黒田博樹は、この冬ふたたび、真剣に引退を考えた。そしてこれまで以上に、気持ちがその方向に傾いたと言った。しかしアンディ・ペティットとマリアノ・リベラが、その右腕をもう1シーズン、グラウンドに引き戻した。
「アンディとマリアノがいなくなったけど、僕はアンディよりは1年若いし、マリアノよりは数年若いんだよね」 黒田は、通訳を通して語った。「それらのことが、僕をもう1年って後押ししたんだと思う」

2月に39歳になった黒田は、年齢の問題は、心のなかにある大きなことだと言った。彼は特に、昨シーズン41歳ながら、ヤンキースで185回1/3を投げたペティットから影響を受けている。

「僕より年上の投手が、1年間ローテーションを守って投げているのを見たのは、大きな励みになった」黒田は言った。「彼は辞めたけど、僕には本当に驚きだった。彼の存在っていうのは、僕には本当に大きかった」

ジョージ・M・スタインブレナー球場で隣同士のロッカーだった黒田とペティットは、違う腕で投げるという事実がありながら、言葉の壁を乗り越えて友情を育んだ。 

彼らは頻繁に、投球のいろいろなことや打者に対するアプローチについて議論を交わし、「クラブハウスに彼の姿がないことは、寂しいこと」だと黒田は述べた。

黒田は昨シーズンのほとんどで、ヤンキースのベスト投手だった。彼は最初の24先発で11勝7敗、防御率2.33だったが、8月17日以降の8先発では0勝6敗、防御率6.56だった。

「理由が分かっていれば、最後の6週間はそうならなかった」黒田は言った。「同じ投球ができているというイメージはあったけど、投球の質が、少し落ちていたんでしょう」

ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は、チームがプレーオフを争う中で、黒田を酷使しすぎたのかもしれないと認めている。黒田は過去3シーズンのすべてで、200イニング以上を投げたことを誇りに思っているが、シーズンが終わるまで調子を保つことが、よる大切であることを理解していると言った。

「3年連続で、200イニングを投げてきたから」彼は言った。「個人的には、それは大きなモチベーションになっている。確かにそれは成し遂げたいけど、同時にこれはチームスポーツだから、チームのためになることなら何でも、僕はしたいと思っている」

松井がヤンキースのキャンプにやって来た



デレク・ジーターのお気に入りのチームメイトの1人が到着したのは、そのヤンキースのキャプテンが、最後のスプリング・トレーニングを始めた時だった。松井秀喜は木曜日、ピンストライプを身につけて、ジョージ・M・スタインブレナー球場で行われたチームの練習を見て廻った。

39歳の松井は、これからの2週間、特別ゲストインストラクターとしてヤンキースに滞在する。もう一人のジーターの親友であるホルヘ・ポサダは、キャンプの後半に到着する。

「(松井を)少ししか見ていないんだ。だから彼を見つけて、もう少し話したいね」ジーターは言った。「早くに彼と会ったんだけど、望んでいたほど話せなかったんだ。コーチや特別ゲストインストラクターになってやってくる元チームメイトが、毎年増えている感じだね」

ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は、松井がキャンプに来たことは、メジャーリーグで初めてのスプリング・トレーニングを経験している25歳の右腕、田中将大のためになると言った。

「彼はニューヨークについて、話してくれる」ジラルディは言った。「ニューヨークでの豊富な経験や、そこがどんなに素晴らしいところか、打者として彼が経験した適応のことを話してくれると思う。投手が打者に話しをするとき、あるいはその逆でも、そこから学ぶことはできる。彼らは相手のことを考えているんだから」

参考記事:Pettitte, Mo inspire Kuroda to nix retirement plans By Bryan Hoch / MLB.com