公式戦でユウ・ダルビッシュと対戦したことがある唯一のマリナーズの打者、ムネノリ・カワサキは、待ち待ったメジャーリーグデビューを月曜日に果たすレンジャーズの右腕と対戦するチームで、なにか良いアイデアを持っているように見える。

しかし1年目のマリナーズの内野手が、かつてのワールドベースボールクラシック日本チームでのチームメイトについて聞かれた時の返事は、とてもシンプルなものだった。シアトルは月曜日の午後、メジャーリーグデビューをするダルビッシュと対戦する。

「彼は素晴らしい投手だよ」カワサキは土曜日に、通訳のアントニー・スズキを通して言った。
無題

しかしダルビッシュがマウンドに上がった時、アメリカの観客はどんなスタイルの投手と出会うのだろう?

「それは、お楽しみ」カワサキは、微笑みながら言った。「彼の投球を楽しんで」

マリナーズがこれを見てから、どれくらい楽しめるのかは判らない。ダルビッシュはカクタスリーグで4回登板し、15イニングを投げて21奪三振、与四球8だった。

彼は印象的で豊富な球種を持つ6フィート5インチの投手で、そして充分な確信を得たレンジャーズが、交渉権を獲得するため日本ハムファイターズに、51.7百万ドルで入札した。そしてレンジャーズは、6年60百万ドルの契約をした。

ダルビッシュは18才で日本ハムに入団し、24才の時に93勝38敗で防御率1.99を記録するなど、 日本球界においてフェリックス・ヘルナンデスと似たところがある。彼はパシフィック・リーグを代表する投手となり、そして今彼は新しいチャレンジをするためにアメリカに来ている。

今春のダルビッシュは、日本とアメリカの両方で、考えられる限りのメディアの注目を集めている。彼のアメリカでのスタートは実際に、MLB史上最高の日本人野手であるイチロー・スズキがいるマリナーズが相手で、それが注目を倍増させている。

「イチローの時みたいに、凄いことになるよ」マリナーズの二塁手ダスティン・アクリーは言った。「特にイチローと彼の対戦は、すごい話題になるだろうね。見るのが楽しみ。僕たちのテキサスでの最初の試合で彼とイチロー、凄い話になるよ」

イチローは38才で、ダルビッシュより13才年上だ。二人は公式戦で対戦したことがない。しかし日本人記者は、2006年のWBC日本チームの練習試合でイチローは1回対戦しており、シングルヒットを打っていると言った。

伝えられている中で、二人が唯一対戦したのは、2009年のWBC前のバッティング練習で、イチローは内野ゴロだった。

「彼は日本、そしてアメリカで偉大な野球選手だから、僕はそれが楽しみだし、対戦を楽しみたい」ダルビッシュは今春の早くのインタビューで答えている。「だけど僕は、楽しむことだけを考えているのではない。僕は彼をどうやってアウトに取るかを考えなくてはならない。彼をアウトにしたいし、そうできると思っている」

30才のカワサキは、ダルビッシュと何回対戦したか覚えていないし、その記録を探すのも難しいと言った。しかし日本人記者は、過去5年間のパシフィック・リーグで彼が日本ハムのエースと対戦したのは、だいたい50打席ぐらいじゃないかと言った。

ショートのブレンダン・ライアンが首を痛めて、カワサキは土曜日のマリナーズの試合で初めて先発出場した。エリック・ウエッジ監督は、カワサキがダルビッシュと対戦経験があるにもかかわらず、ライアンの状態が良ければ、月曜日に彼をラインアップに戻すと示唆している。しかしそのベテランショート選手は、もしチャンスがあればできることをするだろう。

「僕は全力でやる。それが僕だから」カワサキは言った。

カワサキとイチロー、そして新しいマリナーズのリリーバー、ヒサシ・イワクマは、2009年のWBCチャンピオンチームでチームメイトだった。カワサキは、もし聞かれればチームメイトにアドバイスをするのは大歓迎だと言ったが、すべての打者は、彼ら自身のアプローチをするだろうとも言った。

アクリーは、レンジャーズの一番新しいセンセーションと対戦する時に、知らないことがたくさんあることを認めている。

「彼のビデオがどれくらいあるのかも知らない」アクリーは言った。「厳しくなるだろうね。だってそこで実際に対戦してみるまで、どんなふうに見えるのか解らないんだから」

しかしアクリーは、最近のシアトルの日本遠征の間に日本の投手を充分に観察した。マリナーズが2試合のオープン戦で、阪神タイガースと読売ジャイアンツと対戦した時、彼らが相手打者に何をしてくるのかを知った。

「全ての日本人投手は、たくさんの球種を持っている様に感じる。どういう訳かね」彼は言った。「彼らはスプリッター、スライダー、カーブボールを持っている。彼らは望む所にそれを投げる。特に彼のような投手は、強い球を投げてくるから、それを打つのはより難しくなってくる」

「日本の彼らは、打者への攻め方を判っているように見えた」アクリーは言った。「だから僕たちは、それがどういう物なのかを見ることになる。出来れば僕たちは、早めに彼を捕まえたいね」

参考記事:Mariners' hitters excited to face Darvish By Greg Johns / MLB.com | 04/08/12 7:08 PM ET
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20120408&content_id=28160970&vkey=news_mlb&c_id=mlb&partnerId=rss_mlb