もしアメリカが本当にチャンスの国だと言うのなら、ライアン・ボーグルソンは米国チームにとって理想的な人物だ。

そのジャイアンツの右腕は、トロントのR.A.ディッキー、アトランタのクレイグ・キンブレル、そしてヤンキースのアンディ・ペティットらのスター選手に混ざって、ワールド・ベースボール・クラッシックの米国チームでプレーすると約束した。最終的なロスターは、木曜日に発表される。

わずか2年前、ボーグルソンはジャイアンツ・キャンプのロスター枠外の招待選手として、メジャーリーグ復帰を目指していた。それは日本と3Aで4年間を過ごしたあとだった。彼はそれに成功しただけではなく、その年にはナショナルリーグのオールスターチームに選出され、続く2012年はレギュラーシーズンで14勝9敗、そしてポストシーズンで4回先発して3勝0敗、防御率1.09をマークした。

「今の僕が歩んでいる道を考えると、それは5年前には決してできないと思っていたことだよ」ボーグルソンは米国チームでプレーする栄誉について月曜日に語った。「こんなチャンスをもらえるなんて、信じられない気分だ。チームに加わることができて、本当に、本当にうれしい」

ボーグルソンはWBC参加のオファーを受け入れるにあたって、自分自身の喜びよりも考慮したことがあった。

「可能な限りシーズンに向けてよい準備をするという、球団とチームメイトに対する僕の責任があるから 、とてもむずかしい決断だった」彼は言った。「一晩で決められるようなことではなかった」

ボーグルソンが最終的に決断したのは、下積みの数年間の経験が彼を助けると考えたからだ。毎春仕事を争うことは、彼にとって、年間を通して身体的なコンディションをピークに保つことにつながった。3月の米国チーム、そしてその翌月にレギュラーシーズンが始まるジャイアンツの両方が成功するためには、その経験を活かした35歳の身体的な回復が不可欠になる。

「それは僕にとって、目新しいことではない」ボーグルソンは言った。彼は1月下旬にマウンドで投げ始める予定だ。「これまでも、調整のためにスプリングトレーニングを使ったことは一度もない。去年までの僕が置かれていた状況は、1日目までに仕上げて、スプリングトレーニングを通してベストな投球をすることだったから」

3月17日〜19日にAT&Tパークで予定されているWBCの決勝ラウンドに米国チームが進めば、ボーグルソンは本拠地のマウンドで投げるかもしれない。WBCで投げるか否かを考えたなかで、その可能性が参加すると決断した理由の一つであると彼は認めた。

ボーグルソンは、WBCの米国チームに参加する二人目のジャイアンツ選手になる。2006年には、外野手のランディ・ウィンが米国チームに参加した。

参考記事:Vogelsong to join Team USA for 2013 Classic By Chris Haft / MLB.com