マリナーズの後半戦は、アメリカンリーグ西地区のライバル、テキサスとの対戦で幕をあけた。そして、5ゲーム負け越しの状態から抜け出すことを望んでいた。エリック・ウエッジ監督は、まだ時間はたっぷりあり、彼のチームの闘志もたっぷりあると言った。

マリナーズはオールスター前まで、43勝48敗で1位のレンジャーズに7.5ゲーム離されていた。彼らの赤字が今シーズン最大になったのは、テキサスが7連勝を奪い、彼らが連敗した時だった。

しかし残り71試合の中、アメリカンリーグ西地区同士で対戦する32試合をマリナーズはどのように戦うかで、どんな終わりを迎えるかを自分たちで示すことができるだろう。


「私たちは、まだ戦っている」ウエッジは言った。「戦いを続けるために、必要なプレーをする。だから、そのことを聞いてくれ」

一年目の監督は、今シーズンのチームを、質の高い投手陣と共にいかに戦い、たくさんの僅差の試合でいかにやり合うかを学んでいると言った。

「私たちは、前半戦で少しずつ色々なことが見えてきたと思う」彼は言った。「だけど一つ。彼らが証明したのは、遅からず試合に勝つ方法を見つけることができるということだ。それは強さにつながる。明らかに私達には、もう少し継続性のある攻撃力を私達自身でもう少し簡単につくりだすことが必要だ。そして、みんながそれぞれの役割を果たすことで、もっといい野球ができるチームになれば、ここから抜け出せる」

ウエッジは、彼の残りのシーズンでのゴールの一つは、5勝12敗で幕を開け、6勝13敗で終了した前半戦よりも、「より継続性のあるチームにする」ことだと言った。この間は32勝23敗で、それは数人の新人の昇格と共にイメージチェンジした前半戦半ばを経て、アメリカンリーグ西地区の首位争いに彼ら自身で加わることができた。

「君たちにも、ここには興味深い選手がたくさんいるだろ」ウエッジは言う。「君たちは、若い選手のことをよく話すけど、ベテラン選手たちと彼らは、キャリアにおいて違う位置にいる。でも、ひとまとめにすると、ほんとうに良い。彼らは、一緒に此処にいて、お互いを引き上げている」

「だけど一人々々は、向上心を保ち続けなければならないし、もし出来るなら、もっと継続性のあるチームにしたい。これは進行中だから。時間が必要だ」

リーグは、娘が生まれて準備万端

マリナーズのリリーバー、ブランドン・リーグとその妻サーシャに水曜日、待望の3人目の娘が生まれた。そして、オールスターのクローザーは、木曜日にチームに戻り、再び仕事にとりかかる準備が整った。

リーグと彼の妻は、チャーターした飛行機でオールスターの行われたフェニックスから飛んで帰ってきた。そして、水曜日に促進剤を使い、カリ・ソル・リーグは7ポンド15オンス、21インチで生まれたきた。

「全部スムーズに行ったよ」リーグは木曜日に語った。「僕たちは1時頃に帰ってきて、8時ごろに医者に行って、準備して、生まれて、今日退院した。全てがパーフェクトだった」

カリ・ソルは、おねえさんのスカイラー(5才)とレキシー(4才)に加わった。そして、誇らしいパパは、子どもの誕生とオールスターゲームを両立できたと言った。

「そんなに忙しくなかったけど」オールスターのバタバタについてリーグは言った。「それは、それ。赤ちゃんが生まれたとき、全ては確認済みだったよ」

「それはいつも素晴らしい経験だよ。僕は何回か経験して、いろいろ違うこともあるけど。でも、これが奇跡だってことは、毎回同じだね」

リーグは、エリック・ウエッジ監督と選手たちがバッティング練習前に、3日間の休みで付いた錆をおとすための、軽いノックの早出練習を休んだ。しかし、リーグはすぐに合流し、木曜夜の試合で投げられる状態に備えた。

ピネダの珍しい記録

マイケル・ピネダは、火曜日のオールスターゲームで彼のパーフェクトなイニングで2三振を奪った。その時、彼は新人の珍しい記録を手にした。

22才の彼は、1961年ボストンのドン・スオール以来、新人としてオールスターゲームで2奪三振を奪ったアメリカンリーグの投手となった。

その大きな舞台でのヤングスターの投球は素晴らしく、彼の落ち着いた態度と輝かしい将来性はエリック・ウエッジ監督に一つの確信を与えた。彼の次の登板予定は火曜日、トロントでシアトルの9試合の遠征が始まる日だ。

「彼はグランドでも、それ以外でも最高の仕事をした」ウエッジは言う。「彼は自分を本当に良くコントロールしていたし、短い時間の中でたくさんの経験を積んだ。そして、素晴らしいプロフェッショナルとして成長している」

「それは、彼のチームメイトがいかに彼をフォローしているかを物語っている。特にカール・ウィリス(ピッチングコーチ)やジェイミー・ナバーロ(ブルペンコーチ)、彼らは本当にうまく彼をコントロールしている。だけど、それが彼について多くを語っているということが一番重要だよ。私は彼そこに行って彼がしたことを見て誇りに思った。それは彼の新しいステップだ」

もし、あなたが疑問に思っているなら、こういう事実がある。6フィート6インチのスオールは、新人のこのシーズンで15勝7敗、防御率3.22をあげた。しかし、その後の7年間のメジャーリーグキャリアで、9勝以上は一回も無かった。

元記事:Wedge: 'A lot of baseball still to be played' By Greg Johns / MLB.com 07/14/11 10:30 PM ET