Darvish looks to improve in 2013

レンジャーズのユウ・ダルビッシュ投手は、バスター・ポージーとの対戦に大きな意味があったことを認めた。ジョー・ネーサンの場合、そのジャイアンツのオールスター捕手との対戦は、連続三塁打を打たれた事によるイライラほどではなかった。

「確かに、少し腹を立てていた」ネーサンは言った。「最終的には十分だったと思う。こんなものかな、みたいな感じ。今現在の、良いところを悪いところを見つけようって思っていた。まだ時間がたっぷりあることは分かっているけど、少なくとも今の状態を確かめたかった」

月曜日午後に行われたカクタス・リーグの試合で、ナショナル・リーグMVPに対する2打席は、ダルビッシュとネーサンに闘争心をもたらした。ジャイアンツが2対1で勝利した試合は、オープン戦ではあったが、ポージーが打席にたった時のダルビッシュとネーサンからは、レギュラーシーズン並の気迫が感じられた。

「彼との対戦を、ほんとうに楽しみにしていた」ダルビッシュは言った。「すごい打者だって聞いていたし知っていたけど、その通りだなって。すごく良い打者」

カクタス・リーグで3度目の先発をしたダルビッシュは、最初の2回を無失点に抑え、3回の最初の打者だったフランシスコ・ペゲーロも三振にとった。そしてケンスケ・タナカが打った打球は、ダルビッシュのグローブをかすめて、センター前ヒットになった。次の打者アンドレ・トレスがカウント3-2から三振になった時、タナカはセカンドへ盗塁した。その後トニー・アブレイユの内野安打で三塁に進んだ。

続いたハンター・ペンスの二塁打でタナカがホームインして、ツーアウト、ランナー2,3塁になった。その状況が、最初の打席でダルビッシュに三振を喫していたポージーを奮い立たせた。今回は、同じようにはさせなかった。

ポージーは90マイルのファストボールを、ファウルにした。そして続けてきた内角高めの90マイルのファストボールを、ポージーは見逃した。

「彼はフロントドアのカッターを狙ったのかもしれないけど、そう確かに、高めの厳しいところだった」ポージーは言った。

その後ダルビッシュは、スライダーでポージーからストライクを取った。今日のダルビッシュは、スライダーが素晴らしかった。

「今日の彼は、すごいスライダーを投げていた」レンジャーズのロン・ワシントン監督は言った。「今日の彼は、一日中闘争心が溢れ出ていたと思う」

ダルビッシュはその後、ファストボールの球速を95マイルに上げて、ポージーはそれをライト線際のファウルにした。次にダルビッシュが投げた62マイルのスローカーブに、ポージーは動けなかった。しかし主審のマイク・ムチリンスキは、それをボールと判定した。

ダルビッシュは再度ファストボールを投げ、ポージーは、それをライト側へ強烈なライナーで打ち返した。しかし外野でプレーしていた本来三塁手のマイク・オルトが、猛烈なダッシュと素晴らしいダイビングキャッチを見せて、その回は終わった。

「本当にすごいキャッチだったね」二塁手のイアン・キンスラーは言った。「彼は謙遜していたけど、ダグアウトはとても盛り上がった」

試合後のダルビッシュは、そのプレーについて笑顔を見せた。

「彼って内野手だよね?」ダルビッシュは言った。「外野の方が、向いているんじゃないの」

そのキャッチが、ワシントンが言うところの「素晴らしい打席」を終わらせたが、ポージーはダルビッシュとの対戦をとても楽しんだようだった。

「楽しかったよ」ポージーは言った。「彼のような投手との対戦、それにネーサンとの最後の打席なんかは、スプリングトレーニングで経験しておきたいことなんだ。彼らのベスト・ピッチを見ておきたいから」

ポージーは2イニング後に、ネーサンのベスト・ピッチを見ることができた。ダルビッシュは64球を投げて、4回ツーアウトで交代した。コティ・ウッズが満塁でトレスから三振を奪い、その回を終わらせた。トレスはダグアウトに戻るまでに、怒りながら2回バットを叩きつけた。そしてネーサンが5回に登板したとき、ジャイアンツは1対0でリードしていた。

彼はアブレイユとペンスに連続で三塁打を打たれ、ジャイアンツに2点のリードを許した。そのことが、ネーサンにレギュラーシーズン・モードを呼び起こさせた。

「それが彼の考え方」キンスラーは言った。「スプリングトレーニングであっても、彼は結果がほしいんだ」

ネーサンは最高のスライダーを投じて、仕事を全うした。ポージーを3球三振にとり、ブランドン・ベルトを5球で片付けた。そしてネーサンは、ブランドン・クロフォードを4球で三振に仕留め、その回を終わらせた。

「今年のスプリングトレーニングで、一番良いスライダーだった」ネーサンは言った。「最高のスライダーを投げられるようになってきていて、それを続けられた。いつだって僕は、最高のスライダーを投げることで、トップクラスの打者たちから空振りを奪ってきたけど、それを投げられるようになってきた。正しい方向に進んでいる」

レンジャーズの連勝は5で終わった。ジャイアンツが2対1で勝利したが、それは重要度が低いカクタス・リーグの中で、すぐに忘れられるだろう。しかしダルビッシュとネーサンにとって、特にMVP選手と対戦したことは、違う意味を持つように思えた。

参考記事: Posey brings out best in Darvish, Nathan By T.R. Sullivan / MLB.com