イチローはたぶん、彼のキャリアので一番の苦悩に陥っている。しかし彼は、リードオフマンとして試合に出場し続ける。エリック・ウエッジ監督が今日、クリーブランドで語った。

「彼への風当たりが強くなってきていることは、知っている。だけど彼は出来る限りのことをしている」ウエッジは言った。「私たちは、彼をラインアップのトップで使い続けるよ」

今晩の試合の、カイル・シーガーの休みについて話していたとき、ウエッジは「バランスを考えてそうしている」と言った。だから私は、若い選手をプレーさせるためにバランスを取って、イチローを休ませることは無いのかと尋ねたのだ。特にジャスティン・スモークが帰ってきた時にだ。ウエッジは、そんな事は考えていないと言った。

「私たちは、イチローで行く」彼は言った。「彼は今まで通り、肉体的な問題はない。それは彼が、勝ち得たものだ。私たちは、これを続けていく。そしてイチには、たまにDHをやってもらう」

ウエッジは、今年のイチローの打席での苦悩について、興味深いコメントをした。二回にわたって、今年の彼には以前に比べて積極性が失われていると指摘したのだ。

「彼は、何事にも屈していない」彼は言った。「今年の彼は、苦しんでいる。それを私が理解するのは、少々難しいな。なぜなら私は、年間を通してここにいるのは初めてだし、彼にはこれまでにも、似たような年はあったからね。私が思うに以前の彼は、よく守備の穴を見つけてそこに打っていた。その時の彼は、もう少しだけ積極的だったんじゃないかな。それが彼を助けていたんだと思う」

「私は前から同じことを言い続けてきたけど、私には全てのイニングではなくてもほとんどの打席で、彼はそうなってきていると感じている。時が経つにつれて、少しずつ積極的になってきているように見える。彼は試合ごとに良くなってきているよ」

「イチは、とってもユニークなスタイルだよね。それは誰にも変えられない。彼は彼の道を進んできた。良い球も悪い球も打ち崩して、素晴らしい成功を掴んだ。彼がしてきたことは、他の誰も真似できない。それは見ているだけの人が、何かを言えることではないんだ。そして彼には”君は、それをしなければならない”と言いたい」

「全ての偉大な打者たちは、自分が他より優れていることを知っている。全ての良い打者は、自分が他より優れていることを解っている。私は彼が、それの最高の形だと言いたいんだ」

他のニュースだ。ウエッジは、左腕のアンソニー・バスケスを3Aタコマから呼び、火曜日のダブルヘッダーの第2試合に先発させると発表した。マリナーズは40人枠と25人枠を空けなければならない。試合中に発表があるだろう。ウエッジは、25人枠は一時的に、ブルペンを空けて対応すると言った。第一試合はブレイク・ベバンが先発する。

バスケスは24才、2Aジャクソンで16回先発し5勝7敗、防御率3.77を記録した後、タコマで8回先発、4勝3敗、防御率3.21だ。彼は南カリフォルニア大学を出た後、2009年のドラフトで18巡目指名された。

「私たちは、彼に注目してきた」ウエッジは言った。「私は彼のことは、あまり詳しくないけど、(ピッチングコーチの)カール・ウィリスや彼について詳しい人たちと相談して決めた。呼んで、先発させるに相応しいと思うよ」

ブレンダン・ライアンが、8月3日以来ショートに戻ってくる。彼は左肩の関節の故障で故障者リスト入りしていた。まだ100%ではない。

「全く新しい肩だとは、感じないね。いろんな意味があるけど、僕が思うにこれ以上は悪くはならない」彼は言った。「みんなが頑張っているのに、僕は毎日キャンディー(薬)を取るだけだった、炎症を治すやつね」

「今の状態は、結果的にあまり無理しすぎないで正解だったと思う。僕はその事実がどうであれ、実際のリミットが判ると思う」

ライアンは、肩の状態がバッティングに一番影響を与えるだろうと思っている。そして彼は、グランドでのアグレッシブなプレースタイルもトーンダウンしなけれならないだろう。

「僕のところにたくさんのブリトーが飛んできたって、何ができるかなんて判らないよ」彼は言った。「それは、厳しい。僕は、気をつけながらなんてプレーはしたくない。だけど少しだけ、注意しながらプレーしなきゃならない。僕は、ラインアップなんて組みたくないよ。だけど一日一日を、プレーすることから始めないとね。毎日9回プレーして、そして休む。僕はやるよ。スイングだって、最高じゃないかも知れない。(かつてのカージナルスのチームメイト)スコット・ローレンは、それをやったんだ。打席で、彼のようにはできないかも知れない。でも彼にできたんだから、僕にもできる」

ライアンの気持ちは、土曜日に始まっていたと認めた。それは2回、ショートのルイス・ロドリゲスが右肘にデットボールを受けて、交代になった時だ。ウエッジは、カイル・シーガーをショートに動かし、アダム・ケネディをサードに入れた。

「それが起こったとき、”なんていうことだ!よしっ、準備だ” って思った。靴ひもを結び直して、体を動かした。僕は、球を投げてプッシュバントをする準備ができていた。だけど彼らは、僕にそのチャンスをくれなかった。僕は、緊急の緊急要員だった。その時は、緊急。だから僕は、離れて見ているはめになった」

ウエッジはライアンがプレーできると信じている。「シーズンのこの時期に100%なんて、野球の中には無いよ」彼は言った。「グランドにたったら、プレーしなくてはならない、戦わないと。彼は不安かもしれないけど、私たちには、彼が必要なんだ。彼はやってくれるよ」

ロドリゲスの肘は、未だに腫れている。しかしウエッジは、彼が良くなってきていると言った。彼の必要性は、試合の中で決められる。 

参考記事:Wedge says Ichiro is going to keep playing every day; Vasquez to start second game Tuesday Posted by Larry Stone  Mariners Blog August 22, 2011 at 3:11 PM  The Seattle Times
http://seattletimes.nwsource.com/html/marinersblog/2015984716_wedge_says_ichiro_is_going_to.html?syndication=rss