水曜日のパイレーツ対ブルワーズの試合は、魅力的な対戦だった。メジャーリーグで一番の左投手、ピッツバーグのフランシスコ・リリアーノ対メジャーリーグで一番左投手に強い左打者であるミルウォーキーのリードオフ、ノリチカ・アオキの対戦だったのだ。

両選手ともに、成績は素晴らしいものである。リリアーノは水曜日までで、左打者に対するOPSを.336におさえており、これは球史上もっとも低いものである。そしてアオキは水曜日までで、左投手に対する打率は.340で今シーズンのメジャーリーグの左打者で1位である。さらに.388の出塁率は、ツインズのキャッチャー、ジョー・マウアーの.394に次いで2位だ。

サウスポーに対するアオキの成功は、学ぶスキルにある。

「プロに入って1年目だったと思うけど」アオキは通訳のコウスケ・イナジを通じて語った。「僕は左打者だったけど、出場機会を得るためには左投手でも打たなくてはならないと言われた。だからどうすれば打てるのかを考えた。その時からだね」

日本で3回の首位打者に輝いたアオキは、その秘訣を明かさなかった。彼は「言いたくないんだけど、右と左では対戦する時に考えることが違うんだ」

水曜日のブルワーズの先発メンバーの中で、アオキは唯一の左打者だった。

彼は右投手に対しては、同じような結果を残せていない。水曜日までの右投手に対する打率.263は、彼の打率.287を下回るもので、出塁率は.352である。彼の成績は驚くほど昨シーズンとそっくりで、その時のアオキは、.288/.355/.433、81得点、30盗塁で、ナショナル・リーグ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票で5位に入った。

しかし水曜日に、今シーズン全体のことについて聞かれたアオキは、「数字的には悪くないと思うけど、もっとできると思う」と言った。

アオキの契約には、2014年の1.5百万ドルのチーム側のオプションが含まれており、ブルワーズは行使することがほぼ確実である。彼らはワールドシリーズが終了後5日以内に、それを正式にしなくてはならない。

「なにも聞いていない」そう言ったあとにアオキは微笑んだ。「契約のことで今心配なのは、来年の家の契約なんだ。チームが僕と契約してくれるのかによって変わるからね」

参考記事:Aoki gains success vs. lefties by differing approach By Adam McCalvy / MLB.com