田中将大は、メジャーリーグ1年目のシーズンの中で、たくさんの「初めて」を経験するだろう。5対4でツインズに勝利した土曜日午後の彼は、この春初めてのピンチを迎え、そして切り抜けた。
 
初回の田中は、ブライアン・ドーザーに二塁打を許し、彼はカート・スズキの内野ゴロの間にサードへ進み、そしてジョー・マウアーの内野ゴロで得点した。

2回を三者凡退で抑えた田中は、3回にピンチを迎えた。三振ゲッツー(ヤンキースのチャレンジが成功した)の後、ドーザーはシングルヒット、スズキが三塁手のスコット・サイズモアのエラーで出塁し、そして田中がマウアーに四球を与えて満塁になった。しかし続いたジョシュ・ウィリンガムは、レフト側のウォーニングトラックまで届く大きなレフトフライを打ち上げ、それをゼラス・ウィーラーがキャッチして、ピンチを切り抜けた。

そして4回と5回を順調に終わらせた田中は、6回に2点を失った。先頭打者だったスズキは、シングルヒットで出塁したが、次のマウアーはカッターで三振に獲った。しかしその後、ウィリンガムに死球を与え、ウィリンガムは、代走のアレックス・プレスリーと交代した。そしてジェイソン・クベルがライト側へ二塁打を放ち、スズキが得点。プレスリーはその間に3塁へ進み、トレバー・プラウフのサードゴロの間に得点した。

田中が降板したのは92球目を投げたあとで、彼は5回2/3を投げて被安打5、与四球1、与死球1、6奪三振だった。失点は、彼の過去3回(2先発)の登板の合計よりも多かったが、グレープフルーツリーグ初勝利を彼に与えるには、十分な内容だった。

「今日は、良いイニングと悪いイニングがはっきりしていました。ファーストストライクがたくさん獲れたイニングは、良かったと思います。だけど失点したイニングでは、逆でした。ボールが先行していました」田中は今日の登板について、通訳のシンゴ・ホリエを通じて語った。

しかしながらジョー・ジラルディ監督は、開幕戦でシカゴの左腕クリス・セールと対戦するのに近いツインズ打線を相手に、彼なりの方法でピンチを切り抜けた田中を見ることができて喜んでいた。

「彼は良かったよ。私には、彼がよりシャープだった様に見えていた。最初の3イニングは、少しコントロールに苦労していたけど、4回と5回は、それが戻っていた。6回は失点したけどね。だけど全体的に私は、満足している。今日の彼は最高の状態ではなかったと思うけど、彼らに好きにさせなかったからね」

「なぜそれが見たいのかというと、登板するすべてで、最高の状態ということはないからだ。だからそんな時でも、それを終わらせる方法を持っていなければならないんだ。彼は今日、それをした。それは良かった」

ツインズのロン・ガーデンハイアー監督は、田中に強い印象を受けた。

「見ていて楽しかったね。ボールが、良く動いていた。うちの打者たちは、ボールの動きが素晴らしいって言っていたよ。スプリッター、それ以外も全部、チェンジアップ、とても鋭く落ちていた。スライダーも良い物を持っているね。騙されるよ。彼は活躍するだろうね、私たちの全員が、考えていた通りに。もし彼の調子が良くなかったのだとしても、それが彼に大きな影響を与えていたとは思わない。少しだけど彼と対戦して、彼がどんな球を投げるのか見るチャンスがあったことは、うちの選手たちも楽しんだと思う。彼は良い投手だ」

キャッチャーのフランシスコ・セルベリは、登板中の田中から、さらに少しのことをを学ぶことができた。

「彼が何をできるのかが、今は分かっている。彼は、良い投手だしね。シーズン中の彼は、もっと積極的になると思う。だってニューヨークには、50,000人も集まるんだから」

「僕は、どんなカウントで、どんな球でも要求できると思う。彼は、それができるしね。いくつかのカウントで、僕はインサイドに投げさせたかった。それは僕たちが、前に話していたことだから。そして彼は素晴らしかった。ボールを受けて、彼が"よし"って言って、あとはそれを繰り返すだけ」

「彼は良かった。右打者に対して、内角にファストボールを投げるというようなことを練習していたし、それは素晴らしかったと思う。トラブルになった時の彼は、少し余分に気合を入れていた。彼は全部の球を、とてもうまくコントロールできる」

満塁でウィリンガムに打たれたウォーニングトラックまで届く大きなフライも、良い経験になった。

「内角へのツーシームが、少し高めに入った。ツーシームが低めに行かないときは、問題になる。だけどアウトになったし。次は、もう少し低めにしないとね」

今年のスプリング・トレーニングの田中は、これまでに4回の登板で15イニングを投げ、被安打12、5失点、16奪三振を記録している。彼の防御率は3.00だ。

「ここまであまり打たれていないのは、運がよいんだと思っています。自分の投球を、ここまで持ってくることができたのは、嬉しく思っています」田中は語った。

この春にジラルディが期待している状態に、彼は近づいている。

「私が考えていた状態に、とても近くなっている。10月に彼のビデオを見て、彼を学んで、彼がしてきたことを見ているけど、私が考えていた状態にとても近い。彼は投げ方を知っている。彼はストライクを獲るスプリットと空振りを奪うスプリットを持っているし、ファストボールも押したり引いたりできる。それを沈めることもできる。彼は、投球を理解しているんだ。彼はランナーを進めない。彼は成功するために必要な、すべてのことをやっている」

田中は、スプリング・トレーニングではあと1回の登板になる予定で、それは疲れを残さないためである。しかし彼は、初めてのメジャーリーグ・シーズンを始める準備ができている。

「登板しても、そこでやりたいことが、できるようになっていると思います」田中は言った。「そして、良い結果を残せると思います」

参考記事:Tanaka gains valuable experience vs. Twins By Maureen Mullen / Special to MLB.com