ブレンダン・ライアンは、カージナルスからトレードでマリナーズに加入して以来、魅力的な人物として知られている。しかしそのファンに愛されるショート選手は、今週更にレベルを上げた。

30才のライアンは、火曜日に東京で最も高いビルの一つである森タワーの54階にあるスカイデッキで、長い間連れ添っているガールフレンドにプロポーズをした。彼は1ヶ月に渡って秘密にしていた計画の一部として、彼女を驚かせるためにアメリカから婚約指輪を持ってきていた。

「僕はずっと計画していたんだ」ライアンは言った。「僕たちが日本に行くって聞いた時、そうするチャンスだと思った。その話を聞いたMLBが計画に加わって、僕たちのために最高の舞台を用意してくれた。素晴らしかった」

Carp's leaping catch 

ライアンはガールフレンドのシャリンに、一緒に行くツアーにドレスアップが必要だと話した。MLBは偽物の”ツアーガイド”を用意して、ライアンの完璧な瞬間が待っているそのタワーに二人を案内した。

「僕たちは夕暮れの時間に行ったから、だんだん暗くなってきて街の灯が灯るのと、東京タワーがライトアップするのが見えた」彼は言った。「完璧だった」

ライアンはイチローの通訳、アントニー・スズキに、”結婚してくれる?”の日本語を教わっていた。

「僕は彼女にそれを言った」ライアンは言った。「彼女が”それってどういう意味”って聞いてきたとき、僕は片膝を付いたんだ。最高だろ」

更に良いことは、シャリンが驚きながらもイエスと言ったことだ。

「彼女は最初、返事をしてくれなかったんだ」彼は言った。「僕は彼女に、40才に近くになったらそうしようって言い続けていたから。だから彼女はとてもびっくりしたみたい。でも5秒から10秒経って、彼女はやっと返事をしてくれた。もちろんイエスって」

「僕は”これを受け取ってくれる?”って言って、彼女はその箱を手にとって、握りしめて、そして僕の手を握った。僕は”これを着けてみて”って言った。サイズが合うか心配だったんだけど、大丈夫だった」

何事にも前向きなライアンでも、婚約指輪を日本に持って行っても、それがかならずしも上手くいとは思っていなかった。

「僕がいままでしたことで一番利口なことだったのは、フェリックス(・ヘルナンデス)にこの事を話しておいたこと」ライアンは言った。「だってもしそれが上手く行かなかったら、彼に慰めてもらおうと思っていたから」 

カープはDL

マリナーズのレフト選手マイク・カープは、木曜日に故障者リスト入りした。そしてチームは、カルロス・ペゲーロを彼の代わりに3Aタコマから呼び戻した。

25才のカープは水曜日に東京ドームで行われた開幕戦の4回、オークランドのカート・スズキが打った2塁打にダイビングキャッチを試みた際に右肩を捻挫した。カープは11回まで続いたその試合に引き続き出場したが、4打数0安打に終わった。しかし試合の終盤、数回のランニングキャッチを見せていた。

東京ドームで木曜日に行われたアスレチックスとの第2戦では、ショーン・フィギンスがレフトに入り、カイル・シーガーがサードに入った。

ペゲーロは25才、30人の遠征メンバーの一人としてチームと一緒に日本に来ていたが、マリナーズが日本での2試合のために組んだ28人ロスターには入れず、木曜日に3Aに送られていた。

カープは金曜日、チームと共にアリゾナ州ピオリアに戻り、詳しい診断を受けることになっている。彼は昨シーズンの中盤にコールアップされたあと、打率.276、12本塁打、46打点と活躍し、マリナーズで昨年ブレイクした一人だった。もしカープの怪我が深刻でなければ、4月13日のマリナーズ本拠地開幕戦のアスレチックス戦に出場は可能だ。

ペゲーロは昨年46試合に出場し打率.196、6本塁打、19打点だった。6フィート5インチ、245ポンドの彼は、今春のカクタスリーグでチームのトップを走る4本塁打を打っており、43打席で打率.256である。

試合を見られない日本のブルペン

東京ドームで野球をしていて奇妙なことの一つは、ブルペンがスタンド席の下に位置することだ。なのでリリーバーはその部屋で小さなテレビを通して試合を見ることになる。

「スコアボードや球速、ボールやストライクの判定、その他の全てのことをテレビで見るんだ」マリナーズのリリーバー、スティーブ・デラバーは言った。「ピッチャーの真後ろからの映像、テレビ中継で見るみたいな。音も聞こえるけど、コマーシャルは無し。だからセンター付近にあるカメラからのライブ映像を座りながら見ている」

テレビの映像は実際よりも数秒遅れているので、選手は時々、歓声が聞こえてから何が起こったのかが映るのを待つ。しかしほとんどの場合、彼らはその”地下牢”に座っていて、お呼びがかかるのを待っている。

「準備して、地下道を通って、そしてグラウンドに出ていく」デラバーは言った。「変なやり方だけど、彼らはそうしている」

全ての日本の球場が、この様になっているのではない。しかし東京ドームは、似たようなレイアウトの数ある球場のうちの一つだ。

「かなり違うね」トム・ウィルヘルムセンは言った。彼は3-1で勝利した水曜日の試合でリリーフ登板し、勝利がついた。「隅っこに集まって、待っているんだ。小さなテレビを見ながらね。5秒から10秒くらい遅れるけど、状況を把握するには良いね。試合がどうなっているかとか、いつ準備をはじめるかが判る。だから僕は、しっかり準備できた」

選手にとってもっとも難しい部分は、実際の試合から遠く離れいると感じることだ。

「グラウンドの雰囲気から、少し離れているように感じる」デラバーは言った。「見たいことがたくさんあるのに。特に(日本チームとの)オープン戦では、太鼓を叩いて応援しているところなんかを見ながらおしゃべりしたかった」

「そこにいると、応援の大きな音がよく聞こえるんだけど、その雰囲気は味わえない。僕たちは少し寂しかった。だけど彼らはここでそうやっているんだから、それは尊重しなきゃいけないよね」


短信

・マリナーズとアスレチックスは、オークランドでレギュラーシーズンが再開される4月6日まで、再びスプリングトレーニングに入る。彼らはそのシリーズで再び同じ先発投手を使うことができる。4月6日、7日のアスレチックス戦でフェリックス・ヘルナンデスとジェイソン・バルガスを使い、ヘクター・ノイシ、ブレイク・ベバン、そしてケビン・ミルウッドは、4月9日に始まるアーリントンでのテキサス・レンジャーズとのシリーズまで、登板しないことになる。

・セーフコ・フィールドで”イチ・メーター・レディ”として知られるエイミー・フランツさんは、東京ドームで行われたアスレチックスとの2試合でいつもと同じライト側の最前席にいた。フランツさんは、イチローが輝かしい4安打を飾った開幕戦が始まる前に、満員の観客にビッグスクリーンで紹介された。

「素晴らしかった」フランツさんは言った。「イチローは、良いシーズンに向けて素晴らしいスタートを切ったわ」

東京ドームのスタンドでフランツさんだけが、イチローが打席に立った時に”イチ・メーター”と”エリア51”の看板を挙げることを許された。しかし彼女は気が効いていて”エリア51”を日本語と英語の両方で書いた。

・マリナーズはチーム史上8回目となる開幕2連勝のチャンスを逃した。

・イチローは木曜日にヒットを1本打てば、3月の安打数でメジャーリーグ記録タイになるところだったが、4打数0安打に終わり、3月は4本だった。4月より前にメジャーリーグの試合が行われるのは稀だが、3月の安打記録はタンパベイのトビー・ホール(2004年)とジャイアンツのジェフ・ケント(1998年)の5本だ。

参考記事:Ryan pops question to girlfriend in Tokyo By Greg Johns / MLB.com | 03/29/12 4:00 AM ET
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20120329&content_id=27719986&notebook_id=27720130&vkey=notebook_sea&c_id=sea&partnerId=rss_sea