出資者と投資を受けた人物が、プロセスを違う角度から見ている。

ヤンキースから155百万ドルを受け取った田中将大は、できるだけ早くオープン戦で投げることを望んでいる。
その金額にポスティング・フィーの20百万ドルを加えて支払ったヤンキースは、同じユニフォームを着た選手以外の打者と田中をいつ対戦させるのかを決めていない。

「試合で投げる準備は、できていると思います」月曜日の午前中にジョージ・M・スタインブレナー球場の第2グラウンドで行われた打撃練習で35球を投じた田中は言った。

それは田中の2度目の打撃練習への登板で、豊富な持ち球を見せる機会となった。

ジョー・ジラルディは、木曜日にGMSフィールドで行われるパイレーツ戦に田中を先発させることもできたが、そうするつもりはない。YESによって中継されるヤンキースの最初のオープン戦でボールを手にするのは、デビッド・フェルプスだ。

「彼が最初の週に投げるって、断言はできない」ジラルディは言った。「ラリー(・ロスチャイルド投手コーチ)がスケジュールを組んでいて、彼はまだその最中だ。選手がもう一度、打撃練習で投げたいのか、その先に進む準備ができているのかを見極めている」

1周間に1回の登板から5日毎の登板に慣れるために、オープン戦の間の登板間隔が広くなるかもしれない田中は、ヤンキースがどのような計画を持っていても、それを尊重すると発言した。

「僕は、監督に言われたとおりにするだけです」田中は言った。

エースのCC・サバシアと黒田博樹が、田中の前にマウンドに上ったが、田中ほどの注目は集めなかった。田中はそのセッションでファストボール、スライダー、カーブボール、そしてスプリッターを披露し、多くの人たちに良い印象を与えた。

「メジャーリーグの打者と対戦した時に、彼がどうするのか、どうやって攻めるのかを見てみたいよね」ジラルディは言った。「彼の仕上がり具合に満足しているし、彼はやり過ぎないようにしている。私たちが望んでいることに、彼が合わせているんだと思う」

ジラルディは、田中のコントロールに印象を受けた。田中と対戦したスコット・サイズモアとキャッチャーのフランシスコ・セルベリは、サイズモアが、そのスプリット・フィンガード・ファストボールがまだ本調子ではないと言ったとしても、監督の意見に同意している。

「何球かコントロールミスがありましたけど、全体的には良かったと思います」田中は言った。

 ジラルディは、田中のチェンジアップをビデオで見たことがあるが、生では見たことがないと言った。しかし他のすべては、お披露目済みである。

「指がもう1本必要だ。(サインを出すために)グローブを外さないと。でも素晴らしいよ。毎日、良くなって来ていると思う」セルベリは言った。

そして田中を試合で見る日も、そう遠くない。

参考記事:Yankees, Tanaka disagree on spring premiere date By George A. King III NYPOST.com