ジェンリー・メヒアは、今年のスプリング・トレーニングで、できることのすべてをやってきた。それでも彼の行き先は、最終的にラスベガスになるのかもしれない。24歳の彼は、シーズンオフに肘のクリーニング手術を受けた後、他の選手よりも早い1月5日にフロリダ入りした。そして今春、良い投球を続けてきた彼は、まだオーディションが続いていたかも知れない日曜日を、最高の先発で終わらせることができた。
 
しかし松坂大輔をロスターに入れる、契約を解除する、あるいは100,000ドルを支払ってマイナーリーグ契約を結び直すという決断のデッドラインが火曜日に迫るメッツから、メヒアは先発5番手入れないことへの疑問に対する納得できる答えを、おそらくもらっていないだろう。

球団内の何人かから、松坂がキャンプにおいて先発5番手をつかむ最有力候補と見られていたのは、2013年シーズン終盤のメッツで、力強い投球を見せていたからである。サンディ・アルダーソンGMによれは、彼らはDice-Kをマイナーに送ることはできるが、5月30日までにメジャーリーグに昇格させなければ、彼の方から契約を解除できる。

そして火曜日の決断は、Dice-Kの未来だけはなく、ムヒカの未来も左右するものになる。

メッツは、先発5番手についての会議を週に3回以上行ってきて、それでもまだ、意見をまとめることができていない。日曜日にメッツは、キャリア初のリリーフ登板をさせるために、ジョン・ラナンをブルペンから起用したことで、それはムヒカとDice-Kの争いであることが確実になった。

ムヒカにとっては、昨シーズンのほとんどを欠場することになった肘の骨棘(こつきょく)を含む故障歴と、投球回数が限定される可能性があることが、否定的な意見となっている。

「彼をローテーションに入れたとして、彼が5回登板して、それでも彼はイニングを投げることができるだろうか?」テリー・コリンズは、懸念を示した。「それらのことは、もちろん考えなくてはならない。それが、決断に関係する」

つまりそれは、メヒアがメジャーリーグの打者からアウトを取れるのかが問題なのではない。彼はすでに、それを証明している。日曜日の彼は5イニングを投げて、ナショナルズを2安打1得点に抑えた。メヒアはトラディション・フィールドでメッツが3対1で勝利したその試合で、6つの三振を奪い、与えた四球は1つだった。

「僕のベストだったと思っている」メヒアは語った。「ベストなスプリング・トレーニングを送ったと思う。ケガもなかったし、そのことについて満足している。この後は、彼ら次第だ」

しかし彼はメッツに、これまでの彼が、いかに壊れやすかったのかも思い出させた。メヒアは右足の親指を痛めていて、日曜日の5回には、それが彼に痛みをもたらしていた。

「彼の能力は、私たちは分かっている。彼はできることを、私たちに証明したから」コリンズは語った。

「今日の彼は、(足に)問題を抱えていた。それが明日、どうなっているのかを見てみる」

メヒアは、2011年にはトミー・ジョン手術、昨シーズンは骨棘があった。そして2013年の彼が、わずかに5回しか先発できなかったのは、肘に痛みがあったからである。

昨シーズンのメヒアが50イニングしか投げていないことを考えれば、今年は100イニング以下に厳密に管理するというのが、常識的な見方である。ほとんどの若手投手よりも経験が豊富なメヒアは、多少の融通が利くかもしれないが、それでも彼は、シーズンで109イニング以上投げた経験はない。

アルダーソンは、今シーズンのメヒアの役割について、それは決定的な要素ではないと考えている。

「その問題については、計算に入れておかなくてはならない。それが決定的であるとは考えていないけど、私たちの心の隅に入れておかなくてはならない問題ではある」

左腕のジョン・ニースが、痛めた肘にコルチゾン注射を受けて、4月6日に投げることができるのかが不透明な中で、メヒアとラナン、そしてDice-Kの好調は、現在の安心材料である。

「私たちには、そのスポットに対する選択肢がたくさんあって本当にラッキーだ。ジョン・ニースは、確実にいつ戻ってこられるのかは分からない。うちには、決断を伸ばしている選手が2人いる。うちは1つではなく、おそらく2つの枠が空いている」コリンズは語った。

参考記事:Decision on Mets' Daisuke Matsuzaka, Jenrry Mejia down to wire BY KRISTIE ACKERT NEW YORK DAILY NEWS