イチロー・スズキは、ヤンキースでプレーすることに慣れてきていると言った。

「打席に行くと”打者はヤンキースのレフト選手、イチロー・スズキ”っていうアナウンスがたまに聞こえるでしょ」彼は言った。「その時、”ああ、俺ってヤンキースなんだ”って、思うことがある」

ヤンキースも明らかに、イチローの使い方に慣れてきている。今晩の試合では特にそうで、彼はロジャース・センターで行われたトロント・ブルージェイズとの3連戦の初戦でヤンキースが10-4で勝利した試合で、5打数2安打、総得点のうちの半分の打点を叩きだした。

イチローは最初にヤンキースのメンバーに、そしてその後、かなり大勢の日本人メディアに囲まれた。デレク・ジーターはイチローの側で、喜びながら大声でこう叫んでいた。「イチローは凄い! 凄いよ彼は!」

そして彼は、陽気な罵り言葉を付け加えた。その少し後、ニック・スイッシャーは日本人メディアに囲まれていた。スズキが彼らに話した事についての反応を求められていたのだ。そして困惑した表情で、イチローを呼んだ。

ひそひそ話をした後、スイッシャーはイチローが彼に話したことを打ち明けた。「君が正しい。(ピー)、君が正しい。って」

そしてイチローは、しばしばタイトなジーンスの裾をふくらはぎの途中までまくり、ソックスを隠すハイトップのスニーカーを履く。そのソックスはだいたいストライプで、たまにはピンク色だ。そのイチローの個性的な服装 とクラブハウスの真ん中で行われる長いルーチンは、彼の新しいチームメイトには、困惑と魅力の対象になった。

そして今夜のイチローは、ヤンキースにいる上で期待されていた役目を果たした。彼は内野ゴロでその試合の2点目を取り、8回にリリーバーのスティーブ・デラバーからシングルヒットで更に2点を取り、9回にはヤンキースの勝利を決定づける沈むライナーをレフトのラジャイ・デービスに放って、2点タイムリー二塁打とした。

「それがフェアーかどうかは別にして、トレードでここに来た時から、常に期待がある。ここで助けてくれるっていうね」ジョー・ジラルディは、新しく来た選手が必ずしもメジャーリーグのどこかで役に立っていないということを念頭に置きながら、イチローについて言った。

「そういった期待を感じる選手は何人もいるだろうけど、彼にはそんな事は関係ないと思う」監督は続けた。「彼はたぶん人生の中で、同じようなことをたくさん経験してきたんだと思う。それがこういった状況に役だっているんだろうね」

それはいったい何なのだろうか。私が確信するのは、イチローの人生経験の中で、メジャーリーグでの2,500本安打が、ニューヨークに適応することを助けているのだと思う。将来殿堂入りするその38才は、ヤンキースに適応することについて、何の問題もないように思える。

今晩彼は、ここ4年間で初めてセンターでプレーをして欲しいと言われた。そして二回の守備機会を器用にこなした。「そこはしばらくしていなかったから、少し緊張した」彼は言った。「だけど今日は、厳しい打球は飛んで来なかったから、全部が上手く行ったよね」

今晩のイチローは、ヤンキースで打率を.262に上げた。それは彼のキャリア打率の.322には及ばないが、キャリアの終盤を迎えている彼はヤンキースにいることを喜んでおり、ヤンキースは彼がここにいることを喜んでいる。

「僕たちが必要としていた選手だ」スイッシャーは言った。「彼は今まで勝ったことがない。彼のような素晴らしいキャリアを送った選手が、ワールドシリーズのリングを持っていないんだ。僕たちは彼に、それを取らせてあげたいと思っている」

参考記事:Ichiro fitting in just fine as Yankee By Wallace Matthews ESPNNewYork.com
http://espn.go.com/blog/new-york/yankees/post/_/id/41965/ichiro-fitting-in-well