金曜夜のフェンウェイ・パーク、最下位のオリオールズを相手にしたレッドソックスは、10-3であっさりとそよ風が吹くように勝つと思われた。それはボルティモアのクローザー、ケビン・グレッグがデビッド・オルティーズの内角に3球続けて厳しい球を投げるまでだった。最終的に両チームのベンチが空になる乱闘になり、4人が退場となった。

3球目の当たりそうな球を避けた指名打者のオルティーズは、その6フィート4インチ、230ポンドの体でマウンドに歩み寄り、グレッグに何かを叫んだ。そして両方のブルペンとベンチは空になり、両チームに警告が与えられたが、退場者は出なかった。

次の投球、カウントは3-0、オルティーズはセンターに浅いフライを打ち上げ、1塁に向かってゆっくり走り始めた。その時グレッグは、何かを叫んだ。グレッグはプレートアンパイア、マイク・エスタブロックにより即座に退場になったが、オルティーズはその投手に向かって突進した。グレッグからの頭に向けたパンチは避けたが、二人が簡単にスクラップになる前に、再び両方のベンチは空になった。

Benches clear at Fenway 

「俺にとっての状況は」グレッグは言った。「オルティーズが内側に立ったから、俺は内角に投げなければならなかった。最初の球はそんなにコーナーから外れていなかったのに、奴は頭に球がとんできたかのように大げさに避けた。次の球はもう少し内側だったから、奴は気に食わなかったんだろうね。俺に何か言ってきた。それでも俺はまた、そこに投げるつもりだった。俺は奴がブラッド・バーゲセンにしたように、マウンドで降参するつもりはない。真ん中にライナーを打ち返すか、壁までとどく打球を打てば良いんだ。それで、奴は満足だろ」

7点リードしている状況で、オルティーズがゆるいフライボールをセンターに打ち上げた後、ファーストへ走らなかった事にイライラしたとグレッグは語った。

「奴らは泣き言をいっているんだ。説明してくれよ。奴らは自分たちが特別だと思っているんだ」グレッグは言った。「違うのなら、なぜ文句をいうんだ。俺は、奴らと同じように内角の球を投げただけだ。誰でもイライラするさ。あれはプレーの一部だ」

オルティーズもまた、退場になった。試合後レポーターは、彼に話を聞けなかった。しかし彼のチームメイトは、グレッグの内角への投球に違う意見を持っているようだ。

「彼は何をしたかったんだろう」ダネル・マクドナルドは、グレッグについて言った。「ただ内角に投げたかったって?いや、それだけじゃないよ。長いことメジャーを見ていれば、もし誰かが内角に投げたいって言ったら、彼にぶつけたいってことだって、解るだろ。パピは明らかに、彼がぶつけにきていると思ったはずだ」

ジョシュ・ベケットは、左膝の軽い張りが理由で、予防的に5イニングでマウンドを降りた。彼が思ったのは、もし二人が3球目のあとに退場になっていれば、こんな事は起こらなかったということだ。

「ルールでは、もし何かが起こったらマウンドを去るんだ。自動的に退場になる」ベケットは言った。「起こったことはしょうがないけど、もしエスタブロックがデビッドを退場させていれば、誰かが同じことをしようとしても、 グレッグが3回も当てようとしても、それはできない」

ベケットは、レッドソックスが1回に8点を取ったことだけが理由でグレッグがオルティーズにイライラしたのではなく、先発のザック・ブリトンが0.2回しかもたなかったことも原因だと思っている。

「僕たちは打撃が良いチームだから」ベケットは言った。「それに打撃ばかりではなく、走塁でも得点していた。それはいかに戦うかだ。たぶん彼らは、違うと言うだろう。たぶん彼らには見たくない何かが見えているのだろう。しかしもし、僕たちが1回に8点を取ったという理由だけで、彼らがああいう投球をしてくるのなら・・・、先は思いやられるよね」

ボストンの外野手、ジョシュ・レディックはオルティーズがフライを打ったとき3塁にいた。しかし彼がタッチアップをしようと一旦ベースに戻ったとき、球場から即座に湧き上がった乱闘に対する騒ぎを耳にした。彼はベースラインを離れてアウトになり、このイニングを終わらせた。

「あのような状況の時は、そこでアウトにならなければならない。そうやってチームメイトを助ける」レディックは言った。「幸運にも僕たちは少しリードをしていたから、勝敗には関係なかった。アウトにならないで、状況を悪くしてはいけない。判断を誤ってはいけないんだ。そうやってチームを助ける」

”化学反応”は、クラブハウスでとても大きなものだ。 ファンは想像できないだろう。しかしロッカールームでは、たくさんの化学反応が起こっている。

レッドソックスのキャッチャー、ジャロッド・サルタマキアもまた、その騒ぎの中で退場させられた。しかし試合後も彼は、なぜそうなったのか納得できず、それについて明日また電話すると言った。ボルティモアのリリーバー、ジム・ジョンソンも積極的に関わったとして退場させられた。

オリオールズの外野手ニック・マーケイキスは、オルティーズがグレッグを挑発したのではないかと考えている。

「2アウト、カウント3-0からの投球、彼は7点差のほとんど試合が決まっている状況で3-0から振ってきたんだ」マーケイキスは言った。「僕は良くないと思うな。(オルティーズは)あれよりも、良いやり方を知っているよ。お互いの立場を考えるんだ。ちょっと子供っぽいよね。彼には自分が犯した間違いを振り返ってほしいって僕は言いたい。特に、ピッチャーに向かっていったことに。何を言われたかに関わらずね」

どちらの選手とコーチも傷つかなかった。しかしレッドソックスの1塁コーチのロン・ジョンソンは、グランドの真ん中で押しつぶされた。マクドナルドは、乱闘の最中に寝転がるのは最もしてはいけないことだと言った。しかし試合後、ジョンソンは大丈夫だと言った。

オリオールズは、ここ10試合で9敗している。今シーズン50敗目だ。

「君たちもチームが負け続けているのに、毎晩ここに来ることに疲れただろ」グレッグは言った。「俺は何とかして、俺たちの競争力を取り戻したいと思っている。俺たちが後退していないことを見せていると思う。奴らの180百万ドルの年俸なんて怖くない。俺たちには関係ない。俺たちはここで試合をするだけだ。俺たちは正々堂々試合するだけだ」

レッドソックスのテリー・フランコナ監督は試合後、オルティーズが出場停止になるかは判らないと言った。

「彼らは、自分たちがしたことの責任は取ると思うよ」彼は言った。

参考記事:Papi, Gregg involved in Fenway fisticuffs By Jason Mastrodonato / MLB.com | 07/09/11 12:37 AM ET
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20110708&content_id=21613162&vkey=news_bos&c_id=bos