A-Rodがいなくなり、ゴジラがやって来た!

元ヤンキース選手で2009年ワールドシリーズMVPのヒデキ・マツイは、スクリーン上で元チームメイトのアレックス・ロドリゲスのピンチヒッターになることで、新年の1週間を過ごした。それはA-Rodのシーンが、お蔵入りとなったことによるものだった。私たちは、ラウル・イバニェスがその役目をすると思い込んでいた。

ロドリゲスが、バイオジェネシスのドーピング・スキャンダルに関与しているとして211試合の出場停止処分になったのは、8月5日のことだった。その時すでにロドリゲスは、アニメーション映画"Henry & Me,"に、彼自身のアニメのキャラクターの声役で協力していた。しかしその映画のプロデューサーは、ロドリゲスに集まるネガティブな注目を懸念して、すぐにプランBの作成に取り掛かった。それがマツイの出演だった。

「彼は最高の仕事をしてくれた」映画のエグゼクティブ・プロデューサーであるレイ・ネグロンは、マツイの声優の仕事について言った。「マツイの出演は、映画の素晴らしい宣伝になるだろうね」

その映画は、ネグロンの児童書が原作になっており、ジャックという子供のガン患者の物語である。主人公の少年はその病気と闘いながら、現在や過去のたくさんのヤンキースの伝説の選手や、現在のオーナであるジョージ・スタインブレナーと出会う。しかし映画の鍵となるシーンの重要人物だったアニメのA-Rodは、いまゴジラになった。

ボンバーズのスペシャル・アシスタントであるネグロンは、マツイはこの仕事で場外ホームランを放ったと語った。そして今もマツイは、1年のほとんどをニューヨークで過ごしており、タイムズ・スクエアにあるスタジオへ来るのは、難しいことではなかった。

「2009年のワールドシリーズのMVPのことを覚えているだろ」ネグロンは言う。「彼は、みんなが考えているよりも、上手に英語を話すよ。それに彼はとても熱心で、エネルギッシュだった」

ロドリゲスのキャラクターは、それでもまだ、映画のいくつかのシーンに登場する。そしてネグロンは、マツイとロドリゲスが入れ替わってから、彼とは話をしていない。

「彼は、大きな問題を抱えているから」ネグロンは、間もなく出ると思われるドーピングに対する出場停止のロドリゲスの不服申立ての判決に触れた。しかしネグロンは、1月16日に予定されている映画の発表に、ロドリゲスが参加してくれると期待している。

A-Rodがいなくなる前から、その映画の評判は上々だったとネグロンは言った。

「この映画は、たくさんの子供たちやたくさんの人たちを勇気づけるだろう」ネグロンは言う。「アレックス・ロドリゲスの状況が、映画のメッセージに影響を与えてしまうのは良くないことだ。ヒデキがこんなに素晴らしいって知っていたら、初めから彼を起用していただろう。彼はゴジラの伝説を、さらに大きくしたんだ」

ネグロンは、映画の権利を売ったお金をブロンクス・ボーイズ・アンド・ガールズクラブに寄付しており、この先の“Henry & Me”のDVDとダウンロードの収益は、俳優のリチャード・ギアやチャズ・パルミンテリ、そして歌手でソングライターのシンディ・ローパーら映画の出資者が主催するチャリティーに寄付する予定だ。

参考記事:Sorry Alex Rodriguez, this movie is now in Godz (Hideki Matsui's) hands By Christian Red , Justin Tasch AND Eric Barrow / NEW YORK DAILY NEWS