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6回の二つ目のアウトが記録されて、ジョー・ジラルディ監督が三塁側ダグアウトから姿を現した時、ヤンキースのピッチャー、ヒロキ・クロダは、少し不満顔で彼をマウンド上で迎えた。

「彼がまだいけるかを知りたかったんだ」ジラルディは言った。「暑かったから、彼が大丈夫か確かめたかった。大丈夫そうだったから"彼らをやっつけろ"って伝えたよ」

クロダは、テキサスの蒸し暑さを物ともせずに、夏の間にとても上手くやっているように仕事に戻り、7回を見事に抑えた。ヤンキースは、木曜日のレンジャーズ・ボールパークでレンジャーズを2対0で破った。

「彼は、本当に良い投球を続けている」ヤンキースのキャッチャー、オースチン・ロマインは語った。「彼が投げる時は、いつも勝つチャンスがある。それがヒロだから。彼は、それをしている。彼はマウンドに行って、そして投げる。他になんて説明すればよいのか、分からないよ」

パワー不足のヤンキースは、投手陣に十分な得点を与える約束ができない。しかしクロダがとった方法は、 1点だけで十分になるように、テキサス打線をなぎ倒すことだった。ヤンキースは2点取り、クロダはそれを証明した。

ブレント・リリブリッジの6回のタイムリー二塁打がヤンキースにリードを与え、ニューヨークは8回に追加点を挙げ、マリアノ・リベラは、35回目の登板で33回目のセーブを記録し、レンジャーズとの4連戦は引き分けになった。

「彼は、シーズンが始まってからずっと、素晴らしいからね」 リベラは、クロダについて言った。「今日の彼の投球は、見事だった。こんなに暑かったのに。彼は別格だよ。大きいよ。この試合は、負けるわけにはいかなかったから」

クロダは100球で、相手打線を散発の6安打に抑え、レンジャーズ・ボールパークで3回目の先発にして、初勝利を記録した。クロダにとっては3回目の3連勝で、最近26イニングでは2失点(防御率0.69)である。

「これといって、良いボールはなかった」クロダは通訳を通じて語った。「立ち上がりもあまり良くなかったけど、なんとか凌げたかなという投球だった」

クロダは、実力を十分に発揮できなかったと語ったが、ロマインは微笑みながらクロダのことを「完璧主義者」と呼んだ。

「それには、賛成できない」ロマインは言った。「だってスプリッターは良かったし、左打者はタイミングが合っていなかった。試合の終盤では、より内角を攻めることができた。たぶん3回か4回くらいから、僕たちは内角を攻め始めて、スライダーがより効果的になったんだ」

試合開始時に33℃だったテキサスの暑さは、問題ではなかったとクロダは言った。

「確かに暑かったけど」クロダは語った。「日本でも暑い中で投げてきたので、投げ出したら、そんなに気にならなかった」

レンジャーズの先発デレク・ホランドは、7回1/3を被安打8、2失点でクロダに対抗した。

「良い投手戦だった」レンジャーズのロン・ワシントン監督は言った。「両方の投手が、それぞれで仕事をした。彼らは得点することで試合を優位に進めることができたけど、我々はそれができなかった」

6回の先頭打者だったロマインが二塁打で出塁し、犠牲フライで三塁まで進み、そしてリリブリッジがレフト側に二塁打を放った時に得点した。ロマインはこの日、キャリアハイの3安打を記録した。 

「彼には、最高の日だった」ジラルディは、そのバックアップ・キャッチャーについて言った。「彼は調子が良いね。数週間前が、転換点だった。彼のスイングは凄く良くなった。プレー時間が増えていることが、たぶん彼のためになっているんじゃないかな」

ヤンキースは8回ワンアウトで、ロビンソン・カノがホランドをマウンドから引きずり下ろす二塁打を放った。バーノン・ウェルズは、変わったタナー・シェッパーズからヒットを打ち、カノは三塁まで進んだ。そしてこの試合の最後の得点は、エデュアルド・ヌネスの内野ゴロがセカンドでのフィルダースチョイスになる間に生まれた。

「打線が打てなくても、投げる以上は勝ちたい」クロダは言った。「今日は2点のリードの中で勝ちたいと思っていて、それができた」

それはリベラが、レンジャーズ・ボールパークでレギュラーシーズン最後の機会として登板するためには、十分だった。彼はその数時間前にホームベース付近に立ち、レンジャーズのノーラン・ライアンCEOとオールスター・クローザーのジョー・ネイサン、そしてかつてのチームメイト、ジョン・ウェットランドから、記念のブーツとカウボーイ・ハットをブレゼントされていた。

ジラルディは、そのセレモニーは「素晴らしかった」と述べ、リベラのカウボーイハット姿は似合っているとジョークを飛ばし、チームチャーター機には、その帽子とブーツを身につけて乗って欲しいと言った。

「よく分からないけど、たぶん暑すぎるんじゃないかな」リベラは言った。「近いうちにそれを着て、ヤンキースタジアムに現れるかも知れないよ」

参考記事: Support no concern as Kuroda baffles Rangers By Bryan Hoch / MLB.com