ヒロキ・クロダは、ワールドシリーズを争っているチームへ移籍を可能にする、トレード拒否条項の破棄をしないと先週ドジャースに伝えた。ネッド・コレッティGMは、彼の決定はこの日本人の右腕投手が、いかにロスアンゼルスを気に入っているかだと言った。

ドン・マッティングリー監督も同様の意見を持っていて、英語を話さない選手がシーズン中に移籍するのをためらうのがどうしてなのかを説明した。

通訳を通すことで、何かが失われるのだ。

クロダは、今回の決定は以前の決定に関係があるといった。それは昨冬ドジャースと結んだ契約のことだ。そしてそれは、その前2008年にドジャースとの契約書にサインしたことに遡る。

その時から彼のゴールは、ドジャースでワールドチャンピオンになることだと言ってきた。そしてその目標が日を追うごとに遠ざかっても、彼自身でコースを変えることはできないと言った。

「僕にその気持ちがまだ残っていると言うことは、僕にとっては大きい」クロダは言った。「自分の気持に正直でないと。もしそうできなければ、自分が誰なのか解らなくなってしまう」

クロダは、以前のドジャースの三塁コーチ、ラリー・ボワの意見を耳にした。彼はMLBネットワークで、優勝争いできないチームから、それができるチームへのトレードを拒否するのは、精神構造を疑うと言った。(ボワは、木曜日の電話インタビューで、そのコメントは米国生まれの選手に向けたもので、クロダの場合は事情が異なると言った)

クロダは、スポーツ選手の究極の目標は、勝つことであることは解っている。そして彼のドジャースに残るという決定が、野球が最優先事項では無いのではという誤解をアメリカ人に与えたことも理解している。しかし彼は、彼にとって野球がとても重要なのでその決定をしたといった。彼は野球キャリアを変えることで、彼自身が変わってしまうのを恐れたと言った。

彼は遅咲きの選手だ。彼は高校時代、試合ではほとんど投げていない。そしてワイルドとの評判と共にプロの世界に入った。彼は十代のころからの信念を貫くことで、コントロールピッチャーへと成長した。

「それが今日の僕がある理由です」彼は言った。

クロダは、なにか小さなことがより大きなことに悪影響を与えないかと恐れている。例えば彼のトレード拒否条項がどのように彼のキャラクターに影響を与えるかだ。特に日本においてだ。 共同通信の野球記者タカシ・ヤマカワによると、こうだ。

日本社会は、競争相手を攻撃する政治家とテレビの広告主に反感を持つ。それで大衆の支持が低下するのを恐れているのだとヤマカワは言った。ビーンボール合戦は、野球文化の一部だとは思われていない。なぜなら、暴力を増長するするからだ。

先月テキサスで試合中にボールをキャッチしようとしたファンが転落死したが、日本の球場で人が死んだことは無いとヤマカワは言った。

「フェンスがとても高くて、ファンが選手から直接サインを貰うことなんてできません」彼は言った。「全てが事前に考えぬかれています。負の可能性はすべて排除されているのです」

「アメリカでは、あなたがしたいように行動できる。それが多くの日本人がここに来たがる理由なんです。しかしこの自由さが時々トラブルの元になるのです」

そうクロダは、アメリカの球団と契約したのだ。

彼はこの国の文化に合っていないのだろうか?

クロダは、そこがポイントだと言った。

彼はドジャーズに来て、投球プログラムを変えた。彼は投球数を制限する事を受け入れた。日本には無いものだ。彼は2008年のポストシーズンで、フィラデルフィア・フィリーズの外野手シェーン・ビクトリーノに報復球を投げた。彼がした外国の投球だ。

しかし彼は、基本的な思考プロセスを変えることはできなかったと言った。

「それは生まれついてのもの」彼は言った。「それは僕の両親から僕に伝えられたもの。僕はそれを守っている。もし君が、それを変えてしまったら、それはもはや君では無いでしょ」

それでもクロダは、アメリカのファンが彼のプロ意識の欠如の印としてドジャースを出ることを拒否したと誤解されることを懸念していたと認めた。だから火曜日にサンディエゴでマウンドに上がったとき”絶対に勝たなければならないと思っていた”と言った。

彼はやった。7回を無失点に抑えた。

しかしまだ誤解がある。

マッティングリーは、クロダはとてもリラックスしており、トレード期限が過ぎたことで彼の心に落ち着きが戻ったのだろうと言った。みんなそうだけどねと言い、マッティングリーは笑った。

「二度とリラックスするなって、彼に言うよ」マッティングリーは言った。

参考記事:By remaining with Dodgers, Hiroki Kuroda stayed true to himself By Dylan Hernandez August 4, 2011 7:50 p,m, Los Angels Times
http://articles.latimes.com/2011/aug/04/sports/la-sp-0805-dodgers-kuroda-20110805