スプリング・トレーニングにおいて、2年連続で首を痛めたレンジャーズのダルビッシュ有投手が、先発を予定していた金曜日のマイナーリーグの試合を回避した。

ダルビッシュによれば、今回の首の痛みは昨年ほどひどいものではなく、3月31日にフィリーズと対戦する開幕戦の先発には影響がないとしている。ダルビッシュは、2日前に「寝違えた」のが原因で、昨シーズン終盤に発生した腰の問題とは関係ないと説明した。

「あと2,3日あれば、良くなると思いますから、次の登板はできると思います」ダルビッシュは語った。

「もし選手が、なにか間違えたことを言っていて、それで彼を登板させてしまったら、何かが起こってしまう。それは、あらかじめ避けなければならないことなんだ。そういうわけで、用心することに越したことはない。私たちは、彼を正しく取り扱わなければならない」ロン・ワシントン監督は、登板を避けた理由をこの様に説明した。

ダルビッシュは、金曜日に90球〜100球を投げ、その後、水曜日のマリナーズ戦かマイナーリーグの試合で、スプリング・トレーニング最後の登板として60球を投げる予定だった。レンジャーズとしては、彼が開幕戦で100球を投げる準備を整えることを望んでいる。

「スプリング・トレーニングでやりたいと思っていたことのほとんどは、もうできています。このことは、特に大きな影響があるとは思いません」今後の影響について、ダルビッシュは語った。

ダルビッシュが、マイナーリーグの試合での登板が予定されていたことで、タナー・シェッパーズは、カクタスリーグのブルワーズ戦で先発することができた。レンジャーズは、シェッパーズをローテーションに入れる可能性を探っている。

今春のダルビッシュは、4回の先発で14回2/3を投げて、2勝0敗、防御率3.68、被安打14、与四球4、8奪三振を記録している。

「彼には、良いスプリング・トレーニングになっている。彼はいくつかのことに取り組んでいるし、それはとてもうまく行っている。自分の能力を高めるチャンスとして、それを使っている。開幕戦に向けて、準備ができるだろう」

昨年も首を痛めたダルビッシュは、3月11日〜23日まで軽い調整を行った。しかしスプリング・トレーニングが終わるまでには2度先発し、マット・ハリソンに続くローテーション2番手としてシーズン開幕を迎えた。ダルビッシュはレギュラーシーズン最初の先発で、アストロズを相手に完全試合まであと1アウトに迫り、5月16日までの最初の9先発で7勝1敗、防御率2.98だった。最終的に彼は、13勝9敗、防御率2.83、メジャーリーグトップの277奪三振でシーズンを終えた。

レンジャーズは、開幕戦ロスターに予定している選手のうちの3選手が休んでいる。脇腹を痛めている指名打者のミッチ・モアランドは、打撃練習を再開しており、早ければ日曜日にも復帰する。ショートのエルビス・アンドロスは、肘の痛みが消えず、医師の診断を受ける予定だ。彼は今週初めにMRIを受けたが、骨折などの問題は見つからなかった。レフトのチュ・シンスもまた、左肘に痛みを感じており、指名打者としての出場に留まっている。

参考記事:Darvish scratched from start in Minors game By T.R. Sullivan / MLB.com