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ユウ・ダルビッシュが、上手くメジャーリーグへ移行するのを助けるために、レンジャーズはできることのすべてをしてきた。彼にはパーソナル・トレーナーと通訳がつき、そして外部からの雑音で悩むことがないように、彼用のガイドラインがある。

レンジャーズは、ダルビッシュに108百万ドルを費やした。そして彼から、できるだけ多くの見返りを得ようと企んでいる。2012年にそこそこの結果を得た彼らは、ダルビッシュが「リラックス」して「やりやすくなっている」今シーズンは、それ以上を望んでいる。

それらの言葉は、ダルビッシュ本人と周りが、メジャーリーグ2年目に対する彼の心境を表すために、スプリング・トレーニングの間に繰り返し使った決まり文句である。ダルビッシュはより自信をつけたかもしれないが、そんな彼でも、あることについては難しかった。

「去年と比べてどれくらい自身がついたかなんで、難しいね」ダルビッシュは言った。「だけど1年経験したことで、去年よりリラックスできているし、アメリカで1年やった後だから、とてもやりやすくなった」

それは分かるような気がする。昨シーズンのダルビッシュは、文句なしにスーパースターだった日本を離れて、多くのことに耐え抜かなければならなかった。彼は米国でオールスターに選ばれたにすぎないが、新しい野球とマウンド、テキサス魂、メジャーリーグの打者、新しい文化、そして完全に新しいトレーニング方法に順応しなければならなかったと考えれば、それは賞賛に値すると見るべきだ。

ダルビッシュは、サイ・ヤング賞を逃した。そしてレンジャーズは、ダルビッシュの契約の出来高分が跳ね上がることを避ける事ができた。しかし彼は、29回の先発で191イニングを投げて16勝9敗、防御率3.90、221奪三振を記録した。彼はオールスターに選ばれて、そして最後の8先発はベストなものだった。オリオールズとのアメリカン・リーグ・ワイルドカード・ゲームに負ける前までのその期間、ダルビッシュは5勝1敗、防御率2.35を記録した。

レンジャーズは、2年目のダルビッシュがどれくらい良くなるのかを楽しみにしている。それは彼が今年初先発する、火曜日夜のアストロズ戦で始まる。

「昨年の続きから始まることを、期待している」マイク・マダックス投手コーチは言った。「素晴らしいスプリング・トレーニングを過ごした彼から、より大きな自信が見て取れた。より大きな自信というのは、疑問に思うことなんかよりも、なにが彼を前に進めるのかを知っているということだ。昨年、先発を重ねるたびに良くなっていったと本当に言える投手が、彼だ」

スプリング・トレーニングでの見事な成績は、間違いなくそれだった。ダルビッシュは13回2/3で、防御率は1.98、被打率は.167、15奪三振で与えた四球は3つだった。その成績には、4回を被安打1の無失点、7奪三振に抑えた木曜日のメキシコ・シティ戦は含まれていない。

「今春の彼は、チームの中でとてもやりやすそうにしていた。オープン戦での彼は、そんな感じだった」ジョン・ダニエルズGMだ。「昨年の彼は、多くのことに適応した。彼がしたその仕事は、本当に素晴らしかった。彼自身がとてもやりやすそうで、チームの一員としてもやりやすそうで、スタッフともやりやすそうだ。彼が素晴らしい年を過ごしてくれることを、楽しみにしている」

ダルビッシュが良い結果を出すだろうというのには、いくつかの理由がある。彼は四球数を減らし、そして試合で投げる球種も減らした。ダルビッシュはまた、他のことについて考えたり、周りに気を散らすことを減らして、ダルビッシュであることに集中しているとロン・ワシントン監督は指摘した。

「ダルビッシュは、アメリカに来てから任務があった」ワシントンは言った。「それは彼が、どんな手がかりを得るのかということだった。今の彼は自分自身とテキサス・レンジャーズという手がかりを得た。そしてそれは、他の誰かのためにしているのではない。リラックスできているということは、しなくてはならないことに対して、自信を持っているということだ。彼は決して自信を失わなかったし、問題は単に、なにをするべきかに気づくことだった」

四球の数が減ったのが、良くなるきっかけだった。

最初の21先発のダルビッシュは、9イニングで平均4.97の四球を与えていた。その間の防御率は4.57で被打率は.238だった。最後の8先発でダルビッシュは、四球率を2.35に下げたが、ストライクが増えたことが、ヒットを多く打たれることを意味しなかった。ダルビッシュは被打率を.176に抑えた。

彼が実力を発揮できた理由の一つは、武器である変化球を投げるのを減らしたことだった。ダルビッシュは、現存する変化球のほとんどを投げることができる。それは今春のブルペンでふざけて投げていたナックルボールも例外ではない。しかし彼は試合中に、すべての球種を投げることを止めて、その日に有効なものに忠実になった。

「29球投げるのに、29の違う球種を投げる必要はない」ワシントンは言った。「投手がブルペンでウォーミングアップしている時、すべての球が良いわけではない。どの球が有効なのかを見極めなければならない。相手にそれを変えさせられない限り、変えてはいけないんだ」

これらのことは、リッラクスした状態を楽しんでいるダルビッシュが、2年目のシーズンで学ぶことである。彼がすべてを投げるのを止めることで、レンジャーズは今年が彼のビッグイヤーになると期待している。そしてダルビッシュは、いつものことだが、高い期待をかけられることに尻込みする。

「いつも言っているように、僕の目標はケガをせずにローテーションを守って、できる限りチームの勝利に貢献すること」ダルビッシュは言った。

彼は火曜日のアストロズ戦で、仕事に戻る。

 参考記事:Rangers believe Darvish is ready to soar in '13 By T.R. Sullivan / MLB.com