Japan on advancing in Classic

その試合は公式戦ではなかった。それでも日本からきた代表チームは、とても印象的だった。

練習試合であると同時に、この試合はある意味の頂上対決のようにも見えた。

過去3回のワールド・シリーズの2回を制覇しているサンフランシスコ・ジャイアンツ、そしてワールド・ベースボール・クラッシックの過去2回の勝者である日本チーム、この2つのチャンピオンチームが対戦した。

日本チームは、ジャイアンツを6対3で降した。そしてジャイアンツのブルース・ボウチー監督は、日本チームのパフォーマンスに称賛を惜しまなかった。

「彼らのプレーは良かった。バットも良く振れていて、投球も良かった。今日の彼らは、とても良い試合をした」ボウチーは言った。「彼らが、私たちを負かしたんだ」

「投球はキレが良かった。今日の私たちは5本しかヒットが打てなかったけど、それよりも、うちは良い打撃ができなかった。打撃が少し消極的だったよね。確かに対戦したことのない相手だったけど、そんなことよりも、私たちはもっと積極的にいかないと。今日勝てなかった理由は、それだよ」

「だけど、日本チームは強いよ。投球が良かったし、試合全体を通して良かった。良いコントロールで、たくさんストライクを投げてきた。決め球以外もキレが良かった」

2013年のクラッシックで、2つのラウンドを勝ち抜けてきた日本チームは、日曜日にサンフランシスコで準決勝が待ち構えている。ジャイアンツはカクタス・リーグの試合を休んだが、2013年のレギュラーシーズンが待ち構えている。

大勢に影響はなかったかもしれないが、それもで試合は試合だった。

「いつの時代でも、試合は試合ですから」日本チームの山本浩二監督は、通訳を通して言った。「私たちは、勝利を目指してプレーしました」

その日の試合は、日本チームが勝利した。ジャイアンツに情状酌量の余地はあるが、その試合は、日本の野球がいかに進んでいるかという反面を見せつけた。

ジャイアンツは、主力の投手を出さなかった。ヤスメイロ・ペティットが先発し、4イニングで4失点で負け投手となった。ボウチーは、ラインアップに5人のレギュラー選手を入れたが、そのうち4選手は、2回打席に立った後に退いた。日本チームはエースの田中将大が先発したが2イニングで交代し、試合の進行とともに多数の投手を送り出した。もし日本チームが決勝まで進めば、田中はその試合の先発が予想されている。

日本チームは2006年と2009年にワールド・ベースボール・クラッシックで優勝したが、その時は現役メジャーリーガーが含まれていた。今回の日本チームは現役メジャーリーガーの参加がなく、メジャーリーグの経験があるのは内野手の松井稼頭央ひとりだけである。しかしそれでも、これまでのところ、日本チームは大会で成功を収めている。

「最初から、そのことは分かっていましたから」山本は言った。「初めに監督を打診された時から、メジャーリーグの選手がいないだろうってことは、分かっていました。だから私的には、それは覚悟していたことでした」

「だけど今日のプレーなんかを見ると、選手が自信をつけて、精神的に強くなってきたなと思う。簡単には勝てないというのは現実だけど、それが彼らのやる気になっているんだと思う。彼らのほとんどは、ここでの経験がないけど、彼らは本当にここに興味を持っている。だからこれが、メジャーリーグについて彼らが知ることの良いきっかけになれば良いと思う。もし彼らがここでプレーするようなことになれば、それは彼らにとって、新たなチャレンジになる」

今日の試合は、100人以上の日本人記者が取材した。 それは日本チームが、故郷でどれだけ注目されているのかの証拠である。山本は4人のアメリカ人記者に、時間を割いてくれた。その時の話題は、3大会連続制覇に対するプレッシャーについてだった。

「連覇は簡単なことではないから」山本は言った。「三連覇を狙っているし、プレッシャーは大きいよね。第一の目標は、米国に来ることだった。ここに来ることができたんだから、なんだってできる。私はそう思っている」

山本はまた、例えばメジャーリーグと日本のチャンピオンが対戦する「本当のワールドシリーズ」を見てみたいかと聞かれた。

「正直に言って、そんなことを考えている余裕はないよ」山本は微笑みながら言った。

それは本当だろう。日本チームは、ワールド・ベースボール・クラッシックで三連覇する以外の結果はないのだ。日本チームがスコッツデール・スタジアムで見せた実力から見れば、それは不可能ではない。そして日本チームが見せたとても良い野球が、今日の国際大会で、他の国よりも劣るとする理由はなにもない。

参考記事: Japan successful no matter the circumstances By Mike Bauman MLB.com