02

誰に聞いてもそれは、空振り以外に何もできない球だった。そしてレッドソックスのホアン・ニエベス投手コーチは今年、レッドソックスが超人的なクローザーの上原浩治をそこに起用してから、その光景を数えきれないほど見てきた。

「実に嫌な投球だった」レイズの先発投手アレックス・コッブは、上原が第2試合の9回ツーアウトでホセ・ロバトンにカウント0-1から投じた球について言った。「落ちながら逃げていくスプリッターで、フェンスの向こうまで飛ばせるような球じゃない」

そのロバトンが低めの球を捉え、打球はエイが入っている水槽に飛び込んだ。あるいは、上原が失点した。月曜日夜に起こったこれらのことの、どちらがより信じられないのかの判断は難しかった。メジャーリーグで最高のクローザーであるその右腕は、6月30日から37試合連続で本塁打を許さず、これまでの38試合で与えた得点は、わずかに1点だった。

大きな試合で上原が、ツーアウトからサヨナラ本塁打を打たれた?

「予想していなかった」レッドソックスの外野手シェーン・ビクトリノが、その一発について言った。その結果ボストンは5-4で敗戦し、火曜日に第4試合が行われることになった。「僕たちは、コージの全てを信頼しているから。彼が今年、ずっとしてきたことをね。だからあんなことは予想していないし、少しタフなことでもあるけどね」

「彼は人間だ」デビッド・オルティスは上原について言った。上原は今シーズン、ロバトンに打たれるまでレイズに対して10回2/3を投げて、得点を与えていなかった。「彼は他の惑星から来たんじゃないよ。彼がいて、僕たちは幸せだ。彼の役目を考えれば、ああいった状況で、そうなることだってある。彼はアウトをとるために、低めに投げた。他にできることがあるか?」

すばやく気持ちを切り替える。上原の計画は、まさにそれである。月曜日のマウンドに戻って、もう一度やり直したいかと聞かれた上原は、すでに終わったことであると通訳を通して語った。

「すでに、過ぎ去ったことだから」初めは打球がフェンスを超えたのを信じるのが難しかったと認めた後、彼は言った。「だからそのことについては、もう考えない」

彼が落ち込んでいないことは、レッドソックスにとって、とても良いニュースである。昨冬に契約した上原は、今シーズンのボストンの快進撃の立役者である。彼は73試合で防御率1.09を記録し、もしその状況になれば、火曜日の第4試合で再び登板するだろう。

「誰もこんなことは予想できなかったけど、だけどまぁ、そうなっちゃった。でももし必要な状況になれば、明日もコージにボールを渡す」ビクトリノは言った。「彼のことは、全面的に信頼している。たまには、こんなことだってあるさ」

キャッチャーのジャロッド・サルタマキアが付け加えた。「彼だって人間なんだ。彼が人間だってことを、みんな忘れてはダメだよ。なるようになるし、彼にやり返すチャンスがあるのは良いこと。彼は今年、ずっとそうしてきた。何か違うことを期待してはダメなんだ」

参考記事:Uehara quickly turns page on rare lapse By Brittany Ghiroli / MLB.com