diamdonbacks-japanese-pitchers-popup昨年の12月、テキサス・レンジャーズが投手のユウ・ダルビッシュに108百万ドルを支払った時、それはいくつかのチームは、日本からくる優秀な選手に対して、大金を費やすことを厭わないことを思い出させた。

しかしそれが、新たな巨大契約の予兆だとはとても思えない。イチロー・スズキやヒデキ・マツイといった一握りがスターになった一方で、メジャーリーグでプレーした57人もの選手は、期待はずれか払いすぎ、またはその両方だった。ヒデキ・イラブ、ケイ・イガワ、そしてカズ・マツイの様な高額で失敗した選手は、チームが日本人選手に大金を払うことに、疑念を抱かせた。

それでもまだアメリカのチームは、良く訓練されて、練習熱心で、今までの選手よりも適正な給料で働く気がある、中継ぎ投手や優秀な守備の内野手、状況に応じた打撃が出来る選手を日本で探している。

それが、ダイヤモンドバックスのケビン・タワーズGMとデリック・ホール球団社長が今月初めに、日本に行っている大きな理由だ。シーズンオフ、彼らは42才のジャーニーマン・リリーバーのタカシ・サイトウと1年1.75百万ドルで契約した。

サイトウは、ダイヤモンドバックスに来た初めての日本人選手だ。しかし今シーズンの彼は、怪我に見舞われているが、彼の獲得が、タワーズとホールに日本での活動の拡大を考えさせた。 ヤンキースやレッドソックス、そして他の予算が豊富なチームの様に資金が無いダイヤモンドバックスは、将来的にもダルビッシュの様な選手を追いかけるとは考えにくい。しかし彼らは、合理的な価格の過小評価されている選手を探しだそうとしている。

「私たちは、マーケットサイズの理由から、ダイヤモンドの原石を求めている」タワーズは言った。「ポスティングシステムになれば、それは本当にお金の問題になり、選手と契約する前に40から50百万ドルの話をすることになる。だから、見逃されている選手を探しださなければならない」

タワーズは特に、日本人投手を気に入っている。なぜなら彼らは、良いコントロールと豊富な球種を持ち、一生懸命働くからだ。彼らはまた、良い投球フォームをしていて、彼が言うには、それは彼らの怪我が少ないことを意味する。

1997年当時、スプリングトレーニングで消え去る前に”メッツ・ローテーションで1番”になって欲しいと彼らが望んでいたコウイチ・タニグチのケースのような忘れがたい失敗がある一方で、ヒサノリ・タカハシとヒロキ・クロダは、彼らの給与の金額を納得させた。

「たくさんの野手が失敗をしていても、日本人投手のほとんどは良くやっている。それが補助的なリリーフの役目であってもだ」ロバート・ホワイティングは言った。彼は日本野球の歴史を綴った”和を持って日本となす”の著者だ。「太平洋を挟んだ両側の期待が低下している中で、日本人選手に触手を伸ばすのはより簡単になると思う」

ホールは、自身の考えを持っている。新しいビジネスチャンスだ。ヤンキースはヒデキ・マツイがブロンクスでプレーしていた時、ロスターにいる日本人選手は、家で見ているファンに宣伝したい日本企業からのスポンサーを引っ張ってくることを学んだ。 

そしてまた、スコッツデールにあるダイヤモンドバックスのスプリングトレーニング施設で練習をしたいと思う日本のチームとの契約の可能性もある。

「敬意を払って、時間をかけて信頼関係を築くことで、たくさんのファンを獲得することができる」ホールはビジネスパートナーになる可能性がある日本企業と顔を合わせる重要性について言った。

日本に滞在する間、タワーズとホールはチームの環太平洋地区の責任者であるマック・ハヤシと一緒に、日本プロ野球のコミッショナーに会う。そして3試合を観戦し、阪神タイガース、読売ジャイアンツ、西武ライオンズ、そして他のチームのフロントオフィスの人物に会う予定だ。

タワーズはまた、来シーズンにメジャーリーグでプレーする可能性があると彼が考える阪神のクローザー、キュウジ・フジカワ、そして西武のショート選手、ヒロユキ・ナカジマを視察する。その後彼らは、サイトウの故郷である仙台を訪れる。野球教室に参加し、昨年の地震と津波で被害を受けた場所を訪れる。

アリゾナには、シアトルやロスアンゼルスのような大きな日本人コミュニティは存在しないが、タワーズとホールは、日本人選手と働いた経験が、それを助けてくれるだろうと言った。ホールはドジャースのスポークスマンだった時に、ヒデオ・ノモと友人になった。彼はメジャーリーグに熱狂をもたらした。タワーズがパドレスのGMをしていた時、後にヤンキースに送られるイラブが、メジャーに来るのを手伝った。

ダイヤモンドバックスが日本で、ヤンキースやドジャース、そしてマリナーズが持つような知名度を持たない間、アリゾナにチャンスを与えるように、サイトウが他の日本人選手たちを説得してくれることを、彼らは望んでいる。

しかし偵察は欠かせない。イライアス・スポーツ・ビューローによれば今年、14人の日本生まれの選手がメジャーリーグでプレーしている。メッツのようなチームが日本人スタッフをカットしていても、日本人選手の多くは、安定して活躍している。他のチームの多くは、日本も含めたスカウト活動をを拡大している。それらのチームはまた、将来の才能を発掘するために、ワールド・ベースボール・クラシックの様な国際大会に注目している。

ビデオや成績を簡単に手に入れられるようになったことはまた、遠くにいる選手を追跡することを容易にした。実際に6つのメジャーリーグチームが、スカウト・ドラゴンと呼ばれるデーターベースを活用している。それは2人の日本に住むアメリカ人によって作られた。開発者の一人、イラ・スティーブンスは、彼らが日本に行く前に、どの選手が彼らが時間を費やす価値があるのかを確認するのに役立つと言った。彼が言うには、あるケースでは、スカウトは旅程を3分の1にして、時間とお金を節約した。

「たくさんのお金が使われ、そして失われたということを、過去が示している」スティーブンスは言った。「チームが選手をより正しく評価する助けになればと思っている」

参考記事:Looking to Japan for Solid and Affordable Players By KEN BELSON The New York Times
http://www.nytimes.com/2012/07/31/sports/baseball/diamondbacks-look-to-japan-for-solid-and-affordable-players.html?_r=2&partner=rssnyt&emc=rss#h[EsAEsA,SitBta,3,WgaSyh,1,3,EttWeo,2,HhhTaa,1,YcwYcw,SlrTaa,1,2,TpsHih,2]