ほとんどの監督は、スプリング・トレーニングの内容や結果だけで、ロスタースポットを決めるのではないと言う。過去の実績も、そこには入ってくる。松坂大輔は、実績がある。ジョン・ラナンも然りである。したがって2人は、メッツ・ローテーションの5番目争いで、ジェンリー・メヒア にアドバンテージを持っている。テリー・コリンズは日曜日、メッツがオープン戦の3試合で3敗目を喫した試合で、松坂が2イニングを好投したのを見たあとに、同じことを発言した。

決定していることは、何もない。とコリンズは言った。彼によれば、3人の中で一番若いメヒアが不利だとかということはない。しかしその監督は、めったに起こらないことだが、もしすべての要素がイコールならば、5人目はベテランの1人になる可能性が高く、そしてメヒアは、ロングリリーフに配置されるだろうと言った。

そのシナリオにおけるメッツの考え方は、より年上の投手のいずれかをブルペンに回すことよりも、メヒアをそうしたほうが彼にメリットがあり、腕の強さを鍛えることもできる。メジャーリーグのブルペンは、成長の場としても使われる。

数十年に渡って監督と投手コーチは、ブルペン配置を若い投手の肩を強くするためと、試合の感覚を養える定期的に投げることができる場所として使っている。近年のチームは、ロングリリーフの役目をベテランに与えるようになっており、2006年のメッツはダレン・オリバーが、大きく貢献した。

松坂は、これまでの2回の登板で、コリンズとダン・ワーゼン投手コーチに良い印象を与えているようだ。1回は先週の紅白戦、もう1回はカージナルスに7対1で負けた日曜日の試合で先発した2イニングだ。松坂は初回に2本のヒットを打たれて1点を失ったが、2回には順調にアウトを重ねた。彼は26球を投げ、与四球ゼロで、1奪三振だった。彼はその後、ブルペンでさらに16球を投げた。 

日曜日の彼の効率的な投球は、昨シーズンの最後の3先発で、松坂が素晴らしい投球をしていたことを監督に思い出させた。その実績は、コリンズの表現によれば、「昨年の登板やそれ以前の登板は、もしすべてが順調であれば、期待できるということだ」

監督はローテーションに、ある程度の確実性を望むものである。現時点でコリンズは、メヒアよりも、ラナンか松坂から、それを得たいと考えている様子である。

参考記事:Dice-K, Lannan favorites for fifth spot in rotation By Marty Noble / MLB.com