マリナーズは、日曜日に二つのことを祝った。一つ目はジャッキー・ロビンソン・デー。二つめは、オークランド・アスレチックスとのデーゲームが終わり、6月25日まで再び彼らと対戦しないことだ。

何人かの選手は、レギュラーシーズンの11試合のうち7試合を、二つの国(米国と日本)と、三つの都市(オークランド、シアトル、東京)で対戦したチームと離れることについて、ユーモア混じりの安堵感を表した。彼らが6週間のスプリングトレーニングの最中も時折顔を合わせていたのは、言うまでもない。意図的に嫌っている訳ではないが、マリナーズはアメリカンリーグの他のチームともっと対戦したがっているようだ。

すぐにでも。
無題

「今までの全部の試合を、彼らとやったって感じだ」一塁手のジャスティン・スモークは、笑いながら言った。「僕たちはさ・・・、何て言うの?彼らと3回も開幕戦をしたんだぜ?日本とオークランドとここ。彼らとしばらく会わないのは、良い事だよ。いろいろあることの一つだね」

「解っているだろ?二週間で何チームと対戦できるかって?これから僕たちは、他の選手と対戦する。彼らとは暫くお別れだ」

ショートのブレンダン・ライアンは、セントルイス・カージナルズにいた時に、しょっちゅうマーリンズと対戦した時の奇妙なスケジュールを覚えている。彼らはスプリングトレーニングでフロリダ州ジュピターの同じ施設を使っていた。

「同じ投手と対戦することに、うんざりするんだ」ライアンは言った。「だけど打者としては、ピッチャーがしてくることに本当に詳しくなる。そういった側面もあるから、それは二つの考え方があるね」

「だけど違うラインアップと対戦することで元気になるのも、いつもウェルカムだ。変化があるのは、良いことだよ。違うアドレナリンが出るからね」

ラインアップを組むのは大変

エリック・ウエッジ監督は、スプリングトレーニング、日本、そして最後に米国に帰ってきてからも、ずっとチームと一緒にいる。しかし常に選手と一緒にいて、違う組み合わせの守備や打順を見るたくさんの機会があったにも関わらず、毎日の先発ラインアップを決めるのは、傍から見るほど簡単ではない様だ。

ラインアップを組む時に一つの鍵になるのは、対戦するのが右投手なのか左投手なのかだ。もし右腕がマウンドに立つのなら、ウエッジはより左打者を多くする。左腕の時はその逆だ。しかしそれは、ひとつの要素に過ぎない。

「早い時期に、より多くのラインアップを試さなくてはならない。若いチームがスプリングトレーニングを終えたばかりの時は特にね」ウエッジは言った。「それとスプリングトレーニングが終わってから、暫くプレーしていない選手の確認もしなくてはならないんだ」

ラインアップは、ウエッジが毎日球場に来てから考え始めるのではない。それは前日の試合が終わった直後に始まる。時にウエッジは、夜に帰宅する前にそれを決定する。しかし他の時は、彼はそれを考えながら寝て、翌朝球場についてから、それを決定する。

朝まで待つことで良いのは、ウエッジが選手の精神的、肉体的コンディションをより評価する時間が持てることで、日曜日のアスレチックス戦で、彼はそうした。

「ラインアップを決めるのは」ウエッジは言った。「成績と、直感と、彼らのコンディション、それに彼らの精神状態の組み合わせだね」

ロビンソン・デーのゲストにNBAの伝説が登場

マリナーズはジャッキー・ロビンソン・デーにスペシャルゲストとしてNBAの伝説ビル・ラッセルを招き、彼は始球式に登場した。

現在はシアトルの外に住んでいるラッセルは、1966年にボストン・セルティックスで選手兼コーチとなり、黒人で初めて近代プロスポーツのコーチとしてアフリカ系アメリカ人の先駆けになった。彼はまたロビンソンの友人で、ロビンソンの葬儀では棺を担いだ。

試合前のマリナーズクラブハウスで外野手のショーン・フィギンスは、みんながロビンソンの42番を付ける日は、いつでも特別な日だと言った。

「僕や僕たち全員が、どんなに幸せかと思う」フィギンスは言った。「彼や、彼がしてきたこと、野球のことだけでなく彼がくぐり抜けてきた事の偉大さは、みんな実感できないと思う。一人でも多くの選手に、彼がそれまでの常識を覆してきたことを、解って欲しいと望んでいる。野球をすることができる僕たち全員のために、彼は大きな変化を創りだした」

マリナーズのアナウンサー、デイブ・シムスは、メジャーリーグで唯一のフルタイムのアフリカ系アメリカ人実況者だ。ロビンソンの大ファンとしてニューヨークで育った彼は、ロビンソンの人生がこの国の社会に与えたインパクトは、決して過小評価できないと言った。

「彼は、今までで最も重要なアメリカ人の一人だ」シムスは言った。「私はジャッキー・ロビンソンの物語を聞きながら、そしてワールドシリーズのパンフレットを見ながら育った。それらは古くなってしまったけど、私はそこから始まったんだと思う。私が野球をしていて、父が投げた時のことを覚えている。彼は7球か8球真ん中に投げて、次の5球は頭に向けて投げてきた。彼は”そこでジャッキー・ロビンソンは、何を我慢しなければならなかったと思う?”って言った。私はそれから学んだんだ」

「小さい時にマンハッタンで、車を避けながら7番街を横切ったのを覚えている。なぜならレイチェル・ロビンソンを見かけたので、通りを駆け抜けて彼女に挨拶と感謝を伝えたかったからだ。彼らがしてきたこと、私はそれがどれくらい大きいのか、理解することができない」

短信
・右肩の捻挫で15日の故障者リストに入っている外野手のマイク・カープは、日曜日に3Aタコマで3度目のリハビリ出場をして、3打数1安打、1四球だった。カープは金曜日以降に故障者リストから復帰できる。

・ヘクター・ノエシは、土曜日のセーフコ・フィールドでのデビュー戦で、8回を無失点で抑えた2人目のマリナーズ投手になった。フェリックス・ヘルナンデスは2005年8月9日に同じ事をしている。

・8試合続いていたヘスス・モンテーロの連続試合安打は、日曜日に途切れた。

参考記事:Mariners say goodbye to A's ... for a while By Josh Liebeskind and Doug Miller / MLB.com | 04/15/12 9:45 PM ET
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20120415&content_id=28751610&notebook_id=28751614&vkey=notebook_sea&c_id=sea