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木曜日、ESPN.comにも記事を書いているジム・ボウデン氏は、テキサス・レンジャーズへのトレード候補の"ダークホース"として興味深い名前を挙げた。彼はESPNダラスのFM番組で、7月31日までにやって来る可能性がある先発投手について聞かれた。そして彼は、驚くことにヒサシ・イワクマの名前を挙げたのだ。ボウデンは、本当にダークホースだと認めている。それにも関わらず、その名前を挙げたのだ。

正直に言って、シアトル・マリナーズが、イワクマを手放すとは思えない。しかしもしレンジャーズが彼らに、数人のプロスペクトとの交換を投げかけたら? 少なくとも、考慮はするのではないだろうか?

最初に、イワクマの契約を確認してみよう。彼は今年6.5百万ドルで、来年も6.5百万ドルだ、そしてその契約には2015年に7.5百万ドルのチーム側のオプションが含まれいる(バイアウトは1百万ドル)。イワクマはその契約期間に、総額で1.1百万ドルのインセンティブを受け取る可能性がある。

そんなイワクマの契約が2年半残っているという事実は、確かにレンジャースの興味をそそるものだ。しかし彼を獲得するためには、さらなるコストがかかる。32歳の彼は、11回の先発で5勝1敗、防御率2.35だ。彼は69奪三振、与四球11、WHIPは0.84だ。防御率はア・リーグ3位で、WHIPはトップ、投球回数は6位である。これまでの彼は、オールスター級の最高の投手だ。 

彼とユウ・ダルビッシュがローテーションのトップで並ぶことを想像してみて欲しい。違う、これはジュリクソン・プロファーとトレードしろと言っているのではない。それはありえない。しかしマリナーズは、数名の若手投手と将来の主力になる打者を欲しがるだろうと思う。そこには誰が含まれるだろう?

もし彼らが、すでにメジャーリーグレベルの選手を要求しても、私は驚かない。例えば、恐らくジャスティン・グリム? それかマイク・オルトが2Aフリスコから戻ってきて調子をあげはじめたら、彼も候補になるだろう。ジョーイ・ギャロやルイス・ブリンソンは?  シアトルは打者を必要としているし、これらの若手選手は、高いポテンシャルを持っている。1Aヒッコリーにいるギャロの打率は.211にすぎないが、13本塁打、27打点とパワーがあるところを見せつけている。センター選手のブリンソンも、ヒッコリーで打率.235、10本塁打、21打点だ。彼は7回盗塁を成功しているが、196打席で84回も三振を喫している。

この話の中にアレクシー・オガンドも入るだろうか? もし望むなら、私は彼を入れても良いと思う。他にも、いろいろな可能性がある。

確かに、これは本当にありそうもない話だ。しかしボウデンがこの話題を取りあげた以上、その可能性について話しても良いのではないだろうが? イワクマを獲得するためには、どんな条件が必要になるだろうか? 好ましい契約をもつ投手を動かすために、マリナーズをそそのかさなければならないことを、忘れてはならない。なので今と未来の彼らを助ける本当に素晴らしい条件を、提示する必要があるのだ。

参考記事: Bowden: Iwakuma longshot trade possibility? By Richard Durrett | ESPNDallas.com