マサヒロ・タナカの契約交渉の旅が、米国で始まった。彼の予定に詳しい関係者は、これから数日間で数チームと合う予定であると語った。

タナカと代理人のケイシー・クローズは、締め切りである1月24日午後5時までにチームと契約を結び、健康診断を終了させる必要がある。

日本での昨シーズンに24勝0敗、防御率1.27を記録したその右腕は、多くの人が先発ローテーションの上位になると見ている。25歳のタナカと契約するメジャーリーグ・チームは、楽天ゴールデンイーグルスに20百万ドルのポスティング・フィーを支払うことになる。

ある関係者によれば、MLBチームの3分の1以上がタナカに興味を持っており、その契約は6年100百万ドル前後になると予想される。彼に興味を持つチームは、ニューヨーク・ヤンキース、ボストン・レッドソックス、ロサンゼルス・ドジャース、ロサンゼルス・エンゼルス、シカゴ・カブス、シカゴ・ホワイトソックス、シアトル・マリナーズ、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、テキサス・レンジャーズ、フィラデルフィア・フィリーズ、オークランド・アスレチックス、そしてヒューストン・アストロズである。

タナカは、まず初めにカブス、そしてホワイトソックスと面会すると報じられている。

どの街でプレーをしたいのかについて、タナカ自身が考えている段階であると、ドジャースのネッド・コレッティGMは水曜日に語った。

「彼がポスティングされるって発表されて、ケイシーが彼の代理人だって発表された時に、すぐにケイシーと話をしたんだ」コレッティは言った。「ケイシーと私は、長い付き合いだからね。彼らは、状況を探っている状態だ。それぞれの都市やチーム、マーケット、それぞれのチームがこの先どうなるのかについて学ぼうとしている」

「これは、選手にとっても大きな決断だからね。まぁ、そんな様な話をしたし、これから先にどうなるのかを見ていくよ」

ドジャースには潤沢な資金があるが、クローズが代理人を務めるナショナル・リーグ・サイヤング賞投手のクレイトン・カーショーは、2014年シーズン後にフリーエージェントになる予定だ。

シーズンオフが始まって以降、ヤンキースがタナカの獲得に強く動く計画であると、複数の情報源が話していた。CC・サバシアとヒロキ・クロダがトップにいるローテーションに、若い先発投手が必要なことが現実だからである。彼らの次には、イバン・ノバが3番手候補で、4番手と5番手は不透明だ。マイケル・ピネダ、デビッド・フェルプス、アダム・ウォーレン、そしれビダル・ヌノが、5番手争いをすると予想される。

もしヤンキースがタナカとの契約を逃した時に、彼らが他の先発投手の獲得に動くのかも不透明だ。彼らは他のトップクラスのフリーエージェント先発投手には、現在の価格では興味を示していないからである。マット・ガーザ、アーヴィン・サンタナ、そしてウバルド・ヒメネスは、まだ契約していない。必要な補強をするために、外野手のブレッド・ガードナーのトレードの可能性も再び浮上するだろう。

ロビンソン・カノの時の様にマリナーズは、ヤンキースのもっとも手強いタナカの競争相手だ。フェリックス・ヘルナンデスとヒサシ・イワクマがローテーションのトップにいるマリナーズは、アメリカンリーグ西地区で優勝争いをするためにさらに先発投手が必要である。そしてイワクマとタナカは、楽天でチームメイトだった。 

参考記事:Masahiro Tanaka to meet with teams By Andrew Marchand | ESPNNewYork.com