日本から来たノリチカ・アオキが、現地時間の木曜日午前8時にメリーベル・ベースボールパークに到着し、歓迎を受けた。彼の新しいチームメイトの握手とぎこちないお辞儀、ロン・ローニック監督の簡単な挨拶、アスレチック・トレーナーからの質問、クラブハウス担当者が持つ彼のサイズのユニフォームとヘルメットがそこにはあった。

そしてほとんどが、見慣れない顔だ。

「ヒサシブリネ」ブルワーズの右腕、フランキー・デ・ラ・クルーズが言った。

Aoki arrives at Brewers camp 

デ・ラ・クルーズとアオキは2010年の東京ヤクルトスワローズでチームメイトで、アオキがキャリアの新しい章を始めるブルワーズで再びそうなる。彼は日本で3回の首位打者、6回のゴールドグラブを獲得したスターだが、今アメリカで再出発することで、夢を叶えようとしている。

「新人に戻ったみたい」アオキは言った。

彼は通訳のコウスケ・イナジを通して話す。彼は昨シーズンまでリリーバーのタカシ・サイトウの通訳を務めていた。ダイヤモンドバックスと契約したサイトウは、ブルワーズやミルウォーキーの町、ミラー・パークでのプレーについてアオキに肯定的な情報を提供し、それはインセンティブが多いブルワーズとの2年契約の不安を取り除いた。そしてブルワーズは彼を実際に見るまで、その中で彼がどこにフィットするのかの最終決定を待つつもりだ。

それは木曜日に始まった。アオキはメリーベル・ボールパークで二塁手のリッキー・ウィークスと一緒にメディアの前で打撃練習を行った。

「彼は今、アメリカにいる」デ・ラ・クルーズは言った。「野球が違うから。僕がいた時、彼は素晴らしい選手だった。彼は次のイチロー・スズキだってみんなが言っていた。彼はここでも活躍できると思うよ」

アオキは30才で左打者、ヤクルトの8シーズンで985試合に出場し打率.329、84本塁打、385打点、164盗塁を残している。彼は7回のフルシーズンのうち6回で3割を超えていて、2005年(.344)、’07年(.346)、’10年(.358)にセントラル・リーグの首位打者になっている。

彼は2005年のセントラル・リーグ・ルーキー・オブ・ザ・イヤーで、ゴールデングラブ賞を6回獲得し、両方のワールドベースボールクラシックで代表になっている。

「大学の時から、僕はアメリカでプレーがしたかった」アオキは言った。「そういう意味では、ここに来るという決断は、そんなに難しいものではなかった。ずっと望んでいたことだから。これは僕の新しい人生の始まりだ」

彼の家族も喜んだ。

「僕の父は、ビールが大好きなんだ」アオキは言った。「だから彼は、ここに来るのを本当に楽しみにしている。ミルウォーキーのビールを全部試すって」

最初にブルワーズは、6週間のスプリングトレーニングでロスターでのアオキの位置についてより学ぶだろう。彼らは日本にスカウトを置いておらず、入札はワールドベースボールクラシックとビデオの情報を元に行った。ブルワーズは、代理人のネズ・バレロと契約交渉をする前に、フェニックスで彼の打撃と守備を見た。

「私たちはビデオを見てノリについて学び、彼からとても良い印象を得た」ローニックは言った。「彼は良く磨かれた選手だ。なのでいろいろなポジションで彼を使える。試合の終盤で彼をベンチから送り出し、バントやヒットをが出れば、彼は私たちを助けるためにたくさんのことができる。何試合で、彼が先発するかって?今はまだ、解らない」

その答えはレフトのライアン・ブラウンによる部分がある。彼の立場は、アオキがメディアに会ったブルワーズ野手陣のスプリングトレーニングの集合日前日の木曜日の時点でまだ未確定だ。ブラウンはメジャーリーグベースボールの薬物予防、治療プログラムに対し異議申立てをしているが、それから5週間経つ木曜日の時点で、まだ結論は出ていない」(訳者注:同日ブラウンの主張が認められ、出場停止は取り消しになった)

ESPNがブラウンの出場停止を最初に伝えた1週間後に、ブルワーズはアオキに入札した。

「彼は腕の使い方がとても上手い」ウィークスはアオキとの打撃練習後に言った。「良いメジャーリーグの打者になるには必要なものだ。彼のそれは良いね」

アオキはホームとアウェイの球場に適応する必要がある。日本人選手の多くは、米国にいる選手よりもより時間がかかる。そしてダグ・メルビンGMはアオキに対し、チームはスプリングトレーニングの試合にすぐに使わないことを、明らかにしている。

「彼は新人のような気持ちと言ったけど、このキャンプでチームに加わらなくてはならないといった気持ちを持つ必要は無い」ローニックは言った。「もちろん、彼は良いところを見せたいだろうし、もちろん私たちも彼の持つ能力を見てみたい」

多用性がチームの興味の鍵になる。新しいブルワーズ・オフィススタッフのクレイグ・カウンシルはビデオでアオキを勉強し、彼のコンパクトで広く打てる打撃はピンチヒッターとして効果的だと信じている。ローニックはアオキのスピードと外野のどこでも守れるところが気に入っている。

「僕はシーズンオフに日本でたくさんの準備をしてきた」アオキは言った。「ここでは、スプリングトレーニングの試合が始まるまで1週間足らずでしょ。僕は準備が出来ている。基本的に僕が今やろうとしていることは、こっちの生活に慣れること。ここと日本での生活の間を少し調整しなければならない」

「僕は今ユニフォームを着て、実際にメジャーリーガーになった気がする」青木は言った。「これはとても新しい感じで、とても良い感じ」

参考記事:A star in Japan, Aoki starts over with Brewers By Adam McCalvy / MLB.com | 02/23/12 3:15 PM EST
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20120223&content_id=26818348&vkey=news_mlb&c_id=mlb