昨年の今頃、レンジャーズはユウ・ダルビッシュと彼の父、そして代理人のアーリントン滞在を終えたところだった。彼らはダルビッシュとの契約を結ぶ30日間の真ん中にいて、その訪問を入団のための視察として扱った。レンジャーズのスカウトとフロントオフィスは、契約交渉をしているのが将来のエースであると心の底から信じていて、とても興奮していた。

すぐにその兆候がみられると期待した人は、多くなかった。そしてそれらの兆候は、当初は見られなかった。ダルビッシュはデビュー戦で苦戦し、シーズンのほとんどで打者の多くに四球を与えるというコントロールのトラブルに見舞われた。しかし球界はダルビッシュが、レギュラーシーズンの最後の先発とア・リーグ・ワイルドカードゲームでの堅実な投球で、それが解決したのを見た。

ロン・ワシントン監督は、8月のボストンでの先発がダルビッシュの転換点だったと信じている。その26歳の投手はワシントンと話し合い、そしてその監督は、彼の問題が解決に向かい始めたと感じた。それが正しかったことが、成績からも分かる。

8月6日の先発(ボストン)前:21先発、11勝8敗、防御率4.57、与四球74(1先発あたり3.5)、154奪三振(134イニング)、被打率2.38

8月6日の先発後:8先発、5勝1敗、防御率2.35、与四球15(1先発あたり1.8)、67奪三振(57 1/3イニング)、被打率.176

ダルビッシュは、ボルティモアに敗戦したア・リーグ・ワイルドカードゲームで、6 2/3イニングを投げて被安打5、7奪三振、与四球0と、注目が集まるポストシーズンで素晴らしい投球を見せた。

ダルビッシュは2012年の最後の9先発で、エースのような投球を見せた。しかし本当に“エース”の称号を手に入れるには、2013年の長期にわたってそうしなければならない。彼はシーズンを通して安定しているところを、見せなければならない。大きな試合でベストな投球を見せたのは、大きなステップだった。次の大きなステップは、彼がボールを握れば、ほぼ毎回勝利するであろうとチームメイトが思う、そのような本当の切り札になることだ。

今年のレンジャーズがすべきことの一つは、ダルビッシュがエースであることを証明することだ。それはマット・ハリソンとデレク・ホランドを含むローテションを、彼が引っ張ることから始まる。もしダルビッシュが、レンジャーズが考えるような投手であることを証明すれば、彼は将来、このメンバーを引っ張ることができる。それは、より良くなることしか考えられない若手グループで、ダルビッシュは、その中でもトップの逸材だ。彼はシーズンを通して、そのような投球ができることを見せる時だ。

参考記事:Ranger Resolution: Make Yu Darvish an ace By Richard Durrett | ESPNDallas.com