ウインターミーティングの月曜日の朝、レッドソックスとフリーエージェント強打者マイク・ナポリが、3年39百万ドルの契約を結んだとのニュースが駆け巡った。ボストンエリアだけでなく全国のメディアのほとんどが、条件に合意したと伝えた。

そして未だにレッドソックスは、これらの報道を認めていない。

「話せることは、本当に何もないんだ」レッドソックスのベン・チェリントンGMは、水曜日に言った。「どのフリーエージェントについても、全てが終わるまでは終わりじゃない。私たちはチームを良くするために、いろいろなことを続けている。話せるようになったらすぐにでも話すけど、今はできない。最近も話し合いを持ったけど、どちらにしてもそのことを、他のことと分けて考えたくない。どうなるかは分からないけど、私たちはチームを良くしようとしているし、そうできると思っている」

大物の契約のニュースが伝わってから、チームが正式に発表するまでは通常、数日から長くても1週間だ。例えばレッドソックスは、ライアン・デンプスターとの契約を水曜日に発表した。それが最初に伝わったのは先週の木曜日(6日前)だ。ジョシュ・ハミルトンがエンゼルスと契約したと正式に発表したのは、ニュースが伝わってから2日後だった。

ナポリの契約が伝わったのは12月3日。16日も経っているのは、普通ではない。

通常行われる大きな契約では両者が契約に合意しても、選手が身体検査にパスするまでは契約は完了しない。通常記者が情報を掴むのは合意したあとで、身体検査の前である。それから身体検査があって、正式な契約が結ばれて、チームからプレスリリースが出される。

基本的に、契約に合意してから正式なものになるまでに、2週間以上を要してはいけない。従って、何かが起こっている可能性がある。そして誰もが、身体検査で何かがあったのだと考えざるえない。

今1人の記者が、契約が御破算になったと報じたからといって、ナポリの身体検査が完全に通らなかったとは言えない。ナポリの身体検査の結果の中にレッドソックスは、彼らの契約を保護するための言葉を最初の合意に加えるか、内容を変えたくなる何かを見つけた可能性がある。しかしそれは分からないし、推測するしかない。

ここにそのレポートがある。先週報じられたものだ。

“ナポリの契約は、交渉段階に戻ったらしい。チームはナポリに、1年あたりを同じ条件で年数を減らしてほしいと尋ねたようだ 。スウィッシャーがプランBだ”

例え何が起こっていても、契約が発表されるまで、メディアとファンは待つだけである。

31歳のナポリは今シーズンのレンジャーズで、.277/.343/.469、24本塁打、56打点だった。2011年のナポリは113試合の出場で、.320/.414/.631、30本塁打、75打点とキャリア最高の年だった。フェンウェイ・パークでキャリア73打席のナポリは、.306/.397/.710、7本塁打、17打点を残してる。