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ヒロキ・クロダは2014年に、ただ投げるだけを目標にしているのではない。そしてブライアン・キャッシュマンGMによればその右腕は、ヤンキースでの3年目に興味を示している。

「彼は、戻ってくることを望んでいる」キャッシュマンは木曜日、ヤンキースタジアムで語った。「彼は投げるだろうけど、それがここなのか日本なのか、それともここ(米国)のどこかなのか、私はまだ知らない。すべての兆候が、彼がヤンキースに戻ってくることに確かに興味があるということを示している。兆候だから、保証はないけど」

ヤンキースが、キャッチャーのブライアン・マッキャンをメディアに紹介したあと、共同経営者のハル・スタインブレナーは、今シーズンオフのチームの現在の優先事項がクロダであることに言及した。 

「私たちは今、素晴らしいキャッチャーを加えた」スタインブレナーは語った。「もっと打者が必要なことは分かっている。今年はそれが、ある程度の私たちのアキレス腱だった。ケガのことは言うまでもない」

「私たちには打力が必要だけど、クロダとも契約していない。彼はまだ、どことも契約していない。他にも投手は残っている。投手の補強は終わっていないし、両方とも確かに必要だ。打者も1,2人必要だ」

ヤンキースは数週間前にクロダにオファーをしてあり、その返事待ちである。それは1年15百万ドル前後と言われており、今シーズンと同じものである。1年契約を好むクロダは、32先発で11勝13敗、防御率3.31だった。

「うちには先発投手が必要で、クロダにいて欲しいと思っている」キャッシュマンは言った。「彼の代理人のスティーブ・ヒリヤードと絶えず話をしている。良い関係を築けているし、これまでのところ健康的な話し合いだ。彼が戻ってきたいと思っていると私は信じているし、そうなるように努力しているけど、それ以上のことはなにもない」

クロダが戻ってくることは、キャッシュマンが言うローテーションに400イニング以上を加えることに近づくことになる。クロダは過去3年で、2012年の1年目のヤンキースでキャリアハイの219回2/3を含む、200イニング以上を投げている。

現在ローテーションで固まっているのはCC・サバシアとイバン・ノバだけである。そこに加わる可能性があるのがデビッド・フェルプス、アダム・ウォーレン、そしてヤンキースのメジャーリーグで投げていないマイケル・ピネダである。ピネダの健康状態は、完全に回復している。

ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は、現在のクロダの心境に重くのしかかる、いくつかのことがあると言った。

「ヒロキにとって重要なのは、家族のことがあると思う」ジラルディは言った。「それに彼があとどれくらい投げたいのかとか、考えた上で決断しなくてはならないことがいくつかある。体力的には年々ハードになるし、それも彼がしなくてはならない決断だ」

クロダは8月中盤に調子を落とす前の最初の24登板で14勝10敗、防御率2.33だった。彼はシーズン最後の8先発では、0勝6敗、防御率6.56だったが、ジラルディは「それは疲労の蓄積で、おそらく私たちが望んでいたのよりも、少し使いすぎた」のだと説明した。

その披露は、来シーズンのクロダを、再び強く脅かす恐れはないだろうとジラルディは言った。

「そうならないことを願う。彼は大丈夫だと思う」ジラルディは言った。「昨年の彼も、しっかりと回復していたからね」

参考記事:Cashman: Kuroda interested in Yankees return By Bryan Hoch / MLB.com