ベテランのミゲル・オリボが足の付根の怪我で15日の故障者リスト入りしたことで、マリナーズのキャッチャーは新人のヘスス・モンテーロとベテランのジョン・ジェイソの二人だけになった。通常モンテーロは、守備に着かない時はDHで出場する。そしてエリック・ウエッジ監督は、三人目のキャッチャーが必要な時があるのを解っている。

ユーティリティ内野手として加入したムネノリ・カワサキは、水曜日にキャッチングインストラクターのジェフ・ダッツが投げる球をブルペンで受けながら、いくつかの練習を行った。

「私たちには、緊急用の三人目のキャッチャーが必要だ」ウエッジは言った。「彼のことが最初に思いついた。彼の事を考えた時、私は全てがカバーできると思った。彼は捕るのが上手いし、良いアスリートだ。彼は何事も厭わないし、何でもできる」
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 Montero's go-ahead shot 

川崎はショート選手として、日本で8回オールスターに出場して、シアトルにはエネルギーをもたらした。彼はそこでサード、ショート、そしてセカンドでプレーしている。

「念の為に、彼にはいくつかのことをしてもらった」ウエッジは言った。「彼は良かったって、ダッツィーは言っていた。ムネが大丈夫だって言ったから、そんなにたくさんはさせていない。ダッツィーは”私が40球くらい投げて、彼らが90球くらい投げた。そのくらいで良いだろう”って言っていた」

「明らかなことだけど、もしモンテーロがDHの時や彼にピンチランナーを出したら、一人いなくなってしまう。それでもし何か起こったら、良くないことになる。だから私たちはそれに備えなくてはならないし、他の志願者がいれば見てみる。彼は志願したんじゃないよ。私が彼にお願いしたんだ」

ショートのブレンダン・ライアンは実際に志願してきたとウエッジは言ったが、それが積極的なベテランから出たことに驚きはない。

「彼は昔やったことがあるからできるって。だから少しだけ考えた」ウエッジは言った。「彼は試合で呼ばれるのを楽しみにしているって言っていた。今そうするのは、ちょっと怖いね」

キャッチャーをすると調子が良いモンテーロ

マリナーズの新人ヘスス・モンテーロは今シーズン、今のところDHで出場した時に比べてキャッチャーをしている時のほうがよく打っている。その違いは考慮に値するが、今までの試合数は限定的だ。なので結論を出すのは早すぎる。

1年前ヤンキースにいたその若手は、DHの方が打っていた。なのでそれも考慮に追加する必要がある。しかし水曜日夜のレイズ戦でモンテーロは、キャッチャーについた7試合での打率を.542(24打数13安打)、3本塁打、8打点とした。

DHでの16試合で彼は打率.197(61打数12安打)1本塁打、5打点だ。

偶然?サンプル数が少ない?その両方?エリック・ウエッジ監督は、この劇的な違いを見過ごしていない。

「ほとんどの選手は守備についている時のほうが良いと思う。だって一つのことに集中し過ぎないから」ウエッジは言った。「守備に付けば、次の打席までの30分から35分くらい、その事を座り込んで考えなくなる。自分の打席のことをね」

「ほとんどの人が良くなるのは、それは人間として当たり前だと思う。DHだけをできるのは特別な選手で、普通それはベテラン選手だ」

モンテーロは、両方の役目とも問題ないと言ったが、キャッチャーをしている時のほうがより打席に入りやすいことを認めた。

「打撃のことだけを考えているのはないよ」彼は言った。「僕はいつも良いコンタクトで、打とうとしている。でももっと考えているのは、投げている投手のこと。だって正しい投球をさせて、勝ちたいから」

今シーズンも時間が与えられれば、モンテーロはDHでの成績を伸ばすだろう。彼は昨年9月のヤンキースで、打率.340(50打数17安打)、4本塁打、10打点とその役目にはまっていた。ニューヨークでキャッチャーをした3試合では打率.300(10打数3安打)、本塁打無し、2打点だった。

「昨年はそうだった」彼は言った。「DHの時はルーティンができていた。僕は力を抜くために、毎回ランニングをしていた。だから僕は暖まって、準備ができていた。だけどそれは大変だよ。だって強い打球を打ったって、取られることはあるんだから」

7番に下がったスモーク

不調の一塁手ダスティン・スモークは、エリック・ウエッジ監督がその若手をクリーンアップの打者でいることから少し休ませたいと言い、水曜日のマリナーズラインアップで7番に下がった。

ウエッジは、それをどれくらい続けるのかを決めてはいないが、シーズンが始まってから21試合で打率.190、3本塁打、9打点という状態から、抜け出して欲しいと望んでいる。

「私は、まだスモークを信じている」ウエッジは言った。「私はずっと、彼の大ファンだ。私は彼がやり遂げると解っているが、現在の彼はそれができていない。そして私たちには、試合に勝つという使命がある。だから私たちは修正をした」

「彼をそこに置くことは、助けになると思っている。少し息をついて、元に戻ってくるためにね。そしてそこからやって行く」

水曜日の試合に向けて、ここ4試合でスコアリングポジションにランナーがいた時に30打数0安打のチームには、オーダーの中軸により得点力が必要だとウエッジは言った。

「私は彼がそこにいないのは少しの間だと思っている」ウエッジは言った。「だけど私は、ラインアップの中軸を彼に掴みとって欲しいと思っている。だってそれは、彼について回るものだから」

火曜日に3-1で負けた試合で、スモークは2回強い打球を放った。しかし彼はより結果が必要なことが解っている。

「僕はファーストにライナーと、センターに大きな当たりを打った」彼は言った。「もっとしないと、もっと結果を残さないと。僕は2日に1回か2回くらいそれをしている。もっと継続的にそれをしないと。僕が今感じているのはそれ。もっとよい打撃をして、正しい球を打ちに行く必要がある」

短信
・モンテーロは水曜日に、2日連続でキャッチャーをした。今シーズン連続で守備につくのは初めてだ。エリック・ウエッジ監督は木曜日のデーゲームはジェイソがキャッチャーをするだろうといった。

ウエッジはまた、マイク・カープが木曜日に先発出場すると示唆した。故障者リストを抜けてから初めてになる。

・フランクリン・グッティエレスは、複数の怪我の回復のために、まだアリゾナ州ピオリアにいる。踵に炎症を起こしていると診断されてから、水曜日に初めて少しランニングをした。

「彼には良い日だった」ウエッジは言った。「彼はダッシュを何回かして、問題はなかった。彼がこれからの数日間ですることに対しては充分で、これからも問題がないか見ていく」

・オリボは水曜日に、松葉杖なしであまり足を引きずることなく歩くことができた。月曜日の夜に足の付根の筋肉を痛めた時よりも、良くなっているように見える。オリボは火曜日に15日の故障者リストに入って、金曜日にチームがシアトルに戻った時により詳しい診断を受ける予定だ。

「グラウンド見たことを考えると、今の彼の状態は素晴らしい」ウエッジは言った。「彼の仕事に対する姿勢や取り組み方を知っていれば、彼は人間に可能な限り、すぐに戻ってくるよ」 

参考記事:Kawasaki assuming role of emergency catcher By Greg Johns / MLB.com | 05/02/12 7:05 PM ET
http://seattle.mariners.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20120502&content_id=30225562&notebook_id=30229504&vkey=notebook_sea&c_id=sea