためにメッツには、2人の投手が必要になる。

「いくつかの、違う要素がそこにはあるんだ。だけど6日にジョナサンが投げる準備ができないと、私たちが考えているわけではない。でももし6日に投げることができないのなら、私たちにダイスケとメヒアの2人がいることは、良いことになる。いずれにしても、私たちは最終的に決めなくてはならないし、その決断は、土曜日にすることになるだろうね」

松坂には、より実績がある一方で、キャリアをプロスペクトとして過ごしてきたメヒアは、ケガがちでありながらも魅力的である。まだ24歳の彼は、すでにトミー・ジョン手術を受けており、昨シーズンはほとんどを、肘のケガで休んでいた。しかし昨シーズン投げた時のメヒアは、27.1イニングで防御率2.30、27の三振を奪い、与えた四球はわずかに4つと非常に優れていた。

彼はシーズンで108回2/3以上を投げたことがなく、今シーズンの彼がどれくらい投げることができるのかの疑問は、メッツに残っている。

「彼が200イニング前後を投げると、私たちが期待できるとは思わない。同時に、今年の彼が120から125程度を投げることができないのなら、来年も200は投げることができないだろう。彼は、周りに元気を与える人間だし、明るい見込みもたくさんある。限られた中だけど、昨年の彼は本当に素晴らしい投球をしたし、伸びしろもたくさんある。でも他に、ケガや他の障害のたくさんの可能性があることも事実なんだ」

「私たちは、彼に投げさせて、どうなるのかを見たいと思っている。私たちは、彼にポテンシャルがあると思っているし、もしこれまでの腕の問題が終わっていれば、彼はうちの特別な投手になる」

もしメジャーリーグのローテーションに入らなければ、メヒアは3Aで開幕する可能性が高くなる。今日のアルダーソンによれば、彼は以前に務めていたリリーバーをすることを歓迎していない。そしてメッツは、すでに不安な右肘を、ブルペンで使うことを心配している。

メヒアと松坂の2人には先発が残っているが、アルダーソンによれば、彼らが決断を下す時に、その結果が唯一の要素ではない。

「私は、本当にそうしたくないんだ。前にも言っているけど、金曜日と土曜日に起こることが、必ずしも決定的なものにはならない」

「私たちは、正しい選手を選びたいんだ。その時にベストな投球をする選手ではなく、私たちが90勝する最大のチャンスを与えてくれる選手をね」

参考: I don’t really want to get into the competition By Mike Vorkunov/The Star-Ledger